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産地のモノづくりを巡る。

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日本全国の産地のモノづくりをご紹介。産業が発展した経緯や歴史的背景などもふまえ、全国の日本製を発信していきます。
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倉敷の帆布。国産帆布の7割を占めるその特徴や良さとは?

倉敷の帆布。国産帆布の7割を占めるその特徴や良さとは?

倉敷の帆布。

日本の帆布の代表格ではないでしょうか。

岡山県倉敷市は日本国内の帆布産地のひとつ。

日本三大帆布産地として、広島県尾道市、滋賀県高島市も有名な産地ですが、その中でも日本の帆布を牽引しているのが、岡山県倉敷市の倉敷帆布です。

倉敷帆布は国産帆布の生産量の約70%を占めています。

国産帆布のキングともいえます。

そもそも、帆布とは?

「帆布」という言葉はよく耳にするのではな

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紅花のルーツとその産地について。

紅花のルーツとその産地について。

紅花(べにばな)6〜7月の梅雨の時期から梅雨明けにかけて真黄色の花を咲かせます。

枝先に頭状花をつけ、鮮やかな黄色から、オレンジ色、そして徐々に赤色に変わっていきます。

現在では紅花染めなど染料として有名な花ですが、そのルーツはご存知でしょうか。

紅花はシルクロードを通ってやってきた

原産はエチオピア(アフリカ地域)といわれており、エジプトや地中海からシルクロードを通って世界へ広まって

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「美濃焼の魅力とは?」国内生産の50%を占めるその人気の理由。

「美濃焼の魅力とは?」国内生産の50%を占めるその人気の理由。

日常生活の食卓で何気なく使っている器。

実は美濃焼かもしれません。

美濃焼は日本国内で生産されている器の50%以上を占めている一大陶器産地です。

美濃国(現在の岐阜県)の東部地域で生産されてきた陶磁器の総称。

多治見をはじめ、土岐、可児、瑞浪、笠原が含まれる地域で生産されています。

およそ1300年前から作られ、起源は奈良時代の「須恵器(すえき)」とされています。

安土桃山時代には茶道

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美濃焼のルーツ。一大産地の歴史や由来とは?

美濃焼のルーツ。一大産地の歴史や由来とは?

日本国内で生産されている焼物の約50%を占めている一大陶器産地の「美濃焼」

現在の岐阜県にあたる美濃国の東部地域で生産されている陶磁器をいいます。

現在では私たちの食卓には欠かせない存在となっているこの焼物。

はじまりはなんと奈良時代といわれています。

およそ1300年前から作られ、現在まで受け継がれいる美濃焼は、それだけ長いあいだ人々に親しまれてきました。

現在の美濃焼らしさとなる特徴

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有田焼から生まれたコーヒーフィルターは雑味を70%カット。

有田焼から生まれたコーヒーフィルターは雑味を70%カット。

日本の伝統的な焼物のひとつ「有田焼」

日本初の磁器として誕生し、現在でも愛されている焼き物のひとつです。

有名どころでいえば、あの牛丼屋さんの丼の器も有田焼の器が使われています。

【400年続く歴史と伝統】
有田焼「ありたやき」とは、佐賀県有田町(佐賀県西部、長崎県との県境に位置している)を中心とする地域で製造される陶磁器です。
江戸時代より製造がはじまり、明治時代に広く用いられるようになり

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日本の名産を巡る。 -タオル編-

日本の名産を巡る。 -タオル編-

日本には全国各地に様々な産業が発展し、”産地”といわれる地域があります。
今回は、誰もが使ったことがあるタオルの産地について。

<タオルの産地>
日本には、いくつか有名なタオルの産地があります。

・愛媛県 今治タオル
・大阪府 泉州タオル
・三重県 おぼろタオル

日本三大タオル産地としても知られています。
同じタオルといっても、産地それぞれには特徴や良さがあります。

その中でも、国内生産量

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