
起業して3年が経ちました(株式会社Aesta 夏井大輝)
株式会社Aestaは2020年8月6日、広島原爆の日に設立されました。当時はコロナの真っ只中。勢いだけで起業しましたが、なんとか3期目(7月決算)を無事に終えることができ、規模は小さいながらも3期連続の増収増益で着地しています。
そして、4期目は「第二創業期」と位置付けており、業務受託を終了してAesta自体が本格的にスケールしていく転換期を迎えました。数字だけ見ると悪くなさそうですが、ここまで結構な紆余曲折があり、失敗もたくさんしています。
そこで、この機会に今までの軌跡を振り返りつつ、今後Aestaはどのような方向性で進んでいくのか、この記事さえ読めばわかるように10,000字でまとめました。起業後に何をしてきたか時系列的に振り返り、新生Aestaの事業を4つに分けてご紹介しますので、お時間のあるときにお読みいただけますと幸いです。
※ちなみに、起業時に書いたnoteは下記です。

フィットネスアプリ期(2020年8月~2021年4月)
銀行の独身寮から新天地へ
銀行を退職し、いよいよ憧れの起業家生活の幕開け。まずは銀行の独身寮から新居を見つけるところからのスタートです。なぜか、「まったく土地勘のない場所に住みたい」という軸で住む場所を探しました。
そして銀行員という、はたから見れば安定している職業を捨ててフィットネス業界に飛び込んできたくらいにフィットネスやスポーツが好きな私は、某ジムの店舗一覧を確認し、その中から土地勘のない場所を探しました。
ただ、安定収入が0になり、あまり家賃の高いところには最初は住めません。そして、選ばれたのが「大塚」でした。退職届を出した翌日に大塚駅へ行き、不動産屋さんに飛び込んで、築40年ほどのボロアパートに住むことに決めました。

しかも、丸ノ内線徒歩2分という好立地。ただ、水回りはこんな感じでした。
「ここでしばらくは、歯を食いしばって頑張ろう。」
そう心に決めて、2020年7月31日付で銀行を退職し、新居に引っ越します。
筋トレ版 move-to-earnアプリの開発を目指す
move-to-earn(ムーブ・トゥ・アーン)アプリとは、身体を動かした分だけ仮想通貨やポイントなどがもらえるサービスです。若いうちから運動習慣をつけて健康に過ごして欲しいとは思いながらも、若年層が筋トレに取り組む動機の中で最も多かったのは「ダイエット・ボディメイク」でした。
「それであれば、自分が憧れる身体をしている人が、普段どんなトレーニングをしているかわかるようにすればいいのでは?」
という発想で、その人たちが筋トレのメニューを記録するだけで、それを誰かが参考にしたらインセンティブがもらえるアプリを作ろうとしました。これを、いわゆるスタートアップとして行っていく会社としてAestaを立ち上げ、アプリ名もAestaにしました。

Aesta(アエスタ)の由来は、下記ページへ
https://www.aesta.co.jp/about/
売上0、中途半端に開発費だけを支払い終了
どうすれば効率よくスマホで筋トレを記録できるのか、研究する日々でした。すでに、そこそこ普及している筋トレ記録用のアプリもありましたが、細かい記録までは取れず、トレーニングの参考にするには不十分でした。
私がこの時期に行っていたのは大きく分けて3つ。アプリの設計、仲間集め、資金調達です。
アプリの設計はワイヤーフレームという、こんな感じのアプリにしたいという下書きを作っていました。ただ、これが地獄。1人でボロアパートに引き籠って、ああでもないこうでもないと脳がショートするくらいUI/UXを考えまくりました。
仲間集めは、エンジニアやデザイナーを募集しました。潤沢に資金があるわけではないので、しっかりとした報酬をお支払いできず、知り合いの知り合いをご紹介いただいて、懇意で手伝ってもらうという感じでした。
資金調達は、日本政策金融公庫の創業融資は受けることができました。しかし、スタートアップとして投資家を回り、エクイティによる資金調達を試みるも、肌感覚としては、まったく調達できそうにありませんでした。
そんな状況が続くと、「本当にこの事業行けるの?」という疑問も湧いてきます。何人か「リリースを楽しみにしてます!」と言ってくださる方がいたので、それを励みに孤独に開発を進めていました。ただ、あまりにも開発スピードが遅く、やはり懇意で隙間時間に手伝ってくれるエンジニアだけでなく、フルコミットで動いてくれるエンジニアが必要だと考え、2021年3月から4月の1ヶ月半くらい外注で1人にお願いしました。
