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『読み終わらない本』を読みました #2

前回のはこちら。

ダイジェストとしては、この本を読むまでの背景と読んでから著者が『生きがいについて』にとても感銘を受けたことが書いてあります。

この記事では良いなと思った中身について触れていきます。

詩を読む

著者は詩に触れる機会が多く、色々考えさせられるそうです。本書の中でも、ナチスドイツ時代に書かれた詩に感銘を受けました。

中身としては、ナチスが特定の集団を攻撃した時に自分は反論しなかった。それは自分に関係がなかったから。けれども、自分が攻撃された時に私のために反論している人はいなかった。

何とも皮肉というか、よくある話かと。自分には関係ないからと何もしないことが悪に加担する一因になる。

感銘を受けたと書きましたが、私自身、あまり詩に感銘を受けることは少ないです。というのもよく分からないからです。今回感銘を受けた詩も、要するにどういうことか?を書いているだけであって、中身が分かって「なるほどなぁ~」と頷けるからです。

詩を読んだ所でも分からないから知らないのと一緒。メディアが言う今の人の特徴の1つかもしれません。そういう意味では分からないからどうでもいいというのは、別に無くなっても困らないから見てみぬふりをする。守ろうという気にはならない。自分も常日頃から「分からないから」という理由で色々な悪に加担しているのかもしれません。

私は詩に関しては分かりませんが、詩が分かる人というのは、少ない言葉から色々な意味を察することのできる人だと思っています。


「優」

やさしいはすぐれているとも書く。

単に子どもがいたら言ってあげたい言葉だと感じました。

子どもは「何で人に優しくするの?」と聞いてきます。この時の返しとしていいことばではないでしょうか。学校教育も相まって、優れているというのは子どもにとっても悪い言葉には聞こえません。学校教育の優れているは本当に優れているのか?と言われれば疑問点も残りますが、その場しのぎの言葉としてはありなのではないかと。こういう考え自体あまりよろしくない気もしますが…


書くこと

書くことは料理。言葉は材料、書くことで料理になる。

自分にとって、物の例えを料理に置き換えるというのはよく聞く話です。大学時代に研究していた時に先生にも言われました。私の研究は先輩の引き継ぎでした。ですが、先輩は卒業してたので分からないことがあれば先生に聞くしかありません。聞きに行くと、「卒論と実験器具があるからできるしょ」みたいなことを言われた記憶があります。勘の悪い私にはさらに、「レシピ(卒論)と材料(実験器具)あったら料理できるしょ?」みたいなことを言われた気がします。それから色々考えながらやるものの、分からずじまいでした。結局、私が先生の質問を受けながら教えてもらうものの、自分の知識の浅はかさに「分からないです」を連呼していた思い出です。

料理への例えは、何かを構成する要素が分かれば使えるのではないかと思います。

スマホも液晶バネルや半導体、ボタン、カメラなど色々な部品から成っています。これらは料理で例えるなら材料です。組み立て方の説明書があればそれはレシピになります。実物もあれば料理自体もあるので自分が作った料理(組み立てたスマホ)の出来を確認することもできます。

今回の書くことを料理に例えた場合では、レシピはないので、独創料理だと私は認識しています。強いてレシピがあるとしたら自分の経験でしょうか。自分の経験が料理の味付けの方向性、好みと捉えることができるかもしれません。

個人的にも料理の例は色々な場面で説明に使える便利な例えだと思っています。


一回全部書いてみたものの、この記事と同じくらいの分量があるので#3に持ち越します。

個人的にも分割した方が「あ~長い~。」と思いながら書かなくていいかもしれません。

では#3で。

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