西川伊織

感じ取れるものに疲れ果てて人間社会からフェードアウトしたのが2011。人間である以上社… もっとみる

西川伊織

感じ取れるものに疲れ果てて人間社会からフェードアウトしたのが2011。人間である以上社会の一員で役に立たねばと思っていたけど、自分など居なけりゃ居ないでも世界は廻る! アイヌ犬と日々過ごす紅茶好きASD

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  • はなのように

    自身の努力は勿論のこと、さらに環境で違うふうになれるなら、出会う人でも変わるなら、人も花みたいに大事に育てて欲しいなという話。 (だいぶ前、別のサイトにあげました。 移行できる時にやってます。)

  • 短編小説-そらのたね-

    • 7本

    ある時、小さな田舎の小さな宝飾のアトリエで、宝飾の創作をしている店主の頭の中に撒かれた詩、そらのたね。誰もが主人公で必要な存在…。その詩の想いを届ける為、店主と繋がる様々な人を介しながら登場人物に迎え進んでゆく人間の物語。 登場人物の一人でもある、Koharuさんが綴ります。

  • 小説 やわらかい生き物

    他の小説サイトに登録していたものをこちらに移行掲載出来るか試しています ASD当事者として生き難いけどなんとか工夫したり、努力だけではない、チカラを抜く方法も模索します

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最近の記事

お盆、家、個人

離婚前提で結婚をする。 最初文章だけ見たら、反感買うと感じた。 だんだん、良いかも、と思った。 自分は、親戚関係がダメなので(冠婚葬祭とか)集まらなくていいという相手でないとダメだし親を大事にしたいとか、親戚で助け合いたいとか言うのは、自分がそれで嫌な思いをしたから、そういうのも出来ないと思う要素をたくさん抱えている。 まぁつまり、婚姻に向いてない。 家と家。どうしたって付いてくる。 向いてない事がわかっているから、相手や相手家族を巻き込めないので、結婚…むしろその前のお

    • 新聞を読んでいる

      価値、を考えていた時期 人権があるから 口減しが出来なくなった 人権があるから この、価値のないと分類されるような人も生きていられる 無駄を減らそうなら、 間違いなく 減らされる類 良いのか悪いのか もう15年経ってた 人に言わないだけでもう25年になる なんだか色々絡んで 難しくなって このまま歳を取るんだろうか 人に話すと溝を感じる 言葉の意味が違ってしまうように たまにちゃんと話が出来る人がいる ごく稀で 私にはとても大事なことで、大事な人なのに 目的が違

      • 感覚鈍麻と暑い夏

         自分に自閉スペクトラムがあるらしい、とわかってから、色々調べる人も多いだろう。  そんな中「感覚過敏」は、すぐ、なんだそうだったのか、とわかるものだが、「感覚鈍麻」のほうはわかりり難い。なにしろ、わからないの?という程鈍いのだから、鈍麻なのだ。  高齢者に向けて…いや、高齢の知り合いがいる人全てに向けて「熱中症に気を付けて、水飲んで、暑かったら冷房つけて」が発令される時「自閉症の人もだよ!」と付け加えてくれる、その投稿に、あっ!と思った。  自閉症の人へ向けて…そういう

        • イロドリ有る世界

           ナマケモノはゆっくりじわじわと諦めず  何度も考えた。  何度も思い出した。  答えを見つけたかった。  そこに有るのに、見えないもの。  物事に対する感情。  ナマケモノは、見えないものを見ようとして意識を凝らしているうちに、見ようとしているものに弾かれたりしている。  例えば、なんか嫌、と見えたら 「そんな事考えたらダメなんじゃない?別の理由があるんじゃない?」とどちらかといえば、「肯定的に捉える様に変換する癖」がある。  そうする事も悪い事じゃないと、経験からわかっ

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          1ヶ月の遷移

          中旬から下旬、自分のカタチや自分というものが曖昧になる。 まぁまぁ、しょうがない。どうもこういうサイクルが来る。 下旬は急に「生きたくない」となるし、自分を保つ為に無理している気がして早く寝たい、ずっと寝たい、このまま死んでもおかしくないな、とナチュラルに考える、まるで以前から決まっている道筋を無理矢理変えようとして動くようで、納得がいかない。納得出来ていなくても毎日はやって来るから、綱渡りだ。その場その場で判断していく。 1ヶ月、約28日、4週間。 1週間ごと、人格が変わ

          はなのように 6

          華のような人 大輪が一輪。 そのまま朽ちるのか。 誰かに摘み取られるか。 または次世代へその存在を伝えられるか。 その華だけでは決められないが、華次第ではあると思う。 時期と出逢い、また、環境の変化。 ただし、どの結果も華自体が惜しむことはない。 惜しむのは、外観しか見ていない、一瞬の姿を見たものだけ。 2 その日雨上がりの配達で、海外からの手紙が届いた。 馨はいそいそと封を切る。 自分達が卒業してから、この娘は連絡をする際には必ず手紙をくれる。 電話もメールも簡

          はなのように 6

          はなのように 5

          頼ることをしらない人 「そうですよ、奥田さんだけなわけないじゃないですか…」 逃げ道が完全に絶たれたのを目の当たりにした。 茫然と促されるまま戻ると、そこには談笑してる馨さんと宇野さんが居た。 「馨が走って追い付く訳が無いだろう?」 でも、ほっとした。 逃げ出した自分はまた明日には何事もないような態度をとったに違いない。 そういう自分を知っている、だからこそ、逃げたことに狼狽えていたことも知っている。 宇野さんは、馨さんとごく自然に話していて、あの人等に警戒心はない

