カウンセリングを止めた話

昨日で、カウンセリングを止めた。「止めます」とカウンセラーさんに言ったとき、もちろん(?)理由を訊かれた。ぼくは一言「わかりました」と言ってほしかったんだけど。あちらも仕事なので、しょうがない。


「カウンセリングをしてみませんか?」もともと、先生にすすめられたのがきっかけだった。「(働いていないゆえ)パートナー以外と話すことがいない」と言ったぼくに、そう提案したのだ。「まあ、しないよりはましか」と思って始めてみたんだけど。


カウンセラーさんは、今の人で3人目だ。1人目は、話しやすい人だったんだけど、途中で10代専門になってしまった。2人目は、ぼくが何もしなければ自分も何もしない人で、態度が好きになれなかった。3人目は、昨日までぼくに携わっていた人だ。悪い人ではないけど、リアクションがオーバーなので、少し苦手だった。


それでも、こつこつ続けてきたカウンセリング。気付いたときには、苦痛になっていた。「とりあえず、やってみませんか?」で始まったカウンセリング。近況報告まではいいけど、自分の過去、自分の家族……傷を抉るような話題になると、ぼくは涙し、吐きそうになることもあった。ぼくは、傷を治すために来ているんじゃないよ。だって、治療に伴う激痛に耐えられないんだから。「○○さんが話したいことでいいですよ」と言われたのに、どうしてぼくの痛いところを触ろうとするの。


カウンセリングは、得てしてそういうものかもしれない。一般的には。昨日は、絵画療法(?)をして終わった。「話すんじゃなくて、こんなこと(絵を描く)でもいいんですよ」とカウンセラーさんは説得しようとした。でも、ぼくの気持ちが変わることはなかった。ぼくは、カウンセリングを止めた。(カウンセラーさんには、今まで付き合ってくれたことに感謝した。)


通院は続ける。薬をもらうには、受診しないといけないから。けれど、「ぼくは、一生薬を飲まないといけないんですか?」もう、何度言ったのかわからないセリフを先生にぶつけた。先生は、ある薬の使用頻度を減らしてみるように提案した。「元気になってきたみたいですね。これからは、薬を減らしていきましょうか」とか、先生は言わないので。こちらから発信しなければ、何も変わらないままだ。(逆に、「薬を増やしてみましょうか」はよくあるけど。)ぼくは、薬が必要ない人生を少しずつ目指していこうと思う。

この記事が参加している募集

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。 「サポートしたい」と思っていただけたら、うれしいです。 いただいたサポートは、サンプルロースター(焙煎機)の購入資金に充てる予定です。