結果、それでもMVP(Minimum Valuable Product:必要最小限のプロトタイプ)すら作り切れませんでした。ちょうどこの頃、知人の紹介で、to C向けのサービスに明るい連続起業家兼投資家の方に、壁打ち(事業の説明をし、フィードバックをいただくこと)させていただいたところ、完膚なきまでに事業の全否定をいただきました。
「よし、この事業はやめよう」
起業して約8ヶ月、売上0でフィットネスアプリ事業は諦めることにしました。
スタートアップも早々に辞める
スタートアップは、本当に起業の中の超マイノリティです。ただ、ほんの一握りの成功したスタートアップをメディアが取り上げがちなので、そこに憧れる起業家は多いと思います。私も、その一人でした。
「スタートアップはハイリスク・ハイリターンだ」
と認識している人は多いと思いますが、私は自分でやってみて、特に日本国内では「ハイリスク・ローリターン」という結論に至りました。そして、自分にスタートアップは向いていないとも感じました。理由は2つです。
1つは、「時流こそ最重要」という点です。自分が情熱を持てる領域(私の場合はスポーツやフィットネス、そしてウェルネス)よりも、やれAIだ、やれメタバースだ、そういうバズワードに絡む事業に資金が集まっていました。特に健康領域では「流行りに乗る」というのは本質じゃありません。
もう1つは、「自分が100%の株を持ちたい」という点です。会社の所有権である株を投資家に買ってもらう代わりに資金を調達するというのは、自由を重んじる自分の価値観とは真逆の行動でした。それであれば、自分の身の丈にあう事業で資金を貯め、その範囲で次のチャレンジをするドミノ戦略を取るほうがいいと考えました。
スタートアップを全否定するつもりではありませんが、私は身の丈にあったビジネスを着実に大きくしていく方が、再現性があると考えています。
フィットネスメディア期(2021年1月~2023年9月)
スポーツテックカオスマップをきっかけに、お声が掛かる
フィットネスアプリを作るために、まずはスポーツ×テクノロジーのサービスを知り尽くしたいと考え、カオスマップを作成しました。
2020年4月、銀行を辞める前に作成、リリースし、それがきっかけで匿名&顔出しなしでセミナーに登壇する機会をいただいたのが2020年6月頃。そこに、共同で登壇していた方が、フィットネス専門メディアを運営する会社の代表でした。
私は安定収入が2020年12月までありませんでした。そのときに、その代表の方から
「夏井くん、ちょっとうちの会社を手伝ってよ」
とお声掛けをいただき、業務受託という条件でお手伝いさせていただくことが決まりました。アプリ開発をしながら、フィットネス専門メディアで様々な業務を経験しました。
意外と文章を書くことが好きだと気付く
最初は、フィットネス業界の経営情報誌の取材や執筆、編集業務を一通り、前任の方から教えていただきながら覚えていきました。完全に未経験な業務でしたが、2周、3周と雑誌の発行を繰り返すなかで慣れていきました。
私自身、文章を書くことは意外と好きなようです。だから、SNSもTwitter(X)がメインなんだと思います(笑)大学受験時に現代文の偏差値で40台を叩き出したくらいには文章を読むのが苦手(特に小説)な私は、逆に読みやすい文章を書けることが強みなのかもしれません。
営業に対する苦手意識を克服する
それと同時並行的に、私は広告営業を担当しました。要するにフィットネス業界に商品・サービスを広めていきたい企業に、純広告や記事広告を提案するというものです。私は銀行員時代、とにかく営業が苦手でした。
「また営業かぁ」
とは思っていたものの、やっていくうちに営業の勘所を掴むことができました。結果、引継ぎ直後を除いて、30ヶ月連続で予算を達成できました。これは、「起業したから営業ができるようになった」というのが正しいです。
私は、サイコパス寄りの人間でした。なので、論理的に説明したら、みんな良さがわかって購入してくれるだろうとすら考えていました。ただ、起業すると「消費者がどんな感情で購入するのか」、「どういうアプリの設計だったら使いやすいか、心地いいか」など、とにかく相手の立場に立って(感情を)考えることが多かったのです。
そして、起業した以上、売上がないと死ぬので、必然と営業からは逃げられない環境に置かれたからこそ、苦手を克服せざるを得なかったのだと思います。また、営業成績に応じて業務委託費にインセンティブが上乗せされる条件で受託していたからこそ、Aestaとしても非常に助かっていました。
経営・営業コンサルおよびマネジメントを経験
2023年1月からは、フィットネス経営情報誌以外の業務もお手伝いすることになりました。メインは、サービス設計の改善、営業人材の教育およびマネジメントでした。
