akame
毎日更新中‼️空想世界での出来事を日記に綴りました。シーズン1です⚡️どうぞよろしく。
違うって? どういう事? 『ヴォキッ』 思考を巡らせている最中 骨が折れたような 鈍い音が聞こえた… 気づくと 琴葉さんの姿をした "何か"は… 紫麒様の背に跨がり その角の片方を へし折っていた… 一瞬の出来事だった。 紫麒『ヴゥッォォオオオオ〜〜〜〜〜!!!?』
紫麒『はっはっは… 下心が 見え見えだぞ。』 太樹『ははは… そんなんじゃないですよ。』 一筋縄では いかないようだ… 『ザッ』後方から音が… 振り返ると 岩樹から 琴葉さんが降りてきた。 太樹『琴葉さん! おはようござ……ぃ あれっ? ………琴葉さんの 呪力…… なんだか… 黒いような………!?』 紫麒『ヴォォォーーーーッ!!!』 紫麒様が
朝露で濡れる岩樹を 私は、 足を滑らせないよう 注意しながら降りた。 こちらに気付き 振り向いた紫麒様は 近くで見ると より一層 堂々たる風格を 漂わせていた。 私は 紫麒様のそばに 駆け寄り訪ねた。 太樹『紫麒様! もしかして… 寝ずに、 番をしてくださったのですか?』 紫麒様『ふっ… そんな、まさか… お前さん達の いびきが うるさくて 散歩して廻って
『チュン、チュン、 チュンチュン……。』 山雀の鳴き声が 聞こえる…。 はっ!? どうやら 私はそのまま 眠ってしまっていたようだ。 皆も よほど疲れていたのか 雑魚寝ですやすや眠っていた。 あれっ? 紫麒様の姿がない。 私は立ち上がり 岩樹の登り口から 下を覗きみた。 すると、 そこには 通常の3倍の大きさはあろう 双角山鹿が 雄々しく 入口を護るかのように どっしりと構えていたのだ。 漂う呪力を見ずとも すぐにそれが 本来の姿の 紫麒様だと気付いた
紫麒『お前たちの 寿命など 知ったことか… 今、尚こうして 尻拭いを させられている 私の身にもなれ…。』 爽一『尻拭い?』 紫麒『んっん…… いや、気にするな…。』 何やら引っかかる 物言いだ… どうやら、紫麒様は 何か大事な事を 隠しているように 私は思えた。 紫麒『とにかく、 お前達に教える事は何もない。 今日はもう 夜が深い… 今すぐ
しばらくすると 紫麒様が 重い口を開いた。 紫麒『人間が呪力を 扱うのは とても、危険な事だと… 私は知っている… 正直、 教える気はない 大人しく帰ってくれ…。』 険しい表情で 紫麒様は そう言い放った。 私は、この任務に 雷山の命運がかかっていると そう思っている。 訳もわからず 手ぶらで帰る訳には いかない… 私は必死に 紫麒様を説得した。 太樹『呪力の受け皿となる 蓮
紫麒『……………… 呪力の本来の力……… お前達は なぜ、その存在を知っている?』 何かまずい事を 言ってしまったのだろうか… 紫麒様の顔が 急に険しくなった。 太樹『……………… 黄龍様と ……蒼琥様から 聞きました。』 紫麒『黄龍と蒼琥にも 会っているのか!? つくづく不可思議な男だな…。 しかし、 あやつらめ… また、余計なこと
しばらくすると 白影さん 爽一くん 琴葉さんの 雷停の効果も消え 体が動かせるようになった。 白影『太樹くん 不用意に何かに 触るのはダメだよ。 霧幻樹海には 他にも危険な生物が 生息している もっと注意して 行動してくれ…。』 太樹『うっ… すいません。 気をつけます…。』 すぐ横で 爽一くんも大きく頷く。 紫麒『彼の言う通りだ ここ、霧幻樹海は 人里とは訳が違う 五体満足で
天音『うっ… ふぅ〜 あぁ〜 びっくりした〜。』 先程まで 痙攣して倒れていた 天音が 突然ムクッと起き上がった。 私は天音の そばに駆け寄った。 太樹『よかった〜!! 気がついたみたいだね。 大丈夫?』 天音『あに様… 大丈夫だよ…あまね… 意識はずっとあったの…。』 太樹『えっ、 そうなのか!?』 紫麒『そりゃ、そうだ。 "雷停"はあ
太樹『………!!? そ、そんな目が 私に宿っているなんて…!?』 紫麒『最近… 新たな蓮器が 満たされたりしなかったか?』 太樹『!!! はい……… 2つ目のハスが 最近、浮かび上がりました。』 紫麒『な、何っ!!!? 2つ目だと!? そんな… 2つ目で仙麗の瞳が開いたというのか……。 3つ目が開くときは 一体何が………
紫麒『むっ…むっ… ん〜〜〜 こ、これは…凄い…!!!』 食い入るように ギョロっと覗かせた 紫麒様の目は 集中しているせいか 瞬きを繰り返すうちに また横長の瞳孔へと形を 戻していた… 紫麒『小童… お前さんの名は?』 太樹『私は… 空晴太樹(くぜたいじゅ) といいます。』 紫麒『そうか、 空晴の血筋から出たか…。 太樹よ… お前は… "
謎の男 『………… そうか… やはり気付いてしまったか… そうだ! 私が、霧幻樹海の杜人 伍神"紫麒"!! 私の偉大さに気付くとは うむっ… なかなか見処のある 小童だな!!』 正直、ぶつくさ呟いていた 話の内容から推測しただけなのだが… 気付いてもらえた事に 紫麒様は喜んでいるようだった。 太樹『………………… でも、 呪力をほとんど 纏っていなかったので… 本当にそうなの
首鬼!? 私はその名を聞き 身震いした… あの、人の頭部を好んで 喰らう堕鬼を 捕らえようとしている!? 誰もその姿を見た事がいないのに!? 謎の男 『あやつは今、 樹海に潜んでおる… なかなか尻尾を 掴ませない 狡猾な鬼だよ…。 これ以上 私の"領域"で 好き勝手に させて置くわけには いかないからな…。』 ……………… そうか… やはり、この方は… 太樹『あの、 もしや… 貴方は伍神"紫麒"様で
太樹『…仕掛けた!? その蝶は… これは… あなたの仕業ですか!?』 謎の男 『ん〜…… そうと言えば そうだが… 違うと言えば……違う…かな……。』 太樹『…どっちなんですか!? 皆を… 仲間を… 元に戻してください!!!』 謎の男 『…………………。 そう、大きな声を出すな まぁ、見た目はあれだが、 動きを封じられているだけだ… しばらくすれば
太樹『その目…… まるで、牛や鹿のような… ………しか……!?』 まさか… この人は…!? 謎の男 『目? あぁ、 またやっちまったか… どうも "擬人変化"は苦手だな…。』 そう言い 男が瞬きをすると 瞳孔は 丸へと形を変えた。 謎の男 『小童、 よく見てるな…!! それにしても まいったな… せっかく仕掛けた 雷蝶がこれじゃなぁ………。』 !!!!!!?!?? 目の前で喋っていた
すると 目の前に…… 見知らぬ男が立っていた。 謎の男 『ほう……… 雷停(らいてい)を 受けても動けるか…!?』 突然、音も無く あらわれた男に 私は驚きのあまり声も出ない…。 誰なんだ……!? 気味が悪い……… らいてい?? 何を言ってるのかも 分からない……。 謎の男 『ほぅ…ほぅ……小童…… 内から強い力を感じるな…… ふむ…ふむ… "加護"を受けているのか…… それも ただの加護じゃない…