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【映画】『君が落とした青空』鑑賞レビュー(福本莉子を最大級に輝かせてる、福本莉子のための作品。その2)。

 まず、前回の記事、(その1)をリンク添付させて頂きます。

 では、執筆を進めます。


 本作品から伝わる「メッセージ性」

 『悲しいときは空を見て、つらいときは足下を見て、笑顔を拾い集めて、違う毎日を作り出す。』
 『今日が最後の日のように、精一杯生きる。』

 もしかしたら、ナレーションの言葉は、細かい部分では自分の記憶違いもあるかもですけど、本作品の「魅力」「特徴」の一つとして、
 「福本莉子(実結)による『ナレーション』」
 があります。で、この「ナレーション」が「物語の重要な要素」になっています。
 「ナレーション」というよりは、「実結の心情の補足」と表現した方が、より適切かもですけど。

 この節の冒頭で示させて頂いた2つの言葉。これは特に、本作品が「伝えたいメッセージ」であるように自分は映ってます。
 これに加えて、一人の人間としては、

 「たとえ運命は変えられなくても、自分の内面を変える(高める)ことはできる」
 「大切な人間に対して、どこまでも誠実でいられる人間でありたい」

 ことも、本作品を通して学び考えさせられることの大きな一つです。
 そう、ただ単なる「キラキラ的な青春映画」にとどまらず、「メッセージ性を併せ持っている青春映画」であることに、本作品の大きな意義があると思ってるんですよね。


 主題歌について(まふまふ「栞」)~「心に響く」、一アニソン好き的にはあるリズムが符合できて「心のスイッチを入れられる」~

 まず、リンク添付からさせて頂きます。
 リンク添付の1枚目は「MV付きの楽曲」、2枚目は「歌詞」です。





 公式パンフレットにも歌詞が載ってますけど、日本の、特に実写作品の場合、「なんちゃって主題歌」になるケースが少なからずありますけど、この「栞」は、歌詞も曲調も「本作品の世界観に寄り添った『これぞ主題歌』」なテイストになっています。
 主題歌は、まふまふさん。いわゆる「歌い手」の出身で、数年前から「その道では知られている」感じでした。
 昨年にNHK「紅白歌合戦」に初出場(というか、地上波の音楽番組への初出場が紅白であった)。本人は「叶えたい目標だったけど、音楽番組自体に声がかからない自分が叶うとは思っていなかった」趣旨のコメントをしていました(正直、かなりのシャイなことは画面越しに伝わってきた)。
 紅白のステージ。自分の中では、まふまふさんが最も心に響きました。「魂の絶唱」って感じで。自分も、何かに取り組むときに「魂を燃やすように、削るように」という感じですので、それで心のどこかで共感できる感覚を抱いたのかもです。
 (尤も、BiSHを聴き終えたところで自分はギブアップでしたけど。)

 ですので、本作品の鑑賞動機に、主題歌があった訳ではないですけど、「せっかくの機会だから是非とも聴きたい」と思っていました。

 実際に聴いて、「とても素敵な歌だな」と感じました。
 「実結、報われて!」と、改めて強く感じる、そのような感じで。


 ではここで、リンク添付の3枚目、4枚目をさせて頂きます。
 3枚目は、メインキャスト5人による「振り付け動画」。サビ部分のみに絞ってます。
 4枚目は、3枚目の補足的な意味合いで、「振り付け動画」の「レクチャー編」になります。「3:51」から音楽開始になります(5人の「仲のよさ」も伝わるかなと思います)。




 リンク添付の「1枚目」の「1:09~1:39」、「2:56~3:26」(つまり「サビ」の部分)に照準を絞って、綴ります。
 「」は「歌詞」の部分。()は「コール」の部分になります。
 アニメソング、特にμ’s(ラブライブの初代)のファンならばピンと来るかもですけど、実は「あるリズム」が完璧に決まるんですよ。


 「さかさまの とけいは みぎまわり のまま
            (うぉー ふっふー!)
  きょうを のこした しおりも ないゆめ
     (せーのっ! ふわふわ ふわふわ)
  なんかい どうしたって めをこすれば
              (せーのっ!)
  わらえない ぼくたちは
  (はーいはーい はいはいはいはい)
  あすを さえぎるような きりさめに ぬれて
             (うぉー ふっふー!)
  だいじな ものを みまちがって いくんだ
     (せーのっ! ふわふわ ふわふわ)
  すれちがう きみの かさをさがして みらいせ
                   (「捧げ」)


