田口愛@広報&取材ライター

記憶をたぐり寄せるように、エッセイを書いています。|会社員+広報・ライター|全然乗り気…

田口愛@広報&取材ライター

記憶をたぐり寄せるように、エッセイを書いています。|会社員+広報・ライター|全然乗り気じゃなかったけど、夫の祖父母の家を継ぐことになり、東京から地方へ移住。

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最近の記事

星野源さんのうんこネタで音読の宿題を乗り切った小1とその母の話

長男が小学校に入学し、3ヶ月。家族全員で壁にぶつかっている。 何に対してものんびりで、人と比較せず、でも変なところ完璧主義で、いろんな意味でマイペースな長男。それは長男の良いところであり、同時に私たち親の悩みの種でもある。 それがとことん発揮されたのが「宿題」だ。 そもそも長男はひらがなを覚えずに入学した。 保育園のときから、うんこドリルでひらがなの勉強をすることもあったが、変なところにこだわる完璧主義が発動し、少しでも線が曲がったり、思い通りに書けないと「もうやだー

    • 時代と国を超えて、ふたりのおじいちゃんの心を繋げることになった話

      「ヒロシマとナガサキには、今、草木は生えているか?」 21世紀にそんなことを聞いてくる人が本当にいるのか、と私は驚愕した。でも彼は真剣だった。 15年前のこと。 長崎出身の被爆者の祖父を持つ、22歳大学生のわたし。アメリカ軍の一員として戦争に出征していた92歳のおじいちゃん。 この2人が出会った。この出会いは、私の4年間のアメリカ留学でもっとも忘れられない経験のひとつになった。 19歳で単身アメリカの大学に入学した私は、当時大学4年生で、博物館でフルタイムインターン

      • 時を経て、祖母の想いを受け取った話

        この春、長男が小学校に入学した。迎えた入学式。 入学式の主役はもちろん子供だ。それは100も承知なのだが、この話においては私を主人公にさせて欲しい。 子供がいるからこそ、子供が小学生になったからこそ、感謝しないといけないことがある。それは、入学式で祖母が30年以上前に準備していた着物を着れたこと。 私が「ばあば」と呼ぶ、母方の祖母は私が小学1年生のときにガンで亡くなった。あれから30年も経つのに、入学式は祖母の存在を痛いほど感じる1日となった。 ・・・ 私はおばあち

        • 想像のはるか上をいく大相撲のグッズ

          もう、いろんなところでいろんな人に何回も言ってるのだけど、大相撲グッズの開発チームの方と話してみたい!!! 一体どうしてこんなにオタクの気持ちがわかるんだ。 そして一度たりとも裏切らない。 改めてそう思わされたのは、最近オンラインで掲載されたこちらの商品。 その名も『なりきりフェイスパック』。 まさに、フェイスパックに力士の顔が印刷されていて、パックとして使える…と。 目や鼻や口元に切り込みが入っているので、一体顔につけたらどんなことになるのやら…いい意味でカオスし

        星野源さんのうんこネタで音読の宿題を乗り切った小1とその母の話

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        • ライター タグチアイの本棚
          4本

        記事

          ムカデを駆除できた自分に拍手!移住6年で強くなったよ、わたし

          今日の夕方のこと。トイレに入ると、違和感を感じた。「自分以外の何かがいる」と瞬時に感じた。 振り返ってみるとやっぱりいた。ムカデさん。 私が一番苦手とする虫だ。そもそも都会育ちの私には、自分の家にムカデが出るとか、そこらへんに普通にムカデがいるとか、ありえないのだ。そんな経験をしたことがない。 見た目、動き、そして刺されたらめちゃくちゃ痛くて腫れるという攻撃性、全てにおいて無理。考えただけでゾワゾワする。あぁぁぁぁ、何回考えても無理なものは無理だ!!!! 初めて自宅で

          ムカデを駆除できた自分に拍手!移住6年で強くなったよ、わたし

          noteの下書きがたまるだけ素晴らしい。だって私には書きたいことがあるんだもの!

