アフガニスタン「女子教育の支援」尽力する国、会社、人の存在
こんにちは!久しぶりの投稿になります...一時投稿をおやすみしていましたが、再びnoteの更新も行っていきたいと思います!✨
今回は、アフガニスタンでタリバン政権により女子生徒の学校教育が禁止された最新のニュースを取り上げ話していこうと思います。
2021年8月にタリバンが政権を掌握して以降、多くの学校が閉鎖されましたが、3月23日になり教育省が全ての学校の再開をすると発表しました。ですが、当日になり女子の高等学校が混乱を招くとして、引き続き閉鎖すると方針を変更しました。女子教育が行われるのは小学校のみです。
学校の再開と聞いて喜ぶつかの間、女子生徒のみ未だ学校に行くことを許されないことに、涙を流す生徒や怒りを表す生徒もいます。
そんな中でも、タリバンの目の届かないところで教育を支援しようと、サポートをする国や会社や人の存在があります。女子生徒のためにどのような支援をしているのか、是非最後までお読みください!
「地下授業」を子どもたちへおくる教師
アフガニスタンの首都カブールでは、タリバン政権以降教育を十分に受けられていない女子生徒に学びを提供し続ける教師がいます。
この教師は女子生徒でカブールの中等学校で女子のクラスを受け持っていましたが、自分の教え子がやがて自宅待機を命じられ、その女性自身も仕事にいくことが難しくなりました。
そんな中でも学習の機会を提供しようと、当局に見つからないようにいわゆる「地下授業」を提供することにしました。地下授業は、1週間のうち6日間、親戚の家などで開催し、授業料をとらずに行われています。25人の教え子は、黒板も机も無い状態でじゅうたんに座りノートを取って勉強しているとのことです。
この生徒は「家族は授業を受けることに賛成していますが、今のアフガニスタンでは、女性が安全に勉強したり外出したりできないので、全面的な賛成ではない。将来、弁護士になりたいので、授業は役に立っている。しかし、タリバンの暫定政権が女性の就業を認めるかどうか分からず、将来は楽観できない」と話しています。
また、女性教師は「世界には宇宙を旅する人がいるのに、アフガニスタンでは生徒が学校にも通えず、みじめな気持ちになる。学校は人間の背骨のようなもので、教育がなければ、この国からはパイロットも医者も技術者も生まれない。たとえ暫定政権が学校を再開させなくても、私には生徒を教える責務があり、ここで授業を続ける」と決意を語りました。
教育を受ける権利は全ての人間に与えられていることを深く納得させられる、女性教師の力強い発言に共感しました。その女性自身も教員として給与が支払われない状況も続く中、こうして教育を求める生徒たちのために必死に尽力する影の存在に胸がしめつけられる思いです。
隣国イランから授業動画を無料配信
アフガニスタンのお隣の国、イランでは、大手の動画配信会社を中心に学校に通えなくなった女子生徒へ無料で学習動画を配信するサービスを提供し始めました。
動画で配信される言語は、イランで話されるペルシャ語ですが、アフガニスタンの公用語の1つダリ語に近いことから、理解できる生徒が多いということです。勉強で遅れを取っていると感じた一部の生徒たちは、この無料動画サービスを利用し学習に励んでいるようです。
「タリバンの復権以降、どのように勉強したらよいか悩んでいたときに、イランのサイトがオンライン授業を提供していることを知った。今の私たちにはオンライン授業以外の選択肢はない」と話していたということです。この子は、将来意思を目指しているようです。
この会社では、現在、算数や科学、英語など1400を超える動画を配信し、イランでおよそ7万人、アフガニスタンでは2000人近くが利用しているということです。創業者のメフディ・シャクリモガッダム氏は「アフガニスタンで政権が変わったあと、教育を受けることができない学生がいると知り、このサービスを思いついた。イランはアフガニスタンの隣国で、友人でもあり、現地の経済状況を考慮して無料で提供することにした」と語っています。
国や会社、そして個人として教育を受けることができない子どもたちに学習を提供しようと動いている姿が素晴らしいなと感じました。もちろん、まだ全員に動画のサービスが地下授業などを受けられていないことも現状にあると思いますが、こうした人々の活動が裏で行われていることを忘れてはならないなと感じます。日本では中学まで教育が義務であることを考えると、私たちの環境は本当にありがたいなと感じます。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
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