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たぶん、おそらく、あるいは、解決編

あらすじ:立つことも座ることもむずかしくなって、もうすぐ1週間になる。


正確には、立ちっぱなし、座りっぱなしが10分か15分以上はできなくなった、ということだけど。それ以上は、血の気が引いていく感覚に襲われる。


なんにせよ、日常生活に支障をきたす、といっても差し支えはないところまで来てしまった。


耳鼻科、循環器内科と巡り、血圧に大きな問題はないから、おそらく自律神経の問題だろうと言われ、かかりつけの心療内科を受診したのが昨日。


ぼくを心配して仕事を休んでくれたパートナーにもたれながら(座ったままもつらいので、頼ってしまう。)主治医に経緯を説明した。


たぶん、事の始まりは、前回の受診で、薬を一種類減らしたことだった。


かなり長期間服用していたもので、睡眠薬ではないけど、代わりにしていたものだった。


前々回くらいで、睡眠薬が追加されたことで、じゃあもう必要ないか、と思ったのだけど。


件の薬を減らした日から、上手く眠れなくなった。


他にも、来月に引っ越すから、その準備で神経をすり減らすこともあったけど。


薬がなくなったことで、その効果がはっきり表れたので、まあ、そうなんだろう。


それから、約3週間。不眠がたたって、立ったり座ったりする度に、めまいがするなどの症状が出るようになった。らしい。


なので、減らした薬をまた服用するのと、いつまでこのままなのかと訴えに訴えたら、抗不安薬が頓服で出た。


薬局で、懇意にしている薬剤師さんにぽつぽつ事情を話していると、不安が募ったのか、涙まで出てきた。薬剤師さんも、それからパートナーも励ましてくれた。


ようやく効果のありそうな薬をもらったこと、泣いたこと、それから、午後から出勤予定だったパートナーが、その日の仕事をやめて、ぼくのそばにいてくれたこと。


ぼくはようやく、少し楽になった。


しばらくの間、横になっていることが多かったから、リハビリがてら散歩したりした。


まだふらつくことはあるけど、不安が軽くなったおかげか、ましにはなってきたと思う。立つことも座ることも。


よかった、と心の底から思った。


ずっと眠れなくて、食欲も不安定で、どうするのがいいのか、わからないでいた。


それが、ようやく解決する。と思う。


その日は、よく眠れた。また戻ってきた薬を飲んで。

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