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Advanced Squad Leader (ASL) 勝利への道:コラム ―オリジナルソリティアASLシナリオ「同志少女よ、ナチスゾンビを撃て」の構想について
ASLerに復帰して2年、この「note」を始めて1年余りという節目を記念して(?)、ちょっとしたチャレンジをしようかと考えています。 それがルールの習得を兼ね、ソリティアでプレイできるASLシナリオです。 アバロンヒルが出して、MMPが受け継いだ「Solitaire ASL」という製品があります。はるか昔の駆け出しの頃、結構な回数プレイしましたが、あまり面白いとは言えず、技量向上にもさして役に立たず、本番の対人戦ではけちょんけちょんにやられて、辛酸をなめた記憶があります
Advanced Squad Leader (ASL) 勝利への道:コラム ―ASLの“素晴らしいシナリオ”とはどんなシナリオなんでしょう?
MMP社との短いやりとりで、次号『ASL Journal』に寄稿することになり、「ついでにシナリオも1本作ろうか」という気持ちになりました。 英文記事は困難な初チャレンジですが、公式シナリオのデザインならすでに経験があり、「大丈夫だろう」と思いました。 ちょうど、『知られざる本土決戦 南樺太終戦史』という大部の著作を読んでいて、そこには題材となりそうな記述があるのも一押しする要因でした。 本書の古屯集落の戦いのくだりには、比較的詳細な戦況や布陣図が記されており、さらには
Advanced Squad Leader (ASL) 勝利への道:戦術探究 実戦編 BROADWAY TO PROKHOROVKA: DRESS REHEARSAL 1-1
(For English speakers, DeepL translator app is useful. -> https://www.deepl.com/translator) キャンペーンゲームの概要 『ASL Journal #3』収載のBROADWAY TO PROKHOROVKAは、DRESS REHEARSAL、SETTING THE STAGE、SHOWTIMEの3つのシナリオを連戦するミニキャンペーンゲーム(CG)です。 まず、CG特有のルールは以下
Advanced Squad Leader (ASL) 勝利への道:戦術探究 実戦編-AP95 OPERATION KUTUZOV Vol.1-3
(For English speakers, DeepL translator app is useful. -> https://www.deepl.com/translator) ソ連軍の初期配置は以下のとおり。 ぬお、これは手の内を読み切られたかのような配置に見えます。自分で予想というか期待した、下側に歩兵をびっしり並べるのではなく、歩兵は中央に、AFVは上側にひしめいています。 特に気になるのが、AFV。これは、みんなで盤外退出して勝ちを狙っている感が満々です。
Advanced Squad Leader (ASL) 勝利への道:戦術探究 実戦編-AP95 OPERATION KUTUZOV 1-2
(For English speakers, DeepL translator app is useful. -> https://www.deepl.com/translator) あらためて勝利条件を見てみましょう。ソ連軍は、36VP 以上を得た時点で勝利。石造建物1個の支配で5VP、くわえて69GG6-70A6間からの退出VP(捕虜・鹵獲装備は除外)を獲得。そこから、69L8の2ヘクス内の建物/塹壕にいる統制状態のドイツ軍歩兵のCVP値の3倍が引かれます。 石造建物
Advanced Squad Leader (ASL) 勝利への道:戦術探究 実戦編 J33 THE SLAUGHTERHOUSE 1-1
今回から戦術探究の記事を「理論編」と「実戦編」に分けます。ちなみに、次号の「ASL Journal」への寄稿記事は、こうした記事からチョイスして加筆修正のうえ、英訳したものとなるでしょう。 (For English speakers, DeepL translator app is useful. -> https://www.deepl.com/translator) シナリオの概要 1945年2月22日、西プロイセン(現ポーランド)、グラウデンツ。先月27日に「要塞
Advanced Squad Leader (ASL) 勝利への道:戦術探究 実戦編-AP95 OPERATION KUTUZOV 1-1
今回から戦術探究の記事を「理論編」と「実戦編」に分けます。ちなみに、次号の「ASL Journal」への寄稿記事は、こうした記事からチョイスして加筆修正のうえ、英訳したものとなるでしょう。 シナリオの概要 1943年7月19日、オデッサ。ツィタデレ作戦開始から間もなく、ソ連軍は北側で反撃に着手します。目指すはオリョ―ル地区の解放。ヴァルター・モーデル元帥は、「ヒトラーの火消し屋」としての役割をいかんなく発揮。ソ連軍に痛打を与えます。本シナリオは、その一部を再現したものです
Advanced Squad Leader (ASL) 勝利への道:コラム ― 「どこそこのユニットが、どうした的なリプレイの記述は、ほとんど要らないのでは?」へと気持ちが傾く今日この頃
これまで、いくつかの対戦記事を書いてきて、だんだん強まっている気持ちに 「リプレイの記述はほとんど要らないのでは?」 というのがあります。 ここで言うリプレイとは、例えば、 といった記述です。 前回の対戦記事作成時に、VASLログを再生しつつ、それなりに手間をかけて書きながら、 「単なる経過報告的な文章、読みたいという人いるのかな。ほとんどはしょってもいいのでは」 という思いが、何度も胸の裡に去来しました。 そろそろ次回の対戦記事の準備をせねばならないのですが
Advanced Squad Leader (ASL) 勝利への道:コラム ― プレイに使える時間を圧迫する、「無益・無駄なこと」をストップさせるには
少し前、同じ時期に『五輪書』と『フランクリン自伝』を読みました。 著者は、異なる時代、異なる国の人物ですが、同じあることを読者に伝えているので、少し驚きました。 宮本武蔵は、「役に立たぬ事をせざる事」(役に立たないことはするな)と書き、 ベンジャミン・フランクリンは、「無駄な行動はすべて断つこと」と書いています。 読んだ内容のほとんどは忘れてしまいましたがw、なぜかこのフレーズだけは、ずっと頭の中でリフレインしたのですね。 その理由は、自分の日常生活でしていることに