見出し画像

人生は紙飛行機、風(運)まかせ?

仕事で久しぶりに北海道行きが決まり、航空券はピーチで手配しました。

「空飛ぶ電車」をコンセプトにしたLCC(ロー・コスト・キャリア)の日本での先駆け、それがピーチ航空です。2012年3月に就航ですから、10年経ったことになります。

当時のことは鮮烈に覚えています。地方へ行く仕事の多い私にとって、移動手段で飛行機を使うことは勇気がいりました、運賃が高くて。ですから、高速バスが多かったです。

ところが、ピーチの出現で気軽に、それこそ「電車に乗って」という感覚で利用することができるようになり、ピーチさんには感謝しかありません。

最初に買ったチケットは、仙台行きでした。仙台へは夜行バスを利用して神戸から行ったことがあって、到着まで13時間あまりかかり、バスから降りたときは腰が痛くてしばらく歩くのに難儀しました。

最近は地元神戸を拠点としているスカイマークをもっぱら利用しています。自宅から約30分で行ける利便性が魅力です。

座席が狭いとか機内サービスが有料などいろんな不便さを補って余りある、圧倒的な運賃の安さ。LCCは旅好きにとって強い味方です。

たくさんある“航空系ドラマ”

さて、現在放映されているNHKの朝ドラ「舞い上がれ」は、パイロットをめざす女性の物語です。朝ドラ・フリークの我が娘は「おもしろい。前作がクソだったからよけいに」と手厳しい。

花形のパイロットやCAだけでなく、裏方の航空管制官や整備士などを主人公にした“航空系ドラマ”は数多くあります。最近ではそれこそピーチを舞台にした「ランウェイ24」(2019年、朝比奈彩主演)、広瀬すず主演の航空会社の創成期を描いた「エアガール」(2021年)など。

昭和世代にとっては伝説のドラマである「スチュワーデス物語」(1983年)が懐かしいですね。「ドジでのろまな亀」堀ちえみさんの「教官!」というセリフ、いまも時々脳裏によみがえるほど強烈な印象があります。

よく比較される「アテンションプリーズ」(1970年)は、全32話バッチリ観ましたが、ひとことで言えば“職業根性ドラマ”。遠い存在だったCAさんの仕事がどういうものか、私はこのドラマで知りました(2006年に上戸彩さん主演でリメイク)。

ドラマのエンディングで流れる曲からヒットも生まれました。「スチュワーデス物語」では麻倉未希さんが歌った「フラッシュダンス」。ハリウッド映画の主題歌を日本語でカバーしたものですが、What a Feeling~のメロディはいまも記憶に残っています。

山下達郎さんの「Ride on Time」は、2003年の「GOOD LUCK 」(木村拓哉主演)の主題歌。ドラマは平均視聴率30.6%、撮影に全面協力していたANA(全日本空輸)の株価が上昇した、という逸話が残っています。

「Ride on Time」は、大ヒットしたドラマにふさわしい、カッコいい楽曲です。曲自体は1980年にリリースされており、50万枚を売り上げ、「シティ・ポップスの嚆矢」(ウィキペディア)といわれているそうな。

爽やか、軽快なメロディの曲が多い

飛行機をテーマにした歌は、基本的に空を飛ぶイメージにあわせて爽やか、軽快なメロディの曲が多い印象です。

たとえば、米米CLUBの「浪漫飛行」(1990年)。一世を風靡したバンドの代表曲ですが、JAL(日本航空)の沖縄旅行CMソングに起用され、テレビからいっぱい流れてくるメロディを自然と覚えてしまいました。

(オカリナBAR Kappa Mamaさんの「浪漫飛行」)

私の楽譜ファイルにあるオカリナの定番曲でもいくつか飛行機をテーマにした楽曲があります。

「ひこうき雲」(松任谷由美)
「365 日の紙飛行機」(AKB48)

前者は、ユーミンが荒井由美時代(1973年)にリリースした貴重な楽曲。ジブリ『風立ちぬ』の主題歌にもなりました。同級生の死をきっかけに誕生したものといわれていますが、たしかに大切な友を弔う気持ちが優しいメロディ、歌詞に表れています。

空に憧れて
空をかけてゆく
高あの窓で 
あの子は死ぬ前も
空をみていたの♪

「365 日の紙飛行機」は、NHKの朝ドラ「あさが来た」(2015年)の主題歌です。AKB48らしくない(?)素朴な曲調で、ファン層のみならず中高年の女性を中心に広く支持されているとのこと。

都会派(シティ)とは言い難い私も好きです。繰り返されるサビの部分、

人生は紙飛行機
願い乗せて飛んで行くよ
風の中を力の限り
ただ進むだけ
その距離を競うより
どう飛んだか どこを飛んだか
それが一番 大切なんだ♪

いわれてみれば、確かに人生は紙飛行機のようで、風(運)まかせのところがあります。

(織田和優さんの「365 日の紙飛行機」)

飛行機に関わる音楽というと、思い出すのは「ジェットストリーム」の城達也さん(1994年没)のナレーションです。

午前0時、深夜のラジオから流れてくる「音楽の定期便」はよく聴いていました。オープニングの「ミスター・ロンリー」に乗せて、語りかけてくる城さんのナレーションで海外旅行への憧れをかき立てられたものです。

youtube にアップされてないか、検索してみたらありました。“城機長”最後の放送(ラストフライト)です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?