映画界のパラドックス:表現の自由と閲覧制限【18禁:成人向けAI倫理講座】
⚠️ 注意 ⚠️
このコンテンツには性的表現が含まれている可能性があるため18歳未満が閲覧することを禁止します。成人の方のみご覧ください。
読者の皆様は、日本の映画には『 #映倫 』のマークが入っているのを御存じだと思います。『映倫』は『映画倫理機構』の略です。私は #漫画 や #アニメ #情報工学 #AI倫理 などの専門家ですが、『映倫』のように一日中アニメや映画やポルノ映画を観て給料がもらえる #夢のような仕事 があるとは知りませんでした。
#応用倫理 の専門家として『 #灯台下暗し 』(とうだいもとくらし)とは、まさにこのことです。ちなみに、『東大の十倉氏』(とうだいのとくらし)というと #経団連 の #十倉雅和 会長の実弟で、物理学者の #十倉好紀 東京大学名誉教授のことです。東大と言えば #松尾豊 教授のように、ソフトバンクグループの取締役と東大教授を兼任することも可能なので、映倫審査員と東大教授の兼任も夢ではありません。『べ、別に兼務したいとかそんなんじゃないからな!』 #ツンデレ
くだらないジョークはさておき、映倫のホームページには以下のように説明してあります。
映倫は『 #表現の自由 を規制している』と思われがちですが、実は『表現の自由を護るために存在している』という、この #パラドックス 感が、まさに応用倫理の醍醐味です。特許制度も技術の普及を妨げていると思われがちですが、特許も保護することにより、特許技術を普及させることが目的です。特許と #オープンソース の考え方の相違点については、以下の記事で概念の相違について解説していますので、興味のある方はご覧ください。
ところで、皆様はアメリカの映画に『G』, 『PG』, 『R』, 『 #PG -13 』, 『 #NC -17 』などの表記があることをご存じでしょうか?
これは、アメリカの映画審査機関(MPAA)が1968年から使用しているレーティングで、保護者が子供に適した映画かどうかを判断するためのものです。MPAAは #パラマウント・ピクチャーズ や日本では #USJ で有名な #ユニバーサル・スタジオ のような #ハリウッド の大手映画スタジオが設立した組織です。ただし、映画スタジオは吸収合併して名前が変わることが多いので、ここでは簡潔に『大手スタジオ』と説明しています。2019年に #NETFLIX が加盟したことを契機にMPAAの名称は『映画協会 (Motion Picture Association:MPA)』に変更されました。
このようなことは、一般視聴者は意外と気にならないものですが #メディア学 的観点からは #ストリーミングサービス が映画業界に与える影響力の大きさという意味で非常に興味深い出来事です。
この格付けは映画の良し悪しとは全く関係がないので #アカデミー賞 受賞 のように『G』が取得できたからと言って、映画製作者や監督や俳優やファンなどが大喜びするものではありませんが、『NC-17』指定されると制作者や監督が激怒する事例もあります。
この事例として有名なものは、2006年制作の『 #ノット・レイテッド ~アメリカ映倫のウソを暴け!~』(原題:This Film Is Not Yet Rated)があります。
この作品は #ドキュメンタリー映画 となっており、MPAAの極端な #秘密主義 などを批判していますが、MPAAから『NC-17 (18禁)』指定されて、この映画監督の #カービー・ディック は激怒しました。『NC-17』指定されると、多くの映画館では放映できなくなってしまうので、このような情報操作が、MPAAが批判される所以でもあります。一方で、この映画はMPAAを批判しただけで『NC-17』指定されたこと自体が話題となって逆に注目を浴びることになるというパラドックス現象が発生しています。
本稿を #自主規制 で『18禁』指定しているのは、このパラドックスが実際起きるかの #社会実験 です。見方によっては、『それって釣りタイトルじゃない?』と思うかもしれませんが、作者としては『えぇ、そうですけど何か?』と開き直るしかありません。 #だってたいしたこと書いてないからね
ここからは性的描写が含まれているかもしれない解説になります。
『R』指定はRestrictedの頭文字で #成人向け の内容が含まれる作品です。幼い子どもと一緒に鑑賞する前に、作品についてさらに情報を入手することが強く勧められます。
『NC-17』はNo One 17 And Under Admittedの略で、17歳以下の子どもの鑑賞は許可されないという意味になります。アメリカでは『NC-17』と聞くと、日本の『 #18禁 』と同じで #過激な性的描写 が含まれていると思われがちですが、前述の『ノット・レイテッド~アメリカ映倫のウソを暴け!~』のように #不都合な事実 を指摘するだけでも『NC-17』指定されてしまうこともあるので #X -Files の #モルダー のように『 #真実を知りたい 』と思っている視聴者が好む作品も多くあります。
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