 (「はいはいはいはい」の4つめの「はい」は「あすを」に掛かっているイメージ。
 「捧げ」とは、ペンライトを天空へと突き上げるようなイメージ。)

 (「2:44~2:56」の「間奏」については「コール完全NG」のイメージ。理由は「曲調が静かなトーンになっていっているから」。)


 「あるリズム」、そうです、いわゆる「ふわふわ」
 (「fwfw」、「fuwa×4」とも表記されます。)
 アニメソング、特にμ’s(ラブライブの初代)のファンならばピンと来るかも、と述べたのは、μ’sの楽曲にはこの「ふわふわ」コールが符合する楽曲がいくつもあるからです。
 (「Wonderful Rush」「夏色えがおで1,2,Jump!」「START:DASH!!」「Music S.T.A.R.T!!」が主に該当。ちなみに付記させて頂くと、かくいう自分、いわゆる「ラブライバー」です。)





 ラブライバーの自分でも正直感じます、「Wonderful Rush」とか「夏色えがおで1,2,Jump!」とか、最高に「狂ってる」「頭おかしい」と(はい、「誉め言葉」のつもりです)。もう、ライブでどれほどの盛り上がりだったか!
 (ちなみに「μ’s」や「ラブライブ」については、いずれ機会があるときに特化しての記事はあるだろうなあ、と思ってます。)


 いま言及させて頂いてる、まふまふ「栞」。実際のライブで「ふわふわ」コールができるかどうかは、勿論、別問題であると思います。
 いわゆる「コール」のことは、ライブの「盛り上がり」に大きく寄与し得る感じですけど、その一方で、個々の「コール」の必要性云々については、歌手(グループ)それぞれの個性や世界観とかが、複雑に関係しますから。
 (実際、「ふわふわ」コールがリズム上では符合し得るけど、実際のライブでは「NG扱い」になった楽曲も存在します。
 その一例が「THE IDOLM@STER MILLION LIVE!」[通称「ミリオンライブ」「ミリマス」]の「Precious Grain」です。そのパワフルボイスに「コール」はかえって失礼だ、となって自然消滅した経緯を持ちます。)

 ですけど、この、まふまふ「栞」。
 「自宅やカフェで、心の中で『ふわふわ』コールを入れる」
 ことは、大いにOKではないかなと。やってみたら、勿論人によるかもとは思いますけど、「心のスイッチを入れられる」「テンションが上がる」と思いますよ、と。
 その意味でも、この「栞」は、「とても素敵な楽曲」と映ります。


 福本莉子、この夏こそ真価が問われる~『今夜、世界からこの恋が消えても』~

 では、動画のリンク添付をさせて頂きます。





 この2022年の1月から、TOHOシネマズの予告編上映前(開場後~予告編までの10分程度)の「シネマチャンネル」のMCが、福本莉子さんです。
 (前任者は山崎紘菜さん。なんと2013年から「9年間」も担当していたとのこと。)

 はい、つまり、今後恐らく数年間は、鑑賞したい作品がTOHOシネマズであれば、福本莉子が確定で観られる、な感じで。

 で、福本莉子。5月にも待機作がありますけど、自分が今回取り上げるのは、7月末に公開の作品です。では、動画のリンク添付を。




 『今夜、世界からこの恋が消えても』(通称「せかこい」)。
 「7月29日」が公開日です。中学校・高校は勿論、時期的には大学・大学院も夏季休暇に突入の時期です。
 扱いとしては、道枝駿佑さん(「なにわ男子」のメンバー)との「ダブル主演」。
 道枝さんは、昨年8月の「24時間テレビ」のスペシャルドラマ『生徒が人生をやり直せる学校』が、自分的には特に鮮烈でした。ああ、ついに長年探し求め続けてきた「ポスト木村拓哉」が決着するかもしれないと(それほどの「圧倒的オーラ」を持ってると映ってます)。

 というか、象徴的な一つが、昨年(2021年)の紅白歌合戦。
 なぜ、盛り上がりがいま一つ乏しかったといわれるのか。勿論、一つではないとは思いますけど、自分は
 「『なにわ男子』と『ウマ娘』を呼ばなかったから。」
 これが理由の「70%」ほどでしょ?と思ってます。


