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原稿が進まないぼくのぐだぐだ毎日。

台風は、眠っている内に過ぎたらしい。ので、昨日のぼくはわりと元気だった。一昨日は、それはそれはひどかったけど。まあ、不調が一日で済んで何より。原稿(新人文学賞)は未だに進まない。


今朝もコーヒーを淹れる。昨日余ったクッキーの生地を焼いて。よくわからないけど、昨日のぼくはクッキーを作っていたのだった。本当に、よくわからない。


白湯をすすりながら、まぶたの少し上を揉む。この辺りは、いつも凝っている。「凝る」という表現でいいのか、知らないけど。血流? が悪いのか? これでは、進むものも進まない。言い訳。原稿の話です。


コーヒーを淹れて、調べ物をして、時々外へ出かけて。それで一日が終わる。一見したところ、有意義のような、そうじゃないような。原稿に手を付けていなければ、それだけで有意義じゃないのです。贅沢な人間。


どれだけ寝ても眠いし、疲れている。疲労を背負いながら、常に何かしらをしている。怠け者にならないように。原稿。原稿。とぐちぐち言うのに、印刷したそれを取り出しもしないのは、やはり怠け者なんだろうか。


締め切りまで、一ヶ月を切っている。何を怖がっているんだ、ぼくは。一度書き上げているとはいえ、このまま出せないんだぞ。ああ。わかっているのに。机に突っ伏して呻くだけ。


そういえば、ずいぶん自分の顔を見ていない気がする。何週間か前、壁に吊っていた鏡の紐が、切れてしまったから。パートナーは、自分用の小さな鏡を持っているけど。ぼくは、浴室の鏡にも自分を映さない。(そもそも、曇りがひどい。)


コンタクトを付けるときだけ、電子レンジのドアに自分を映す。ので、はっきりした姿は見えない。ぼくは今、どんな顔をしているんだろう。あんまり見ていないので、見るのが恐ろしい気さえする。


隈が濃くて。童顔のくせに、白髪がやたらあって。表情は……とりあえず、目は死んでいる。それだけは、鏡を見なくてもわかる。何年も前から変わらない。「変人」のぼく。子どもの頃から付いているレッテル。普通になりたかった時期もある。でも、諦めた。どうあがいても、なれなかったから。


それでも「変人」のぼくは、なんとか生きている。コーヒーをすすり、進まない原稿を携えて。携えている以上は、進ませたいんだけど。今日は、どうか。と、自分自身に祈るのだった。

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