          書きたいと思うことはたくさんあるのに、なかなか書き上げられない。 この悩み、この半年くらいずっと抱えていた。 息をするようにnoteを書いている人を見ると、「すごいなぁ」「いいなぁ」って思っていた。 ライター仲間で「下書きがない。アップしちゃう」って言っている方がいて、なんてかっこいいんだろうかと思う。自分の下書きは溜まっていくのに一向に書き上がらない。 なんでだ! でも実際、あんまりに仕事や子供のことが忙しいと、毎日に余白がなくて書こうと思っても書けないこともある

          noteの下書きがたまるだけ素晴らしい。だって私には書きたいことがあるんだもの!

          30代で体感したカルチャーショックはある意味パンチが効いていた

          30代に入ってから受けるカルチャーショックは、20代のそれより明らかにパンチが効いている気がする。 30歳のとき、夫の祖父母の家を継ぐのことが目的の移住をした。離婚しない限り半永久的な選択だ。 引っ越して5年半経ち、今は楽しんで暮らしているのだけど、やっぱり初めは大小さまざまなカルチャーショックがあった。 カルチャーショックと言うと、ネガティブな印象を持つかもしれないが、今回紹介するのはどれも「なんで⁈」って思ったものばかりなので、笑い話として気軽に読んでほしい。 ①

          30代で体感したカルチャーショックはある意味パンチが効いていた

          私のなかに、小さい峯田和伸がずっとずっといるって話

          私はこう見えて、中学1年から大学4年までバンドでベースを弾いていたバリバリの元バンドマンだ。 練習はそんなに好きじゃなかったけれど、とにかく重低音ですべてを包み込み、こっそりバンドを支えているような、リズムとメロディのあいだで静かに揺れ動いているような、ベースという存在が大好きだった。 いまだに自分の性格はベースにぴったりだったと思うほど。 大学卒業後からほとんど音楽はやらずに来た。子供も生まれてさらに楽器が遠くなったきがする。 でも30代後半になり、最近私は気づいて

          私のなかに、小さい峯田和伸がずっとずっといるって話

          移住5年半でやっと見つけた居心地のいい人との繋がり

          知人のカフェに行ったら、知り合いしかいなかった。 しかもオーナーはあぐらかいて座ってるし、もう1人は座敷席で寝転がっている。カフェスタッフはちょっと手持ちぶさた。え、そんなことある?今日連休最終日だけど? その光景をキョトンと見回していると、誰からともなく「クククク…」と笑い出した。私も思わず「営業中の店で、なにしてるんですか(笑)」と、寝転んでいる知人に声をかけた。 その後すぐにまた全員共通の知人がやってきて「え〜〜〜!」と全員びっくり。誰1人約束していないのに、カフ

          移住5年半でやっと見つけた居心地のいい人との繋がり

          15歳で相撲部屋のちゃんこ鍋をもりもり食べた私が、37歳で相撲にハマるとは。

          先日、「相撲がすきなんです」って記事を書いて多くの方に読んでもらえた。とっても嬉しくて、1人パソコンの前でニヤニヤして、喜びを密かに味わった。 ふと、「そろそろ春場所も始まるなぁ」と思い、書いてみたのだが、好きなものに関して自分が書いたものをたくさんの方に読んでいただける幸せを噛み締めている。 でも、「そもそもなぜ相撲にここまではまったのか」と、私と相撲の関わりを考えていたら、たくさんの相撲に関する自分の記憶が蘇ってきた。そのひとつが、相撲部屋に行った記憶。 あ、わたし

          15歳で相撲部屋のちゃんこ鍋をもりもり食べた私が、37歳で相撲にハマるとは。

          【月報2024年3月】複業のバランスって難しい!