 正直、この『今夜、世界からこの恋が消えても』。
 はっきり述べます。少なくとも初動の時点では「ほぼ高確率で話題の作品になるだろう」と自分は思ってます。理由を下記にて示します。


 (1)単純に「公開時期」。(前述でも触れたけど)「7月末~8月初め」という「公開第1週」が、「中学校・高校は勿論、大学・大学院も夏季休暇期間に突入の時期になる」。
 (少なくとも、自分が住んでる関西圏では、私立の大学・大学院は7月末あるいは8月1日から夏季休暇期間になる。一方で近年は中学校・高校が一部の地域では2学期の開始時期が早まってる傾向にあるので、その意味でも公開時期が「完璧に夏季休暇の期間である」ことは「集客ブースト」をかけやすい。)
 「青春映画」自体が、そもそも「10代(中高生)~20代という『若い世代』」をターゲットにしていることが多いが、作品ジャンルと公開時期に照らせば「最も集客ブーストがかかりやすい」こと。加えて現時点では『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『ラブライブ』『ソードアート・オンライン』等の大型アニメ作品が対抗に見当たらないので(『ONE PIECE』はあるけど、配給が東映なので「せかこい」の箱の確保に大きな支障は恐らくないだろうと読む)、これも「(相対的な意味での)集客ブースト要素」になり得る。

 (2)「道枝駿佑」。現時点での男性俳優で最大の注目株であると言い切ってよいこと。公開の直前になる「4月クール」でのNNN(日本テレビ)系列『金田一少年の事件簿』の主演も「集客ブースト要素」になるだろう(『金田一少年の事件簿』という作品自体が、作品の固定ファンが一定数いる)こと。
 加えて「福本莉子」も、女性俳優での注目株の一人であること(同世代の女性俳優は群雄割拠だが)。今回、同じジャニーズ系統である松田元太との共演は、「せかこい」に向けての大きなプロモーションといえるだろう。

 (3)監督が「三木孝浩」。「恋愛映画・青春映画の名手」として著名で、ここ数年だけでも何人もの俳優・女優をこのジャンルで世に送り出している。

 (4)道枝さんと福本さんは、昨秋のANN(テレビ朝日)系列『消えた初恋』で既に共演経験がある(しかも、がっつりとメインキャストで)。つまり既に御互いの特徴は把握済みの状況ではある。加えて福本さんと三木監督は、『思い、思われ、ふり、ふられ』で既に共闘経験がある。
 そう考えると、少なくとも「大崩れはしないだろう」といえるのでは。


 はい、少なくとも自分自身、この「せかこい」は、

 ・『五等分の花嫁』(5月20日公開。アニメ版から楽しんできたので、どのような結末になるのか、とても楽しみにしてる!)
 ・『プリンセス・プリンシパル 第3章』(公開予定の時期が未発表だが、恐らく夏場以降~秋あたりには公開になると読んでる。大好きなシリーズなので、公開時期がいつだろうとも全力待機です!)

 と共に、既に自分の「絶対に鑑賞したい作品」リストにあります。


 そう、一人の映画ファンとしては「とても楽しみにしてる」感じですけど、でも一人の人間としては
 「恐らく福本莉子にとって『最大目標的な勝負の作品』になるだろう。それはつまり『シビアに評価される』ことも併せて意味する、そう、『真価が問われる』ことになる。

 「7月末~8月初めが公開第1週」「相手役が(男優で最大注目株の)道枝駿佑」「監督が三木孝浩」。
 これ以上ないほどに「土台を整えてもらった」といってよい。視点を変えれば「言い訳が一切できない」といってもよい。
 つまり、成功を叶えれば「『世代を代表する女優』への道が一気に開ける」、言い換えれば「Dead or Alive」と言い切ってよい。


