元カレ完全成仏🌋シリーズ⑤
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わたしの、しあわせ絶頂期の中の漠然とした不安は現実になった。
彼の2回目のアプリが発覚したのは、
わたしの27歳の誕生日祝いをしたすぐ後で、
これから明るい未来がありそう、とやっと感じられるようになった頃だった。
今まで隠し続けていたわたしの存在を、
転職を機に、仲のいい元会社の先輩たちに話してくれたり、一緒に住む家をネットで見てみたり、少ない時間を使って会いにきてくれていた頃だった。
単純に、こんな時になぜ?
という気持ちが大きかった。
こんなに上手く行っているのに、
こんなことが発覚するなら、もう今後どんな良い出来事も、幸せな時も、
信じられないかもな、と思った。
でも、逆に何か理由があるのかもと
今度はわたしからそう思った。
少なからず3年彼を見てきて、いつもとは違う真剣な彼の態度もわかっていたつもりだったから。
そして、この話し合いで最後なのかもと思い会いに行った。
今度は、彼は嘘をつかずに話した。
「結婚をきちんと考えるようになったから、
ほんとうにこれで良いのか、自分をはっきりさせたかった。その前に、色んな人に会って納得して結婚を選びたかった」
と言った。
アプリで数回あった女と、知り合ってから今まで関係を続けてから4年以上のわたしを、
比較することがおかしいし、そんなもので何の判断ができるのか????ばかなの?
たくさん思うことがあって、全部正直に話した。今までで一番上手く行っていると思っていた時に、こんな最悪なことが発覚して、これから何を信じれば良いか、いよいよ本当にわからない、と嘆くわたしに、彼は謝ったり、困ったりしていた。
でも、そこで彼はふと、言ったのだ
「(私)は、今までこういう事した時期、一度もなかった?」
なんで今そんなことを聞くのか戸惑っていたら、
「実は過去に一度、ケータイを借りてた時にLINEを見たことがある」
と言われたのだった。
「会ってた人いたよね?」
と聞かれた。
「なんでそれを今いうの?」
とわたしは、泣きながら返した気がする。
彼はその時気づいていたけれど、
こんな自分と付き合い続けてくれているし、と思い、今までの散々自分のしてきた負債を考えて、言わないという選択をした、と話した。
最悪なタイミングで、その手札を出してきた彼を、やっぱり彼らしいというか、さすがとしか言いようがなかった。
結局アプリの件は退会させて、
ちゃんと私と向き合ってこれからを判断する、という事で落ち着いた。
きっとこの先も、彼といたらこういう事がたまに起こって、結婚したとしても不安になったり、浮気されたりするのかもしれない。
もう私は、それをある程度受け入れていた。
この先どうしたって、どんな彼を見たとしても、嫌いにはなりきれないとわかっていた、
わたしの弱さだった。
わたしが彼にとっての一番な限り、この人を受け入れて上手くやっていくしかないと、腹を括ったのかもしれなかった。
そこからの数ヶ月、しあわせな時が戻ってきた。
バレンタインのお返しにほぼ初めて
ホワイトデーでケーキをもらったり(今までマジで雑なお返しか、何もない時がほとんど)、
彼の誕生日にディズニーシーに行ったり、
彼が新しい会社への移行期間で、リモートで仕事をしていたので平日もうちへ来ていたり、
高頻度で会っていた。
こんなに会いすぎていて、また急に冷めた態度が戻ってくるのでは、と不安になったけれど、このしあわせな時間は素直に楽しもうと決めていた。
そろそろ3年半になる頃で、わたしもあと半年で28歳だった。
「一度うちの親に顔出してよ」と軽い感じで言ってみた。
調子のいい今なら、上手くいくと信じていた。
彼は少し渋りながら、「いいよ」と言った。
日にちを決めて、その日まで2週間をきった頃、彼の様子がおかしくて、察した私が
「なんか思ってることあるよね?」
と聞き出した。
結論、今のこの気持ちや状態で挨拶しにいくのに迷っている、ということだった。
彼にとってどこまで行ってもまだ結婚に具体性はなく、前向きではないことの表れだった。
そこから1週間、彼と連絡するのをやめ
距離を取った。
1週間経った頃、一度会って話そう、と伝えて話すことになった。
わたしはもう、本当にこれが最後になる可能性がある、と感じていた。
相手の返事次第で、
別れるか続けるかの2択、と決めていた。
これからのわたしとのこと、結婚のことに対して
「(転職が落ち着いたら、お金が貯まったら)
〇〇くらいには結婚したい」
と具体的に時期の目処を出して、わたしとそのつもりだ、と言うことを答えた場合、
続ける。
「(転職が落ち着いたら、お金が貯まったら)
結婚を考えようと思ってる。具体的にいつとはまだ言えない。その理由としては、その時期になってもしたいと思う保証はないから」
というように、
時期が未定、且つわたしと結婚したいと言うこともまだ未定、という答えだった場合、
その場で別れる。
結局、女癖が悪いとか、気分屋だとか、
そういうマイナスな面も山ほど見てきたのに
嫌いになりきれないから、この先別れることができないと思っていたけれど、
これからの未来についての話をこのタイミングでもう一度して、後者の答えなら別れるしかないのかも、と初めて思えた。
そして、その時ははっきり言える、そう思った。
何がどう転んだって好きだけれど、
いつまでも未来を考えられない人とは
一緒にいられない、とやっと思えた。
もうどうしようもなくなって、手を尽くした末の別れだと思える。
そう決めて、話し合いの日を迎えた。
覚悟を持って。
やっと最後の決断の日まできました...
長いシリーズそろそろ終われそう。
最近は夢にも出てこなくなりました。
あと1.2回で成仏させます〜〜
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