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2024年3月に読みたい1冊

①『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』ガブリエル・セヴィン(2023/10/6発売)★4.5

2016年本屋大賞翻訳小説部門第1位を獲得した『書店主フィクリーのものがたり』の著者の最新作。
著者の筆力もさることながら、「ゲーム×文学」のエンタメ作品として最高峰かもしれないと翻訳小説好きが絶賛。
少し気持ちは早いけれど、2025年本屋大賞翻訳小説部門にノミネートされるかもしれない。

〜あらすじ〜

セイディはゲーム作りを学んでいるMITの学生。ある冬、彼女は幼い頃一緒にマリオで遊んだ仲のサムに再会する。二人はゲームを共同開発し、成功を収め一躍ゲーム界の寵児となる。だが行き違いでゲーム制作でも友情でも次第に溝が深まっていき――。

amazonより

②『地雷グリコ』青崎有吾(2023/11/27発売)★4.7

2023年末に出版されてからミステリ界隈を騒がせている本書。ゲーム性のある物語にワクワクが止まらず一気読みとのこと。
2025年の【本格ミステリ・ベスト10】のランクインも予想される期待作。

〜あらすじ〜

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!

射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。

彼女は勝負事に、やたらと強い。

平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上る(「地雷グリコ」)

次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。

amazonより

1話〜5話までWEBで読めます↓↓↓

③『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』長谷敏司(2022/10/18発売)★4.5

2009年、SF長篇『あなたのための物語』(ハヤカワ文庫JA)で「ベストSF2009」国内篇第2位を獲得した長谷氏の渾身の1冊。
そしてなんと、2024年2月23日に発表された第44回「日本SF大賞」に『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』(早川書房)が選出されました!

おめでとうございます!!

事故で義足になったコンテンポラリーダンサーに待ち受ける運命とは?
映像を見ているかのように錯覚させられるリアルなダンスシーンの描写も注目。

現実世界でもすでに人工知能を用いた芸術作品が数多く生まれている昨今だからこそ、その先に何が起こりうるのか、人間性とは何かという問いが胸に迫ります。

hontより

〜あらすじ〜

伝説の舞踏家である父の存在を追って、身体表現の最前線を志向するコンテンポラリーダンサーの護堂恒明は、不慮の事故によって右足を失い、AI制御の義足を身につけることになる。

絶望のなか、義足を通して自らの肉体を掘り下げる恒明は、やがて友人の谷口が主宰するダンスカンパニーに参加、人のダンスとロボットのダンスを分ける人間性とは何かという問いに直面する。

SF史上もっとも卑近で、もっとも痛切なファーストコンタクト。『あなたのための物語』を超える、10年ぶりの最高傑作。

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④『本のある空間採集: 個人書店・私設図書館・ブックカフェの寸法』政木哲也(2023/8/6発売)★4.5

著者である政木氏が実際に本のある空間を訪れ、小スペースを活用した本の並べ方などを間取り図とともに解説した1冊!
それぞれの細かな工夫に目を見張ること間違いなし!

〜あらすじ〜

●全国の本のある空間を徹底解剖!

〜書店観察の新しいかたちがここに〜

全国の新刊書店、古書店、私設図書館、ブックカフェ、移動書店など44件を訪ね歩き、空間を実測・図解した一冊。

店主の創意工夫、地方や都市の空き家・空きビルなどを利活用した拠点づくりに着目し、本と人とまちが織りなす空間の居心地とスケールに迫る。

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⑤『昆虫絶滅』オリヴァー・ミルマン(2023/12/5発売)★4.1

タイトルの通り、昆虫が絶滅してしまったら生態系や環境にどんな影響があるのかを考察した1冊
昆虫の数や生態系の変化について、数値をもとに考察しており、ここまで「昆虫×環境問題」に迫った書籍もなかなかないだろう。

中高生の環境教育の本としても良さそう。

〜あらすじ〜

気候変動、森林伐採、過剰な農薬使用……地球環境の悪化により、現在、昆虫の個体数は激減している
植物の受粉を担い、動物の排泄物や死骸を分解する、「この世を動かしている小さき者たち」こと昆虫が失われた未来は、人間の生活にどれほど悪影響があるのか

⚫︎虫たちによる知られざる人類社会への恩恵とは?
⚫︎蚊やゴキブリは私たちにとってただの厄介者なのか?

環境ジャーナリストである著者が提言する、昆虫と人類の理想的な共生社会を説く書。

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