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『普通』になれないぼくは、筆を取る

12/3。

5:30起床。

天気は曇り。





また、小説を書き始めた。


12月分の公募に応募するために。


今回は、2本。


どちらも、構想は昨日書き上げた。


あとは、プロットに執筆に……。


早く、成果を残したい。


早く……。


ぼくは、働いていない。


世間的に見れば、ぼくは甘ったれた奴なんだろうか。


年金をもらっているとはいえ、主な収入源はパートナーに委ねられている。


そしてぼくは、働きもせず、職を探すこともせず、小説ばかり書いている。


パートナーは、ぼくが「ちゃんと働いている」という。


「君は、小説を書くことが仕事だ」と。


「だから、無理せず会社で働かなくていい」と。


ぼくは今まで、『普通』に働いて、『普通』に収入を得て、『普通』に生活することを何度も試みた。


障がい者枠に頼ったこともある。


でも、結果は全て惨敗だった。


環境が良かろうが悪かろうが、関係なかった。


大勢の他人が周囲にいる。


ただそれだけの事実が、何度もぼくを殺そうとした。


発作が止まらなくなったり、突然涙が出てきたり、自傷していることに気付かなかったり。


パートナーは、そんなぼくを見ていられなかったんだと思う。


「君は、会社で働くのに向いていない」とはっきりいわれた。


ぼくは、いい返さなかった。


その通りだと思っていたから。


そしてぼくは、自分の家で、自分のペースで、自分一人で仕事をすることにした。


そのほとんどは、収入になるものではないけど。


でも、そのおかげで、パニックになることもなく、原因不明の咳もなくなり、穏やかに暮らすことができている。


障がい年金の申請も無事に通り、それなりの額を受け取ってもいる。


パートナーも、ぼくの体調が落ち着いたことに、心底ホッとしている。


とても、ありがたいと思う。


「また、体調が悪くなるまで働け」


そう、実の両親にいわれたことがあるぼくにとっては。


(その両親とも、今では距離を置いている。きっとそれも、ぼくが健康になった理由の一つだ。)


ぼくとパートナーは、特に生活に困っていない。


どちらも、お金のかかるような趣味は持っていないし、むしろ好きなものは自分で生み出す方だ。


パートナーは、ぼくが働いていないことを気にしていない。


(というか、働かないように勧めたのは彼だ。)


でも、ぼくは気にしている。


だから、せめて。


パートナーが『仕事』だといってくれる小説で、少しでも収入を得たい。


パートナーを、少しでも楽にしたい。


それは、少なからずモチベーションになっている。


(あくまでモチベーションだ。それは、ぼくが小説を書く理由にはならない。)


だから、ぼくは今日も筆を取る。


パートナーのために。


そして、将来の読者のために。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
ぼくと、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


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