あづまきよし

脱サラしてフリーランスのライターになり、実用書を中心に約80冊手がける。過労によりダウ…

あづまきよし

脱サラしてフリーランスのライターになり、実用書を中心に約80冊手がける。過労によりダウンしたのを機にリタイア。競馬でいえば第4コーナーに入った年齢なので、本に書けなかった話や好きなこと(旅、歴史、サッカー、オカリナ)を書き残しておきたい。

最近の記事

締めの一曲は「ハトと少年」

カラオケボックスでのオカリナの練習を定期的におこなっています。 自宅はマンションなので思いっきり吹くことが難しく、遠慮なく練習できるのはありがたいですね。練習といっても私の場合、シンプルな音階練習をやったあとはひたすら好きな楽曲を吹きまくるだけ。 伴奏音源をつけて15~20曲くらい吹きますが、練習を切り上げる最後の曲、すなわち“締めの一曲”は決めてあります。 「ハトと少年」(久石譲作曲) ジブリアニメ『天空のラピュタ』の挿入曲のひとつです。劇中、朝が来たことを知らせる

    • オカリナの人気定番曲「紫陽花」

      知り合いの女性が毎朝「今日の花メール」を届けてくれます。 いわゆる花言葉シリーズで、約180字の短文ときれいな写真の構成です。特別な事情(娘さんの出産手伝いなど)を除き、縁ある人たちへ1日も欠かさず送っているとのことで、その情熱には脱帽するほかありません。 最近のもので興味を引いたのは「ヒルガオ」。一部をご紹介すると、 ヒルガオの別名が「雨降り花」というのを初めて知りました。調べてみると、摘むと雨が降るという不思議な言い伝えが各地にあるそうで、ヒルガオ以外にもイチリンソ

      • オカリナととても相性のいいギター

        ほぼ日課となっているYouTubeのオカリナ動画検索。「オカリナとギター」というワードで検索していたら素敵な演奏に出会いました。 オカリナとギターのデュオ「Shana(シャナ)」さんのコンサートです。時期的(2021年10月3日)にコロナ禍の真っ只中なので無観客のライブ配信です。 ギタリストの原健太郎さんの伴奏でオカリナを吹く妻の麻由子さん。澄んだ音色が響き渡り、なんともいいですね。これはダイジェスト版で、実際のライブでは麻由子さんの語り(進行)と歌もあります。 You

        • カレイシュウ嫌い、ニンチショウ怖い

          「これ、読んでみて。いいこと書いてる」 日頃から私の健康管理にうるさい妻が持ってきた『91歳の現役医師がやっている 一生ボケない習慣』(ダイヤモンド出版)。著者はかつてテレビでよく拝見した松原英多氏です。 いわゆるハウツー本でイラスト多め、短文で箇条書きも多用して読みやすい。私のいま最大の関心事「認知症予防」がテーマなので一気に読了。 正直、そんなに目新しい情報はありませんでした。食事や運動の工夫がメインで、拍子抜けするほど簡単なことばかりですが、脳だけでなく健康全般に

        締めの一曲は「ハトと少年」

          パステルカラーの“アイドル花”

          花ごよみ by Ocarina ⑤ 「赤いスイートピー」 日本人が好きな花は一般的に“軽白淡小”といわれます。 濃艶な花より、小さくてかわいい、淡い色調の花が好まれるようです。1月に出荷の最盛期を迎えるスイートピーはその代表といえるでしょう。 春らしい多彩なパステルカラーとフリルのような花びら、そしてかぐわしい香り──10代の女性アイドルみたいなかわいらしさです。 こうしたイメージはデビューしたころの松田聖子さんとかぶっています。 「裸足の季節」で1980年に歌手デ

          パステルカラーの“アイドル花”

          2023年の初めに『鳥の歌』を聴く

          正月三が日をゆったり(ダラダラ)と過ごし、令和5年の初noteです。 せっかくなので、今年の抱負を書こうと思うのですが、昨年末、note編集部から私の「2022年の記録」が送られてきました(ありがとうございます)。 集計期間は1月1日から12月15日で、投稿した記事が50本。つまり、週に1本投稿しており、この点は自分をほめてあげたいですね。継続は力なり。それはともかく、よく読まれた記事の上位3つは次のとおりでした。 ①我が師・さくらいりょうこさん ②オカリナの可能性につ

          2023年の初めに『鳥の歌』を聴く

          忘れがたきは“シジミラーメン”

          年の瀬の1 週間、仕事で沖縄・石垣島へ行ったおり、ホテルの近くにあった食堂で「八重山そば」を食べました。 八重山そばは、大きなくくりでは「沖縄そば」。そば粉ではなく小麦粉を原料とし、かん水を使って作る太めの麺と、豚骨や鰹節からとったスープ、そこへ豚肉、ネギ、かまぼこなどの具をのせます。 沖縄そばといえば「ソーキそば」のイメージがありましたが、必ずしもイコールではないと食堂のおばさん。豚の骨付きあばら肉(スペアリブ)を沖縄ではソーキと呼ぶからで、ラーメンにおける「チャーシュ

          忘れがたきは“シジミラーメン”

          ふるさとに歌あり②

          空前のヒットを生んだ「運命的な出会い」「南国土佐を後にして」(高知県高知市) 人が生きていくなかで「運命的な出会い」って必ずあります。 親友、恋人、人生の師など人だけでなく、本や趣味、一枚の絵画だったり。その後の人生が変わるほどの影響をもたらします。 ペギー葉山(1933-2017)さんの「南国土佐を後にして」も運命の糸に手繰り寄せられるかのような出会いから生まれました。 同曲は発売されるや1年でミリオンセラーを記録した大ヒット曲ですが、ペギー葉山という歌手なくしてあ