私は野球部時代、キャプテンはまず任されないタイプで、自由にマウンドや打席で結果を出す生粋のプレイヤータイプでしたが、初めて部下を持ちました。この経験は、将来自分の会社が組織として大きくなったときに活かされるものばかりでした。
一方で、残念ながらコンサルでお役立ちできることは限界がありました。やはり、最終的にはコンサルの内容を実行する会社が、本当にその通りに実行できるかに委ねられるからです。ですので、今後コンサルを行う場合は、本当に実行まで伴うところしかお手伝いはできないだろうと悟った経験でもあります。
フィットネス業界のコネクションができる
2023年9月15日まで、フィットネス経営情報誌の業務ならびにコンサル・マネジメントの業務を経験するなかで、フィットネス業界の方々と多くのつながりを持つことができました。
この人的ネットワークは、事業を行ううえで非常にありがたい資産となります。さらに、取材などを通して、業界の人たちがどういうことに困っているのか、解像度高く知ることができました。それらが、今後のAestaの事業へとつながっています。

(私の場合は2年8ヶ月でした)
ウェルネス貿易事業立ち上げ期(2021年10月~2023年9月)
Aestaの停滞期を乗り越える
2021年5月~2021年の9月まで、Aestaの自社事業の空白期間に突入します。この間、事業アイデアをいくつか考えましたが、どれも不発。さらに、良心を踏みにじられて赤字を背負わされる出来事もこの時期と重なり、完全にやる気を失っていました笑(これをきっかけに、契約書は絶対に巻いてから業務を開始するという教訓を得ました)
そんなわけで、フィットネスメディアの業務受託を必要最低限こなし、あとは怠ける日々を過ごしていました。それでも、生活自体はできてしまいました。それこそ、さっき例に挙げたONE PIECEをコミックで最初から読み返したりしていました。
ただ、このままだと、何のために起業したのかわからない。ビジネスのセンスは皆無だと痛感させられ、自信を失っていましたが、一方で私の一番の強みは、「今まで出来なかったことが出来るようになる能力」です。センスがない状態からでも、できるようになったことはいくつかありました。
そして、本当にできるようになりたいことは、できるようになるまで途中で絶対にやめません。そのマインドや経験があったからこそ、「また打席に立とう」という気持ちは残っていました。ここでの本当にできるようになりたいことは「起業家として事業を立ち上げ、成長させる」です。
改めて、Aestaで何をしていくか考える

「さあ、何をしようか」
打席に立てば、まったくボールにかすりもしない時期が続いていたので、一旦0べースで考えることになります。この頃から、スポーツやフィットネスから、ウェルネスへと範囲を広げることを意識しました。理由は、運動は健康を司るうえで大切な要素の1つではあるものの、食事や睡眠、メンタルなど、様々な要因が合わさって健康を作っているという当たり前の事実に、取材などを通して知見を得ることができたからです。
この領域で、どんな自分の「好き」と「得意」を活かせるだろうか。そして「恒久的に続けて行けるか」と考えました。その結果、
「ウェルネス×貿易で行こう」
と決心しました。これが2021年10月のことです。好きと得意をまとめると、下記になります。
好きなこと:
海外旅行
知らなかったことを知ること(知的好奇心)
得意なこと:
語学(海外留学経験)
リサーチ(ファイナンス経験、カオスマップ制作経験)
営業(+業界内のつながり)
また、貿易というのは東インド会社のときからなくなっておらず、貿易業そのものがなくなることはないだろうと考えました。万が一商品のライフサイクルが終了しても、別の商品に変えればいいだけです。下記に準備期間のメモなどを書いています。
最後に、日本のフィットネス業界において、海外で流行ったものが日本に時間差で入ってくる、というトレンドもありました。ゴールドジム、カーブス、エニタイムフィットネスなどのジムもそうですが、それは商品やサービスでも同じ傾向にあります。
これらを総合的に勘案し、海外の素晴らしい製品を見つけ、輸入をして広めることで業界の役に立とう、と考えました。しかし、私は貿易をしたことはありませんでした。
独学で貿易をスタート、0→1の立ち上げには初めて成功する
そういうわけで、ネットを調べたり、貿易関連の書籍を読んだり、東京商工会議所の無料相談に足を運んだりしながら、準備を開始します。そして、そのことをふと貿易経験のある方にお話ししたら、
「まず初心者には、台湾がオススメ」
とアドバイスをいただき、台湾の商材を調べていきました。そして出会ったのが、現在取り扱っているOlakinaストレッチボールのボール。
