『読み終わらない本』を読みました #1
新聞の書評で見つけました。
タイトルに惹かれました。また、著者が若松英輔さんだったのもあります。この本は図書館で借りましたが、この本があった棚には本との向き合い方に対する本がたくさんありました。
感覚的にですが、本について書かれた本というのはどれも魅力的に見えました。「あれも読みたいこれも読みたい」と思ったものの、抱えきれない、おそらくは同じようなことが書かれていると思い一度に借りることは止めました。
なぜ魅力的に見えるのか?
本をよく読むからこそ魅力的に見えるのか、本が読まれなくなってきているから読んでもらうために魅力的なのか、本の自己啓発本という意味合いで魅力的なのか、どれかは分かりませんが、近い所に答えはありそうです。
驚いたのは、大きな括りで見れば「本の読み方」に関する本ですが、タイトル被りの本は1冊と無かったことです。感覚的にはタイトルが10文字前後で伝えたいことが同じなことにも関わらず、被りがない。文字数が少ないにも関わらずタイトルが被らない。タイトルを考える人はすごいなと。
この辺で、そろそろ本の話に移ります。まず目次を見て思ったことがあります。コペル君と網目の法則、愛と「生きがい」。この2つはおそらく、『君たちはどう生きるか』と『生きがいについて』について書かれているだろうと。この2つは4割程度進んだ所にある章ですが、答え合わせのつもりで最初の方だけ読んでみました。案の定、合っていました。
だからなんだ?と言われれば、何もありませんが、目次から何について書いてあるかを想像することは大切かなと思います。タイトルと目次から「おそらくこういうことが書いているだろう」と考えることは、自分がそのことに対して思っていることを表すからです。
本と合っているから良いというわけではなく、自分が思っていることと、対比させて読む。そこから、自分の考えとの差異やより深い考えを知る。こう考えたらいいのではないでしょうか(こんなこと書きながら私がやっているわけではありません。しかし、書いてみて確かにこれはありだなと自分が気づきました。)
さて、読み終えての感想ですが、自分が思っているよりも著者が『生きがいについて』への思いやりが高いことを知りました。私も『生きがいについて』は感銘を受けた本の1つです。私とこの本との出会いは『名著の話 僕とカフカのひきこもり』です。
この本はNHKでやっている「100分de名著」の中で伊集院光さんが心に残った本を読んでから(番組は解説者に伊集院さんが何も知らないでお話を聞きます)再び解説者と共に語るという話です。私の記憶が正しければ、解説者が若松さんでした。
『名著の話~』を読んでから、読んでみたい本だったり、新聞のエッセイで若松さんを度々見かけて、いいな~と思って読んでいます。
また脱線しましたが、この『生きがいについて』が今回読んだ本の中でも度々色々な所で登場します。著者自身が読む前と読んでからの自分は全く違い、この本に救われたように感じていると言っているのでやはり、相当感銘を受けた本なのだと。
ほぼ自分語りでここまで来てしまいました。長くなりそうなので、一旦区切ってみます。思いつきではありますが、ある程度の長さで切る方が話題もスッキリしていて分かりやすいのではないかと。
では#2で。
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