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現代人のこじらせ方。 「この部屋から東京タワーは永遠に見えない」読書感想文

まだ途中までしか読めてないけれど
抑えることができなくなって記載。書きなぐり

あらすじは除く。実際に読んでくれ。

感情を連ねる。


こじらせ方のひとつとして、
何者かになりたいけれど何者にもなれなくて
何者かがどんな者なのかもうまく言い表せなくてモヤモヤ。というのがある。
そんなものをこの物語から再認識。


キラキラしてて、若者を大学生を二十代を楽しんでいて
そんなひとに嫉妬しているインキャ代表わたし。

例えば渋谷なんかで遊んでみたいけどそんなポテンシャルもなくて
港区女子の実態とか暮らし、価値観なんて一生理解共感できなくて

なんだかそれに対してコンプレックスを抱くこじらせをしている。
そんな自分にぐさぐさ刺さる物語。

本当に、絶対にどこかに存在している人の感情。
見透かされているようでビビる。



地方、田舎で育てあげられた価値観・ダサさ。
一方で都会暮らしならではの息詰まり。
ド庶民からはうまくイメージの付かない『太実家』の暮らし。

いろいろなこじらせ、がそれぞれの角度から切り取られている。
言葉にできないもやもやを表在化させられてしまった。

育った環境、親の仕事、親の価値観、家族の仲のよさ、学歴、子供の頃に感じる優劣、コンプレックス、

生まれ落ちたその場所が
地方か、首都圏かによってそんなものが大きく変わって
常識が異なって価値観が変わっていく。


・・

ダサさに震える。

地方でぬるぬると暮らしているマイルドヤンキー。
それが幸せなのか。
せっまいコミュニティのなかでの『普通』ができて
かわいくもない女とださい男と結婚してはたちそこそこで子供生んで
ママ友~ってヘラヘラしながら徒党を組んでインスタ生活して
田舎のイキるなんて所詮そんなもん。
そんなもんで満足して。
そんな生活に嫌気が差すのに

幼馴染みがそういう生活を目指して、足突っ込んでいるのに違和感を感じていたのがそういうこと。
そんなださいマインドで幸せなのかってずっと思ってた。
何か、それでいいの?と思ってしまっていた原因がわかった。


そして一方で?
田舎から都会に出たとて ださくて。

東京に出て大学生というものにワクワクして
男女の関係を通じて大人になった気がして
都会の若者ができるようになった気がして
サークルで飲んで遊んでバイトして遊んで
男遊び女遊びして
それでも器用に就活して、それなりに悩んで就職して
以降でうまくやって外資系とかネームバリューひけらかしてそれなりに遊んでいるひともいれば
自分の何もなさに直面して地方に飛ばされて望んでいた外面のいいかっこいい仕事ができなくてそれでもいきってえらそーにして

そんな人生もどうせ、よくある話で。
結局何者にもなれていなくて


結局どいつか勝者なの
どいつが幸せになっているの

親の立場になって、おとなと言われる立場になっても
ださいひとは永遠にださいし誰からも羨まれない生活で
そんなんはおもんなくない。そんな生活はしたいと思わなくない



言いたいこと書くだけかいて支離滅裂だけれど結局

面白いとは聞いていたけど
根底にあるコンプレックスに触れまくりで
心ぐわーって持っていかれて

固有名詞たくさん使われているからこそ、すごく身近な「自分」の話で共感えぐくて

加古川がもう、加古川だわ。


東京は地方民の集まり
だからこそ?東京に住む誰もに引っ掛かる作品だなと


いろんな立場からの
絶対にフィクションでなくて確実にどこかに存在する
“ダサさ”。
自分も共感とうわあって感情がやばくて

劣等感
どうにもこうにも上には上がいて
絶対に追いつく追い越すことのできないそれ。


わたしもわたしで相当こじらせているが

だからこそこういう話がすごく好きなんだな。





麻布競馬場さん。
すごいわ
様々な若者を俯瞰して見てきたのだろうか。
彼も彼で変なこじらせ方をしているのだろう。好き。


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