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『読み終わらない本』を読みました #3

想像以上に長くなって#3です。

これまではこちら。

#1では、読んだ背景を。#2では、詩について・「優」という漢字・書くことについての捉え方を書きました。

最後の#3では2つについて書きます。

2つの自由

自由には2つの英訳があるそうです。freedomとliberty。前者は抑圧からの自由という意味、後者は勝ち取った自由という意味があるそうです。

自由の女神像は英語でStatue of Libertyと書きます。この像はアメリカがイギリスの支配から独立したことを記念してフランスが送ったものだそうです。自由の女神像は知っていますが、これが建てられた経緯については知りませんでした。ここでの自由はlibertyなのでまさに勝ち取った自由を表しています。

ちなみに日本での自由という言葉の始まりは諸説あるそうですが、ミルの『自由論』で定着したそうです。

個人的に思ったのは、libertyとliberalって近いのではないだろうかと。英語はあまり得意ではありませんが、接尾語の違いだと思います。liber-tyとliber-al。-tyと-alで何が違うのかは分かりませんが。

liberalと聞くと自由主義を連想しやすいです。ですが、個人的にはliberal arts、日本で言うところの教養にもliberalが入っていることが気になりました。このliberal artsは自由七科とも言われ、7つの学問を指しています。教養に興味があるものの、これら7つの学問はあらゆることの基礎になる。そんな程度の理解しかしていません。今回、liberalが勝ち取った自由という意味を持つことを知って、これらの学問は人間が自由を勝ち取った成果もしくは、自由を勝ち取るためのものという意味があるのかな?って思いました。


手紙

この本は手紙としての立ち位置があると最初に書いてありました。私にとっても手紙と受け取れるような場所がありました。

若くても、君のように誠実に生きている人は、人生に明確な「解答」がないことをもう、どこかで感じ始めていると思う。それだけでなく、解答めいたことを語りながら近づいてくる人は、君を取り込もうとしているのだということも。そうなんだ。ぼくたちは「答え」のない道を「手応え」を頼りに生きていかなくてはならない。

p166

誠実かは置いておいて、まだ私は若いと思っています(笑)。でも、答え探しはしても意味ないんだよな~と思いながら探しています。また、「こうすればいいんだよ」と言ってくる人は胡散臭さしか感じられないのも確かです。ですが、ここは紙一重です。自分と同じことを思っていたら「こうすればいいんだよ」は「確かに。」と聞こえます。それ以外にも「楽しそう」「やってみよう」と感じたりすれば胡散臭さは薄れます。相手にやってもらおうとするのがある種の商売であって否定はできません。自分がそれをやりたければwin-winです。仕事を上手く使う人というのはこういう人のことでしょう。取り込まれているのが分かっていながらも、完全には取り込まれない。そこの線引きを持つことが大切なのかなと思います(気づいたら取り込まれているというケースがほとんどだと思いますが)。


これで終わりです。想像以上に長くなりました。けれども、分けて書くのはありかな?と思ったのは発見です。まあ、長さとの相談にはなりますが。

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