          複業×子育て×地方移住を地でいく広報・ライターのたぐちあいです。 月報かかねば…と思っていたら、もう4月も半ばに来てしまいました。 先月は、気を抜くと簡単にころげ落ちる絶妙なバランスで玉乗りしたら3月が終わっていた気が…。でも子供たちの成長、そして自分の殻を破る瞬間を感じ、感情が忙しい1ヶ月。 note社の今日の注目記事に選ばれましたこれが最近の1番のびっくり。相撲が好き、というそれだけの記事が「今日の注目記事」に! 好きなことを好きだというだけで、とてもたくさんの方

          【月報2024年3月】複業のバランスって難しい!

          noteにも自分にも向き合えなかったのに、「好き」を言葉にしてみたら、びっくりするほど多くの人に読まれてうれしかった話

          「わぁぁぁぁぁ〜〜〜〜なにごと〜〜〜〜〜〜?!」 こんなにスマホの通知で驚くことがあるだろうか。 「あなたの記事がnote編集部の“今日の注目記事“に選ばれました」だと……?! あまりに驚き、スマホを落としたくらいだ。(文字通り、本当に落とした。画面は割れてないが。) なぜに注目記事に⁉︎ びっくりだけど、とにかく嬉しいぞ〜〜〜〜〜〜!!!!!見つけてもらえた!そして紹介してもらえた〜〜〜〜〜〜!わっしょいわっしょい〜〜〜!! 私がこんなに驚き、興奮するには理由が

          noteにも自分にも向き合えなかったのに、「好き」を言葉にしてみたら、びっくりするほど多くの人に読まれてうれしかった話

          生きがいとも言えるほど、親子で大相撲にハマってしまった話

          相撲にはまってそろそろ3年。 きっかけはたまたまついていたテレビ。適当にチャンネルを変えていたとき、長男(当時3歳)が「変えないで!」と言って、画面を凝視していたのだ。 「え、この子、もしかして、相撲好きなの……?」 と、不思議な気持ちになったが、私がハマるまで、そう時間はかからなかった。今となっては長男(5歳)、次男(3歳)は、場所が始まると、保育園から帰宅するなり「相撲見なきゃ!」と、すぐにテレビをつけるように。 そんな生活をしているうちに、気づいてしまった。お相

          生きがいとも言えるほど、親子で大相撲にハマってしまった話

          【月報】複業スタートした2024年1月&2月

          2024年は、すでに大きな変化が起きています。 2024年1月、目指す複業という新たな自分の暮らし&働き方の実現に向け、アクションを起こしました。やるって覚悟を決めたら、いろいろなことが動き出したのが不思議。「これが行動するってことか!」と実感中です。 そんな私の初めての月報【2ヶ月分まとめ】です。 取材ライティング 『ふたり広報』2周年特別対談企画の執筆 『キャリアコーチまさ』キャリアコーチング体験記の取材・執筆 イベントレポート日本最大級の日本酒コミュニティ『酒

          【月報】複業スタートした2024年1月&2月

          感情の揺れ動くさまを文字に乗せたい

          noteにコンスタントに記事があげられるようになり、最近思うのが、もっとこのどうしょうもない感情をそのまま文章にしたい、ということ。 毎日を生きていると、「なんだろうこと気持ち」とか「感動したけど思うところあるとか」「なんかモヤモヤする」とか、いろんな感情が巡っていく。 嬉しい、ひとつとっても、そこに達するまでの気持ちや背景があったり。 何が言いたいかというと、感情って忙しいよね、って話で。その忙しく揺れ動く気持ちを、文章で伝えられるようになりたいなと思う。 淡々と事

          感情の揺れ動くさまを文字に乗せたい

          力を抜いたほうが、やりたいことが見える不思議

          2024年は色々やりたいことはある。これまでは、やりたいなぁで終わりがちだった私。 昨年から、ようやくnoteをコンスタントに更新できるようになったので、今年は宣言してしまおうらと決めた。 実は、地方移住して子供が生まれて、「自分のやりたい」を考えると思考停止するようになった。 それはこれまでやりたいと思ってやっていたことが、簡単にできない環境になってしまったから。 例えば、美術館に行きたい、友達に会いたい、バスソルトでも入れて、ゆっくりお風呂に入りたい。 全部やろう

          力を抜いたほうが、やりたいことが見える不思議