Advanced Squad Leader (ASL)　勝利への道：戦術探究 実戦編 BROADWAY TO PROKHOROVKA: SHOWTIME (1)

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シナリオの概要

1943年7月12日、プロホロフカ
12日の夜明けとともに、プロホロフカ周辺の麦畑に両軍の砲弾が打ち込まれました。第5親衛戦車軍と第2SS装甲軍団は、互いに押し寄せる鋼鉄と肉体の二つの潮流のように、町のすぐ南で衝突しました。頭上で空中戦が繰り広げられる中、SS戦車隊は最適な距離でソ連軍と交戦するために停止します。SSの装甲擲弾兵は降車して殺戮の道具を準備。舞台は整い、配役は決戦の準備をしつらえます。

0930頃、ドイツ軍の戦車兵はドイツ空軍が投下した紫色の信号弾を目にします。ソ連軍の戦車が、線路の土手を越えて向かってきたという知らせでした。歩兵を満載したT-34は、全火器を炸裂させながら疾走し、ドイツ軍との距離を縮めていきました。あるドイツ軍戦車兵は後に、この戦闘を「人間ではなく戦車による白兵戦」と表現しました。戦車は次々と破壊され、戦場はすぐに油煙に覆われました。両軍の歩兵と航空機が入り乱れての乱戦は、午後遅くまで続きました。夕暮れとともに、装甲部隊の攻撃能力はプロホロフカで粉々に砕け散るのです。

勝利条件
ドイツ軍は、北端から40EVP以上を退出させれば勝利。最終ターン終了時に盤4番と盤44番にいるMAが射撃可能・移動可能なソ連軍AFV1両につき、この要件は2EVP増える。最終ターン終了時にヘクス列Iかそれより北にいるMAが射撃可能・移動可能なドイツ軍AFVは、退出したものとみなす。ドイツ軍AFVは、第3ターンより前には北端より退出できない。

SSR
1. ECは普通、開始時は無風。霞（E3.32）が発生している。BP CG SSRはすべて適用。
2. オーバーレイOWlを19FF10/GG10に、RR13を4K8/J8に、RR4を4B9/C9に、RR6を4N3/O3 に配置する。すべてのレベル2の丘ヘクスをレベル1として扱う。丘ヘクスでもあるRRヘクスは基本レベルが0のSuRR(B32.l)であり、他のすべてのRRヘクスは EmRR である[例外：RRヘクスサイドのみを通したLOSは、すべて土手のレベルにあるものとみなす]。
3. ドイツ軍の5-4-8/2-3-8とソ連軍の6-2-8/3-2-8 は突撃工兵(H1.22)。ソ連軍が7-0前進観測兵と無線を選択した場合、70mm OBA(HEと煙幕)を1つ受け取る。ドイツ軍が8-0前進観測兵と無線を選択した場合、80mm OBA(HEと煙幕)を1つ受け取る。
4. 初期配置を終えてプレイを始める前に、各プレイヤーは0から3までの番号のチットから1個を秘密裡に選び、どちらが先攻となるか決める。より高い番号を選んだプレイヤーが先攻となり、相手プレイヤーは先攻プレイヤーが選んだチットに基づき、自分のOBに戦力を加える。同じ番号の場合、ドイツ軍が先攻となり、ソ連軍が追加戦力を受け取る。チットが0の場合、戦力は追加されない。
5. ソ連軍のレンドリースのチャーチルとして、英軍のチャーチルIVカウンターを使用する。
6. ソ連軍が航空支援を選んだ場合、爆弾搭載の1942年戦爆と爆弾非搭載の1942年戦爆を1機ずつ受け取る。ボーナスOBとしてMOLを選択した場合、全ロシア兵士に装備する。
7. ドイツ軍の5-4-8/2-3-8は、混乱状態での士気値が1増え、士気値に下線が引かれ、SSとみなす(A25.11)。

プレイエリアとドイツ軍の初期配置（少数の偵察隊）は、以下のとおり。

先攻／後攻のチットは、両者とも0だったのでドイツ軍が先攻。そして、これによる追加戦力は両者ともなしです。

ドイツ軍は、多少の選択のうえ、少なくとも11個のSS分隊と8両の戦車・突撃砲が左端より、第1～2ターンに進入してきます。

ソ連軍は、多少の選択したうえ、以下の戦力を、第1ターンに右端より進入させます。

続いて、第2ターンに以下の戦力を右端より進入させます（戦闘爆撃機は最速で第2ターン）。

SU-152×2両とするか、SU-57（米国製のT48 GMC 57mm自走対戦車砲）×4両とするか、さんざん悩みました。SU-57は、数とROFで魅力でしたが、ティーガーを倒すには心もとないこと、敵が戦闘爆撃機を有しているリスクを考慮して、SU-152×2両に決めました。

ゲームの長さは5.5ターンです。