          はなのように 5

          はなのように 4

          ひとりが好きな人 いらっしゃいませ、と、受付嬢が立ち上がる。 「お願いしてありましたものを受け取りに参りました、宇美野と申します。」 承りました、少々お待ちください、と受付嬢が下がると、彼がポカンとしていることに気付いた。 未だに名前がわからないので、とりあえず、どうしました?と聞いてみる。 「選びに来たのでは?」 「選びましたよ、そして全て頼んだので受け取りに来た、それだけです。」 「今、結構種類も豊富だし、以前から決めていたの?」 「一番、簡単なものを」

          はなのように 4

          はなのように 3

          自分で決める人 「必要ない、こうして電話をしてくること事態迷惑なんだけど、わからないかな。」 週に何度か、固定電話に実家から電話が入る。 珍しいことだろう。 旧家である実家は門限というものがいまだに存在していた。 こちらの都合はお構いなしである。 それでもこの先、課外活動やらで出掛けることも増える。説明したところで意味もわからないだろうから、もう携帯電話を買う資金は遣り繰りで貯めていた。支払いも、使いすぎなければなんとかなるようなので、少し、安心した。 旧家。 そ

          はなのように 3

          はなのように 2

          泣かない人 泣く理由が見つからない。 わがままも、悲しみもあまりなかった。 悔しいときは隠れて泣いた。意思の通らないとき、頼み事を無下にされたとき、バカにされたとき。 全てが、見返してやろうという気持ちに変わる。 世話になるものか。 なにも伝えることはなくなった。 伝える意味を失った。 伝わる喜びはなくなった。 無駄だから。 会話をするだけ無駄だから、必要なこと以外、業務連絡以外、必要はなかった。 2 「ドラマ見て泣いちゃったよ~」 「あの映画も良かったよね」

          はなのように 2

          はなのように 1

          いつも笑っている人 「るるはいつも笑ってるなぁ」  るるとは愛称のようなもので、それを使うひとは二人しかいなかった。 「そうですかねぇ」 答える私はやはり笑顔だ。 「あとね、犬みたい」 二人は後に夫妻となる二人で、入学当初からよく声をかけてくれた。 「そうですかね…」 犬みたいというのはどうだろうか。 「犬のリーダーみたい」「リーダーだけど群れがないな…」「でも猫じゃないんだよなぁ」 漫才かな? 「猫ってのは森屋みたいなやつだろう、あれはなんか…姫のような猫?だ

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          アニメで連想する思い出(記憶)

           うちは、結構、厳しいといえば厳しい家庭だった。テレビは夜7時までとなっていて、学校から帰って宿題しているとそろばんの時間になって、帰宅すると晩飯で食べ終わると風呂で明日の支度して寝る。観れたの多分日曜朝が多かった、これが小学生。  中学生になると、環境が変わり過ぎて身体を壊したことから始まって日々疲れていた。  みんないつ、どこで、そんなの観てるの?ってなるから学校でテレビの話が出る時はそおっと、居なくなるようにしてた。  ラジオを聞くようになるんだけど、ラジオを聞き流す、

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          ヤダモンというアニメがあった

          10分アニメ  中学生の頃、夕方、やっていたアニメ。 ヤダモンは、知っている人に出会う事が少なかった。なぜなら、10分だし、時間帯の問題かな。 あと、NHKだったから?  話は1話完結ではなくて…現在で言うと忍たまみたいにその日だけで済む内容ではなく、毎日録画しないといけないのだ。五日間でひとつの話。  私は、当時、アニメだけで週6時間くらい録画していた、再放送帯があって、うる星やつらとか観てた、懐かしいVHSに。  擦り切れて観れなくなるVHS。  大相撲、野球、政治なん

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          観測者koharuのレポート

           実在した人の話。  当たり前なんだけど、人が出会う大部分の人は、偉人でもなく、有名でもない。  だから本にならないし、誰かが語らないと伝聞していかない。  だからこそ、「出会う事に意味がある」。 人が、そこに居ました、私見ました、を洗練された言葉でなくても、伝えるからこそ、口伝でも熱量がその人やその人が作ったものが面白いとか、伝聞されて人と人を介してたくさんの人に繋がっていくことがある。    人の目の数だけ、見えたストーリーも違うだろうし、自分に響くとか響かないとか、違い

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          カウンセリングの前に

          精神科にかかるようになって20年くらいになる 診断がまず付かない 診断が間違ってると薬が合わない 薬が合わないのに医者にかかる意味がわからない 医者を変える なんだそうなんだ、って診断が付く(自閉スペクトラム、に伴う二次障害) でも自分のいる世界は、それすら否定したり、私を責める事もある、「この世界は私には無理なんだ」に対して大丈夫とか無責任な励ましで頑張らせようとする それから10年またかかって、「もうやり尽くした、自分のやれる努力は全部した、これ以上何も出ない」ってなってカウンセリングが始まった このタイミングでしか、私は多分、受け取れなかったし、受け入れなかっただろうな。

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          小説 やわらかい生き物 11

          縁結び [1] 「2時間は短いな」 「え、じゃあいつも何時間かかってるんだ?」 「いや、私は今回は2時間で充分だったけど?」 ちゃんとみんな、集合した。 というか、時間前に揃った。 時間を優先するタイプだった。 しかし、 「次は?」 何するんだっけ、どこ行くんだっけ、とグダグダになっているのは疲れている証拠だ。 時間を決めて過ごすっていうのは、切替が上手く出来ないと、前の事を引きずったり、次の事が頭に入らないままになってしまう。 「休憩しよう」 「あ、アイス食べたい、買

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