振り返る

疲れてんなぁ
　どうやって回復するのかわからないので、ecoモードを選択していた。
　携帯の充電が少ない時、色々通知を切ったり、節約節電するモード、状態で、日々過ごしていた。
　人間なので、充電出来ないので、放電しないようにしていた。
　寒かったし。
　雪降ったし。
　ショックを受ける出来事は次々とやってくるし。
　
　人と関わると、脳をものすごく使うので、それもやらない、というか、出来ない。
　そうやっているのだから、少しずつエネルギーは貯まっていって、欲しかった。
　結果的には、貯まらなかった。
　うまくいかないもんだ。
　悔しいなぁと思う。

　自分自身に起きた出来事などで消費しているならそれもまた仕方がないが、「感受性」によって消費する気力体力は、悔しいと思うようになった。自分の生活、日常生活に支障を来たす、それはおかしいと考えられるよう、進歩した。
　そして、バラバラにしたダルマ落としのようないまの自分は、「絶望」しているのか「怒っているのか」すら判らず、ただ無表情無感情で居ようとしていた。
自分のいまの状態が、何かに似ている、どこかで観たぞ、と思い出したのが、

　「ニンゲン、コロス、ニンゲン、許さない、木、植えても、森、戻らない」

　これだった。
　私は、私の日常生活を維持したり、なんなら楽しんだりすることを、いつも出来なかった。
　他人と自分の境界の話や、そういうの類いの努力の結果というのは、すぐ出来るものではないし、それこそ生まれた環境で備わるかどうかの話でもある。
　周りの顔色、周りの機嫌、そんなものに怯えて取り持って育つのは、大変、不利益を被る。
　
　だが「感受性」を消す事は出来ないし、「無いよりは良いもの」とされるので、活かせれば強みだろうし、感度が良く拾い過ぎると疲弊するという現状が把握出来たので、「節電、ecoモード」を選択した。
　以前よりも自分の為に、考えた。
　はやく、元気にならないといけない。
　以前と違い、そういうのは要らない状況にいまの自分が在るのは、とりあえず幸運だ。
　以前よりずっと自分の為を考えた。

　あとは、どう減ったものを補充、補填していくか、という方法について探したい。