このメーカーと取引開始するまで、交渉に半年くらい掛かり、2022年8月に小ロットで輸入を開始できました。そのときから、一部の懇意にしているフィットネスクラブ様などに卸売を行い始めました。
また、2022年10月より、Amazonでの取り扱いを開始。しかし、0→1の立ち上げには成功したものの、ここでまた大きな壁にぶち当たります。
「どうやってスケールさせていけばいいのか、皆目見当がつかない」
つまり、1から10、100と事業を伸ばしていくために、どの道を行けばいいのか、完全に迷子になりました。海外から物を仕入れるのは、やり方さえわかって、交渉が成立すればできるようになります。ただ、そこから商品を国内に広めていくことの方が、実は何倍も難しいことに気が付きます。
この人に教わりたい、という元経営者の方を見つける
そんな折、私はスポットコンサルのマッチングプラットフォームで「貿易」とだけ入力して検索してみました。自分で試行錯誤して最初は何でも挑戦してみて、それでもやり方がわからなくなったときは、誰かに教えを乞うというのは、昔から実践してきました。
そして、運命的な人と出会うことになります。その人は、貿易業で会社を裸一貫で立ち上げて、年商25億円ほどの規模に育てた後にバイアウトされた方でした。

私もサーフィンをするので、そこにも運命を感じました。
今は、その会社の売却資金で、湘南、種子島、ハワイで渡り鳥のように3拠点生活を送りながら、経営・貿易のコンサルをされていらっしゃるという、今までにお会いしたことがないタイプの方でした。そして、この方のような人生に、憧れを抱きました。
そこで、私はこの方の連絡先に、コンサルをご依頼できないか打診しました。そして、お返事があり、湘南のご自宅にご招待いただきました。この記事を書いている時期の約1年前にあたる、2022年10月6日のことです。
結果、その方の今までのご経験や、何と言ってもお人柄の良さに惚れ込み、ご依頼させていただくことにしました。何と言うか、人生の余裕度が違いました。
その方から当時、こうおっしゃっていただきました。
私は、このコンサル業で儲けようなんて、これっぽっちも思っていません。なので、夏井さんの言い値でお引き受けしますよ。実は、新規でコンサルをお引き受けするのは、2年ぶりくらいですかね。ご依頼いただいても、お断りすることの方が多いのですが、夏井さんはすでに会社を立ち上げられていて成功する見込みもありますので、お引き受けしましょう。その代わり、必ず成功してくださいね。夏井さんと一緒に夢を見させてください。それが私の人生においても、楽しみの1つになりそうです。
このときばかりは、自社事業の成功のイメージがまったく湧かなかったので、希望の光がパッと差し込みました。
そのような経緯で、私は迷える子羊の状態から、絶対的なコンパスを手にすることになります。特別価格でご指導いただき始めて1年になりますが、着実に事業が育ってきまして、今や大手フィットネスクラブ様や小売店様などともお取引が開始になりました。
Aestaのこれからの事業について
ウェルネス専門商社として新たな船出を迎える
これまでの3年間、酸いも甘いも様々経験してきましたが、1つ言えることは
「今の私は、起業したてのときより100倍強い」
ということです。また、ONE PIECEネタで恐縮です(笑)この点、勢いだけで銀行を辞めてコロナ禍に起業したことは、あながち間違いではなかったと思います。

そして、株式会社Aestaはウェルネス専門商社として事業を展開していきます。下記が、新しくしたホームページです。
以下に、事業を紹介していきます。
①Olakina事業
Olakina(オラキナ)のプライベートブランド商品および、世界観の合致する他社ブランドの商品を紹介するセレクトショップのような位置づけの事業です。2023年12月に、自社ECサイトもオープンする予定です。
②流通支援事業
本当に健康やパフォーマンスアップに寄与する国内外の商品の流通を、商社として行っていきます。また、メディア時代の経験も活かして、マーケティング支援も行っていく予定です。
③店舗型アフィリエイトシステムの運営
こちらが今育てている新規事業です。フィットネスクラブの会費外収入を無リスクで高めるお手伝いができるよう、準備を進めています。これも2023年12月にオープン予定ですが、詳しくはホームページよりご確認ください。
④コンサルティング事業
ご依頼があれば行いますが、今は上記3つの事業を1人で行っていることもあり、法人向けのコンサルはお受けできても、1社様が限界だと思います。