 今回、鑑賞レビューをさせて頂いた『君が落とした青空』では、福本さんは(「ふりふら」と同様に)髪が長い状態でした。でも現在は、短髪になっています。
 日本の女優(女性声優も含む)の場合、これまでに何人もが、「髪を切ったのを契機に成功ロードを歩んでいった」事例があります。
 最も顕著なのが、新垣結衣さん。『逃げるは恥だが役に立つ』は社会現象になり(自分も観てました)、いまや「唯一無二」の存在にまで上り詰めています。あるいは、堀北真希さん、有村架純さんとかも該当でしょう。
 直近でだと、声優アーティストである田所あずささん。『アイカツ!シリーズ』『THE IDOLM@STER MILLION LIVE!』「すかすか」が代表作ですけど、デビュー以来ずっと長い髪がトレードマークでした。しかし2019年秋に突如として髪をバッサリ切って以降、特に声優としての出演機会を増やし、昨年(2021年)に社会現象になった『ウマ娘』(シンボリルドルフ役)では、特に『歌唱面での絶対的エース』として音楽番組では「不動の選抜メンバー」です。

 (「すかすか」とは、正式タイトルは『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』。とても長いので「すかすか」という略称で呼ばれることが多い、いわゆる「泣ける作品」。声優アーティストとしての田所さんを取り上げる際は欠かせない作品です[ヒロイン&OP主題歌を務めた]。
 ちなみに田所さんは、自分の「推し歌手」の一人でもありますので、いずれ別途で記事エントリーの機会を持てればと思ってます。)

 福本さんが、どのような理由あるいは心境で髪を切る決断になったのかがわからないのでではありますけど「少女から大人へ」という強い想いは、漠然とですけど伝わってきます。

 福本莉子に「叶えて欲しい景色」~いつか「集大成の一本」を叶えられる表現者に~

 では、リンク添付を一つさせて頂きます。




 いま、リンク添付させて頂いた、『きみの瞳が問いかけている』(2020年。主演は吉高由里子)。
 自分はこの作品、吉高由里子さんの「集大成の一本」と解釈してます。
 (テイストとしては「大人の恋愛映画」。監督は「ふりふら」「せかこい」と同様に、三木孝浩さんです。
 興行的には正直、この作品の公開時期は『鬼滅の刃』の社会現象ぶりと「まるかぶり」になってしまい不運な感じになったことが否めませんけど、一作品としては、自分の中では「いままで見た実写作品の中でも最高レベルに素敵!」と強く感じてます。)

 作品そのものが「吉高由里子ありき」ですけど、「集大成となる作品を」と、たくさんの人間が協力し合って一つの作品として具現化させたこと、それが叶う表現者自体が「選ばれし人間しか叶えられないこと」ですし、その想いに最大級に応えた吉高さん自体がとてもすごいこと、一つの実写映画として「最高傑作の一つ」だろう、と自分は強く思ってます。


 「自分はあのとき、髪を切ってよかった。だから、いまの自分がいる。」
 福本さんが、いつかそう思えるときが絶対に来て欲しい。
 あなたは「可能性の塊」と自分は強く信じている。だからこそ、そう伝えたくて、こうしていま、鑑賞レビューを綴らせて頂いてます。

 そして福本さんには、最終目標として、上述の、吉高由里子さんにとっての『きみの瞳が問いかけている』のように「集大成といえる一本の映画」を具現化できる表現者になることを絶対に叶えて欲しい、福本さんならば、きっとその領域に到達できる!、そう強く期待するのです。
 そう、福本さんには、いつの日か「集大成といえる一本の映画」を叶えて欲しい、それが一映画ファンとしての「見たい景色」です。そしてだからこそ、福本さんには、これからも「表現者を志したときの初心、原点を大切にして欲しい」「自分らしさを貫いて欲しい」と強く願います。
 だからこそ、これからも応援し続けたいですし、それ故に時として厳しく見ることもあるかもですけど、一人の人間、一人の関西人、一人の映画ファンとして、福本さんの成長を温かく見守りたい。そう強く思うのです。


 気が付けば想像以上に、文章量が長くなってしまったこと、及び、遅筆になってしまいました(正直、先週末には書き上げてるイメージでいたので、その意味で自分自身に情けなさがあります)。ごめんなさい、と思います。
 今後とも、時折ですけど、「映画の鑑賞レビュー」をさせて頂こうと思ってます。主観全開であることを、何卒御許し頂ければです。
 ありがとうございました。

 (3月17日に追記:一部の文章に修正を加えています。内容的に大きな変更はないですけど。)


 【映画・音楽・アニメ#1B】

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