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推敲できるようになるまで3週間費やした話。

未だに鬱々としている。でも、原稿の推敲をする気になれた。3週間ぶりだった。今まで手を付けられなかったのがウソのように、印刷したそれは万年筆による書き込みで真っ青だ。(まだ序盤だけど。)


ウェブ締め切りが来月の15日で、郵送締め切りが月末なのか。様子を見て、だな。やっと向き合えたんだから、無駄にしたくない。色々と。


ぼく自身の調子は、まったく芳しくない。ここ数日は、天気が崩れるのを察して、先に調子が崩れる。昼になれば、眠気がひどくなり、抗えず眠る。目を覚ますと夕方になっている。そのくり返し。家事はそれなりにできるのが、唯一の救いだけど。


何も生産しなかった日は、「しにたい」メーターがものすごく上がる。働いていないし、社会に適応できていないぼくから、もの書きを没収されたら何が残るんだ。


昨日は、例によって夕方に目が覚めたころ。なぜか、「原稿をしよう」と思った。ふいに。唐突に。「今だ」と思った。今まで逃げていたのに、むしろ筆を握らないと頭がおかしくなりそうだった。


辺りは暗くなり、机の上のスタンドライトだけ点けたまま、ぼくは原稿に万年筆を走らせた。重苦しいほどの疲労は、(無くなってはいないけど)その時だけ失せていた。ぼくは、原稿の「ぼく」と同化したり離れたりしながら、書き込んだ。


鬱は改善していない。昨日も、昼前に過食した。過食は落ち着いたはずだったけど、この数日はぶり返していた。食べたくもないスナック菓子その他もろもろを、何でも口に入れる。気持ちが悪かった。


今思えば、それは原稿が進まないことによるだった逃避かもしれないけど。食べては寝て、食べては寝て。しんどいし苦しいのは変わらないけど、少しだけ闇を抜けたような気がした。


たぶん、今日も推敲はできる。明日も、明後日も。そんな予感がしている。あれだけ原稿から遠ざかっていたのが、ウソのようだ。あの原稿が日の目を見ることなく、放置されたままにならなくてよかった。この際、郵送でもいい。(締め切りに間に合う程度に)納得いくところまで原稿を落とし込みたい。


鬱は軽快したり、重くなったり。また書けなくなるかもしれない。だから、書ける内に書いておく。生きている内に、「ぼく」が生きていることを。

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