ただ、金融機関出身ということもあり、夏井個人ではサラリーマンでもできる資産運用のコンサルティングを知人中心に引き受けたりしてます。(あまり公にはしていませんでしたが)
自由に使えるお金が増えることは「ファイナンシャル・ウェルネス(財務的な健康)」にもつながるので、もしご興味あれば対応します。金融資格は証券アナリストやFP2級を持っていますし、私自身の投資成績もボチボチ良くなっています。(コロナのときは死んでましたが笑)
これらの資格+銀行時代の経験のおかげで、会社の会計も決算以外は自分でやっていますし、資産運用、税金対策など駆使して、可処分所得は銀行勤務時代よりも高いです。
大切なのは、年収よりも可処分所得(自由に使えるお金)なのですが、何も対策しないとそれは間違いなく減ります。年収(額面)が増えてくれば増えてくるほど、対策の余地が大きくなります。それで浮いたお金で、みんなジムに通いましょう(笑)
Aestaが目指す場所
今後の数値的な目標
2038年7月31日までに、年商50億、営業利益10億円以上の会社にAestaを育てます(営業利益が最優先)。そのあと、会社をバイアウトするのか、そのまま100億を目指していくのかは、そのときに決めたいと思います。15年後なので、私は45歳になっています。
いずれにしても、自分が現役を引退したら、自分で事業を立ち上げる、志のある若者には私も懇意で経営・貿易コンサルをして、日本のGDPを上げたいと思います。
起業してみて一番わかったことは
「当たり前のことをしていれば死なない」
ということです。当たり前のことって、実はめちゃくちゃ面倒くさい。だからみんなやりたがらない。だから会社や事業が傾く。本当にそれくらいシンプルなことで、おおよそすべてのことが片付くので、数字で見るよりも起業のリスクは低いと考えています。
最近読んだ中では、北の達人コーポレーションの代表取締役である木下勝寿さんの書籍がどれもお勧めです。年商100億、利益率約30%の上場企業にまで育て上げた経営者である木下さんが書かれた3冊は、私も一気に読みました。納得と共感、そして得られることが多かったので、リンクを貼っておきます。
実は木下さんのおっしゃってることは、私がコンサルいただいている方の指導と非常に似ているんですよね。やはり、成功されている方には共通点があるんだなと思いますし、私が依頼させていただいている方も、そのまま事業を続けていれば100億くらい到達してたんだろうなと思います。その共通点が、「当たり前のことを当たり前にやっている」でした。それを胸に、私も彼らと肩を並べるような経営者になりたいと思います。
目指すべき世界
数字的な目標は宣言しましたが、改めてAestaが目指すべき世界、ビジョンをお話ししたいと思います。起業してみて、論語と算盤の両輪がないと、事業は成り立たないというのは、本当に痛感しました。
「ウェルネスで、世界をつなぐ。」を経営理念に、ウェルネス専門商社として真の健康を流通させていきたいと思います。世の中、偽物も横行しているので、Aestaがその真贋を消費者の代わりに見極めて、本当にオススメできるものを広めていきたいと思います。
現在は輸入含めて日本国内への流通がメインですが、逆にメイドインジャパンのウェルネス製品を輸出していくことで、商社としての本領が発揮されていくと思っているので、しっかりとドミノ戦略で成長していくなかで実現していきたいと思います。
Aestaは、こうやって振り返ると紆余曲折はあるものの、「人々を健康にする事業をする」という軸だけはまったくブラしていません。今後もこの山だけを登り続けます。
「Aestaがあるから、Olakinaがあるから、健康的なライフスタイルを手に入れられた」という人が一人でも増えれば起業家として本望ですし、私自身はそこに命を懸けていきたいと思います。
私はサーフィンやゴルフが趣味ですが、第二創業期の4期目を迎えた今、それらよりも毎日の仕事が楽しくて仕方ありません。こんなにも仕事で充実した日々が待っているとは、暗闇をさまよい続けた時期には想像もつきませんでした。Aestaは今期、圧倒的な成長をします。引き続き温かく見守っていただけますと幸いです。
最後に
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。Aestaや夏井に仕事を依頼したい、将来はAestaで働きたい(※現在は募集していません)など、少しでも思っていただけたら幸いです。身内の人たちには、夏井の歩みを少しでも知っていただけたら嬉しく思います。
起業家として、まだ何も成し遂げていないので、1日1日を大切に、今日も前に進んでいきます。
2023年10月8日
株式会社Aesta
代表取締役
夏井大輝