憤りと、諦めばかりの新生活
新しく住み始めた家には、たくさん問題があった。
生活に支障が出るもの。
(トイレやインターホンが壊れている。前者は、昨日=住み始めて4日目で、ようやく直してもらった。後者はまだ。)
命に関わったり、ケガをしかねないもの。
(洗面台の上の方のキャビネットに当たるところが、ネジのせいで、いつ倒れるかわからない状態だったり、
クローゼットの取っ手が、裏側の部分が飛び出るようになっていて、ふとしたときにケガをしかねない状態だったこと。説明しにくいのだけど。)
どれも、内見ではわからなかったこと。
そんなものが複数あったら、複数報告するしかない。
それらを、先日、直してはくれるものの、「古い家なので我慢してください」という発言が、大家からあった。
ぼくもパートナーも、壁のしみとか、ドアの傷とか、生活に支障のないものを指摘したわけじゃない。
伝えたのは、修繕が必須のものだけ。
もちろん、ぼくらに非はなく、大家に修繕義務があるものばかり。
そんなことが、初日からありすぎて、ぼくは疲れてしまった。
床に座り込んで、なかなか立ち上がれないこともあった。
昨日は、朝早くから、不動産屋に行った。
まるで、ぼくらが「我慢してください」と言われないといけないほど、我慢をしていないみたいに。
本当は、台所や浴室に水漏れもあるのだけど、それは我慢している。と伝えたら、報告しないとだめですよ、と言われた。
ぼくだって、本来ならとっくにしているところだ。水漏れを直すのも、大家の義務に当たる。
でも、それをこちらのわがままのように扱われたら、言えなくなるじゃないか。
怒りも悔しさもこみ上げてきたぼくは、涙がこぼれてしまった。
「せっかく新しい家に住み始めたんだから、泣かないの」と慰められた。上から。
水漏れは、トイレを直す際に一緒に直してもらうことになった。それと、大家に言いにくいのであれば、不動産屋の方に連絡するように、と。
ぼくが落ち着きもしない内に、半ば放り出されるように、不動産屋を後にしていた。
担当は、終始優しい態度ではあった。でも、態度だけだ。
大家も不動産屋も、一度も謝ってきたことがない。まるで、ぼくらが厄介客のように。
数日前に、各方面に詳しく、かつ温厚な義父が、家の現状を見たとき、かなり憤っていた。大家と不動産屋の対応にも。
修繕前の写真は撮ってくれていたので、いざというときには呼んでほしい、と味方になってくれた。近々、そうなるのかもしれない。
静かに、穏やかに生活したかっただけなのに。
どうしてこうなるのかな。
インターホンは、まだ直っていない。
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