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【精進料理】の奥深さ

精進料理は、仏教の教えに基づいて、肉や魚などの動物性食材を使わず、野菜や穀物、豆類などの植物性食材で作られた料理です。

精進料理は、おいしいだけではありません。以下のような魅力があります。

  • 健康に良い

精進料理は、野菜や穀物、豆類などの植物性食材を多く使用しています。これらの食材は、ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれているため、健康に良いとされています。

  • 旬の食材を楽しめる

精進料理は、旬の食材を多く使用しています。旬の食材は、栄養価が高く、おいしいのが特徴です。また、季節の移ろいを感じながら食事を楽しむことができます。

  • 心を整える

精進料理は、シンプルで優しい味わいが特徴です。そのため、心を落ち着かせ、リラックスさせることができます。また、精進料理を作る過程で、自分の内面を見つめ直すきっかけにもなります。

神勝寺の精進料理。今年一番美味しいと思った料理の一つ。【けんちん汁】【ごま豆腐】は中国の方も忘れられないといっておりました。

喜心(きしん)、老心(ろうしん)、大心(だいしん)は、曹洞宗の開祖である道元禅師がした『典座教訓』の中で説かれた、食事を作る人の為のこころ構えです。

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美味しい秘密は3つの心

喜心


喜心とは、料理を作る喜びや、食べる人への感謝をあらわします。料理を作ることは、規定食材を使って煮る、焼く、揚げるといった作業だけではありません。食材から命をいただいているという感謝の気持ちを忘れずに、心を込めて料理をすること。また、料理を作る人は、食べる人の喜ぶ顔を想像しながら料理をすることで、より大きな喜びを得ることができます。 

老心


老婆が孫や子供に料理をするように、無償の愛情によって料理をすることが、老心です。 料理を作る人は、食べる人の立場に立って、その人のために美味しく、心地よい料理を心がけることが大切です。

大心

大心とは、偏りのない、広い心で、料理を作ることです。
大心とは、自分の好みや優先に決めず、あらゆる人にとっておいしい料理を提供します。作る人は、様々な食材や調理法に触れ、自分の知識や経験を広げることで、より多くの人に喜ばれる料理を作ることができます

【かあちゃん学】における『見守る』『信じぬく』『包容力』と共通する部分

  1. 喜心(きしん)と 「見守る」『見守り』とは、他人を理解し、人の成長や変化をサポートすることです。喜心の考え方も、他人の喜びや成長に共感し、彼らを支える喜びと感謝の気持ちを持つことにつながります。料理を作る際に喜心を持つことと、他人の成長や幸福を見守ることは、共通の価値観を示しています。

  2. 老心(ろうしん)と「信じぬく」 『信じぬく』は、他人に信頼を寄せ、信じ続けることです。老心の要素も、他人に慈しみや愛情を持つことで、料理心に愛情を表現するように、他人に対しても信頼と愛情を持ち続けることが大切です。

  3. 大心(だいしん)と「包容力」 『包容力』とは、他人の違いを受け入れ、対話や協力しながら共存する能力を言います。他人の違いや意見を取り入れることを強調しています。 料理を作る際に広く見るように、他人に対しても包容力を発揮することが重要です。

これらの【かあちゃん学】の要素と、【精進料理】の喜心、老心、大心は、共通の価値観を持ち、他人との良好な関係を築くための基盤となります。


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