原稿、時々気絶。

Q.眠ることと気絶することは、同義なんですか。
A.異議ありです。(個人の見解です。)


午前に休憩なしで原稿をがりがりするぼくは、午後に畳の上で動けなくなる。なにも食べる気になれず、すなわち失われたエネルギーを補充することなく、夕方まで気を失う。正確には、断続的に。時々は目を覚ましている、と思う。


あまり覚えていないけど。どちらにせよ、まだ動けないので、再び意識を手放しているんだと思う。そして、ようこそ一日の終わり。ぼくは、なんとか動けるようになる。まっすぐ歩くことさえ、おぼつかないけど。


ところで、眠ることと気絶することの違い。夜でも昼でも、眠っていることは、なんとなくわかるものだ。けれど、原稿を途中で終えて、ぷつりとなにかの糸が切れるぼくは。畳の上に移動した記憶さえないこともある。そんなぼくが、眠っているとは言いにくい。なんとなく、だけど。


恐ろしさすら感じることもある。「じゃあ、寝るか」など前置きがないんだもの。気付けば記憶が途切れていて、再開したかと思えば机の上じゃない。忘れっぽいとか、そういう問題なんだろうか。たしかにぼくは、薬の副作用で色んなことを忘れやすいけど。けれど、それで説明はつかないような。


つまるところ、ぼくは疲れているんだろうな。休憩なしで3時間以上も作業するから。改善できないのも(できないとわかっているから、する気がないのも)ぼくだけど。


だって、無理矢理休憩を挟んだところで、頭は止まってくれないんだもの。「早く、早く」と筆をせっつくんだもの。慣性の法則? は思考回路にも適用するのか。なんの話だ。


昼寝にせよ気絶にせよ、あずかり知らぬところで筆が止まっていたのは、良い気がしない。締め切りまで一ヶ月切っているんだぞ。わかっているのかね。


それとも、ぼくがこんな調子だから「そろそろ止めておけ」と体がストップをかけるのかな。もしそうだとすれば、感謝せねば。でも、ごめんね。ぼくは、もっともっと書いていたい。


もちろん、体を壊さないように気を付けているけど。でも、強制的に眠らされているなら、体にガタが来ているのかもしれない。休憩なしの件もそうだけど、ろくに飯は食べないし。気を抜くと引きこもるし。うん、だめ人間だ。善処します。が、ウソにならないようにします。

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