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四月日記

25
思いついたままに書きつけた日記
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2022年5月の記事一覧

4月21日「ガリガリくん」

4月21日「ガリガリくん」

休日となると怠惰に身をかまけてしまいがちだから、できる限りの充実を掴み取るため、家を出て歩き始めた。夏のふりをしている太陽の陽射しが思ったよりも強く照りつけて、無駄に着込んだシャツが身体にぺたぺたと張り付いた。
あまり気分のいいものではなかった。
心地の良い場所を求めて街へと向かった。
地下鉄を降りて街を歩いていると、自転車に乗りながらガリガリくんのソーダ味を食べている高校生とすれ違った。昔の自分

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4月20日「幽体離脱」

4月20日「幽体離脱」

ゆっくりと目覚めたせいで時間がなかった。カーテンを開けた向こうはあまり気持ちのいい天気ではなく、鈍色の雲が向こうまで広がっていた。
茶けた山々には緑が差し始めているけれど、さらに奥にある、より高い山のてっぺんには、まだ冬の名残が白く残っていた。季節が動いているのがよく分かった。花粉症の時期であるから、幾ばくかの憂鬱が心を支配した。その反面、暖かくなっていくこれからの日々には嬉しさを感じる。

さっ

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4月19日「接客」

4月19日「接客」

仕事を終えて美容室へ向かう。
二ヶ月近く放置してしまった髪はだらしなく伸びきっており、前髪は涙袋を隠すくらいまで到達している。
散髪は僕の中で面倒ランキングの上位に座している。髪質が少し特殊なことが原因だった。細くてしっかりとした直毛なおかげで、ワックスで遊べなかったり、パーマのかかりが悪かったり、学生の間に通るカッコつけをほとんどすることができなかったから、髪型に対する執着がほとんどなかった。

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4月18日「無駄」

4月18日「無駄」

少しだけ早く目が覚めたので無駄に時間を使うことにした。
計画的な時間の無駄遣いは、何かの意味があるんじゃなかろうか、とも思ったけれどどうだろう。無駄と知って始めたことは無駄に帰結する他ないのか。

でも、有益にしようと思って始めたことさえ無益に終わることもあるのだから、僕らのやろうという決意の行方は、結果でしか語り得ないのだろうか。だとするとかなりむなしい。
ここは反対に考えよう。無駄だと始めたこ

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