          ふるさとに歌あり②

          私の好きなビジネスホテル

          仕事で名古屋に1週間滞在しています。宿泊しているのはビジネスホテルです。室内はいつも綺麗で快適。無料のwifiが使えるので、仕事を終え一息ついたら、持参のノートPCでYouTubeを見たり、ブログを書いています。 思えば初めてビジネスホテルを利用したのは20代のころ。会社の出張で泊まったのすが、縁もゆかりもない土地へ行き一泊する、ということにワクワクしました。世間知らずの青年でしたから、冒険心も刺激されたのでしょう。 当時はNTTの電話帳を開いて予約していていました。あれ

          私の好きなビジネスホテル

          パワフルでダンディな“声量おばけ”

          北海道へ先月出張したおり、北見市周辺の地図を見ていて湖の多いことに気づきました。阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖、網走湖、知床五湖……点在する湖のなかに「サロマ湖」を見つけたとき、苦い記憶がフラッシュバック。 サッカー・ワールドカップの日韓大会が開催された翌年(2003)4 月、私はABC 放送の「パネルクイズ・アタック25」に出場して優勝しました。 ただ、優勝者に与えられる最後の映像クイズで誤答し、ヨーロッパ行きの旅行券を獲得できませんでした。その映像クイズのお題が「サロマ湖」

          パワフルでダンディな“声量おばけ”

          年の瀬を華やかに演出する

          花ごよみ by Ocarina ④ 「シクラメンのかほり」 年の瀬になると花屋さんの店先に華やかなシクラメンの鉢花が並びます。 冬に本格的な花期を迎え、厳しい寒さのなかを翌春まで咲き続けるけなげな花です。いまや鉢植え植物としての出荷量が日本一の人気を誇っています。 原産地は地中海沿岸の丘陵地帯。明治の初めに渡来し園芸植物として広がりましたが、地味な存在で愛好家以外は知らなかったでしょう。 現在のように誰でも知っている花となったのは、昭和の名曲「シクラメンのかほり」(1

          年の瀬を華やかに演出する

          ガンバレ!〝森保ジャパン〟

          北見から稚内に移動、その時間なんと9時間20分。改めて北海道は広いと実感しました。 最北端のまち稚内について触れる前に、11月23日におこなわれたサッカーW杯カタール大会での対ドイツ戦勝利にふれておきます。 宿舎のホテルの1室に仕事仲間(6人)が集まり、飲み物やピザなどを用意してみんなで騒がしくテレビ観戦。 前半はとにかく「ヤバい!」「危ない!」「ウワー」という悲鳴が多く、後半は「行けー!」「よし、その調子!」というかけ声が目立ちました。 日本は戦術変更が功を奏してみ

          ガンバレ!〝森保ジャパン〟

          北見のハッカに感じた「明治の残影」

          初めて訪れた北海道北見市は、予想していたより開けたまちでした。 北海道の東部、大雪山国立公園・石北峠からオホーツク海まで東西に110kmという、北海道で広い自治体。人口は12万人。予備知識がカーリング女子チーム「ロコソラーレ」が拠点を置いているまち(申し訳ない!)ぐらしかなく、ちょっと驚きました。 ロコソラーレといえば、エースの藤原五月選手を至近距離で見かけたことがあります。2018年3月、青森市の「大戸屋」で夕飯、会計を済ませようとし、ふと横を見たら藤沢選手が友人と談笑

          北見のハッカに感じた「明治の残影」

          人生は紙飛行機、風(運)まかせ?

          仕事で久しぶりに北海道行きが決まり、航空券はピーチで手配しました。 「空飛ぶ電車」をコンセプトにしたLCC(ロー・コスト・キャリア)の日本での先駆け、それがピーチ航空です。2012年3月に就航ですから、10年経ったことになります。 当時のことは鮮烈に覚えています。地方へ行く仕事の多い私にとって、移動手段で飛行機を使うことは勇気がいりました、運賃が高くて。ですから、高速バスが多かったです。 ところが、ピーチの出現で気軽に、それこそ「電車に乗って」という感覚で利用することが

          人生は紙飛行機、風(運)まかせ?

          日本の秋をいろどる驚異の色彩美

          花ごよみ by Ocarina ③ 「紅葉」 日本映画を代表する小津安二郎の『秋刀魚の味』。妻に先立たれた初老の父親(笠智衆)と婚期を迎えた娘(岩下志摩)との関わりを描いた遺作ですが、映画の終わり近くでお嫁入りのシーンがあります。 秋晴れの日、実家を出て行く花嫁と見守る父親。そのとき、近くの学校から「秋の夕陽に 照る山紅葉~」と生徒たちの合唱の声が流れてきます。 めでたく婚礼の運びとなった喜びよりも娘を手放すさびしさが…。「紅葉」の合唱の声は、晩秋の父親の心象風景をみごと

          日本の秋をいろどる驚異の色彩美

          名前を憶えて呼び合いましょう

          挨拶をしない若者が増えているとか、ほんとうなのかな。私の身の回りにはいません。というより、挨拶するとき相手の名前をつけて「おはようございます、○○さん」という青年(20代)がいて、初対面では感動しました。 人は、無意識に名前を呼ばれることに喜びを感じます。高齢者といわれる年齢になったいま、強く感じるようになりました。 名前を呼ばれた相手に対して親近感を覚える、心理学ではこれを「ネームコーリング効果」というそうで、前述の青年は知っていたのでしょう。勉強家という周囲の人物評も

          名前を憶えて呼び合いましょう