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"空想日記"⚡︎no.238

『チュン、チュン、
   チュンチュン……。』


山雀の鳴き声が
聞こえる…。


はっ!?

どうやら
私はそのまま
眠ってしまっていたようだ。

皆も
よほど疲れていたのか
雑魚寝ですやすや眠っていた。


あれっ?


紫麒様の姿がない。


私は立ち上がり
岩樹の登り口から
下を覗きみた。

すると、
そこには
通常の3倍の大きさはあろう
双角山鹿が
雄々しく
入口を護るかのように
どっしりと構えていたのだ。


漂う呪力を見ずとも
すぐにそれが
本来の姿の
紫麒様だと気付いた。

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