私は私の手をはなさない

こんにちは、愛音です

新年度、新学期、新しいスタート、春は色々なことが起きる季節ですね。だからこそ私は春が大嫌いでした。

なんで春なんてくるんだろう？なんで新しいスタートなんてあるの？私には、私は、なにもする力なんてないよ。

半引きこもり時代は太陽を見るだけで具合が悪くなりました。あのギラギラして、無駄にパワーがあって、周りを元気にさせようとする太陽は、私にとって無神経の象徴でした。

なぜそっとしてくれないの？変化なんて望んでない！今が一生続けばいい！真っ暗な部屋に座って、チャットや書き込みして、リストカットして、泣いてる人生でいいの！

それが私の満足で幸せなの！！

あの頃の私へ今の私が出来ることはなんだろう？と考えます。部屋の電気をつけること？パソコンを使う時間を決めること？カッターをしまうこと？どれもしたくない。

そうなると。職場でのピアサポートスタイルになります。
ただ黙って私のそばに座って、マスクをしているけど柔らかい表情でいる。雰囲気をちょっとでも和ませない。そして私の手に手を重ねる。

「沢山、頑張ってるね」

この一言しか私には言わない。あとは私が私へなんと言い返すか、ひたすら待つ。あの頃の私はとにかく生きることを頑張ってたのではなく、死なないために生きていたんです。生きることに執着はないけれど、死ぬことも本心ではない。

ーだから泣いてたのかもしれませんー

生きること、死ぬこと、反対の2つの感情に揺れて揺れて、どうすればいいか分からなくて、気づくといつも泣いてた。
生きたくない、勇気ないもん。死にたくない、怖いもん。

そばに座り手を重ねて、するとあの時の私はきっとこんなことを言いそうです

「ごめんね、こんな私のこと嫌でしょ
いいよ、もう気にしなくて…」

こう言われてもあの頃よりも成長した私はこう言います

「バカなこと言うなぁ
こんな私だから好きだよ
不器用でバカで浅はかで
だけど本当はどこかで頑張りたい
全部知ってるよ？
だから、私は私の手をはなしたりしない
それよりも、これからもよろしくね？
一緒に緩やかに生きてみましょー」

春は始まりの季節。スタートをきる季節。私が生まれたのも実は春なんですよね。だから、私の命のスタートは春なんです。環境変化の大きい季節に目と心がグルグル回ることはありますが、今では命のスタートに感謝してます。命を消さなかった過去の私にも感謝です。

一緒に穏やかに、これからも不器用でバカで浅はかな私ととことん、人生楽しみます。

＊愛音＊