『自分の中に毒を持て』を読んで

読もうと思ったきっかけは『新世代のCEOの本棚』という本に載っていて気になったからです。
(おそらく載っています…)

本を借りてすぐは著者の岡本太郎さんに関して何も知らなかった。

最近、久しぶりにNARUTO(ナルト)を見て、登場キャラのデイダラのセリフ、「芸術は爆発だ」って元ネタあるのかな?くらいで軽く調べると、「岡本太郎が元ネタ」です。なんて出てきて、何か聞いたことあるな~と思ってたら、この本だったことに気づいた。それから、太陽の塔をデザインした人ということも知りました。


読んだ感想は、本当に1988年の本?っていう印象でした。

数年前に書かれたと言われても別に違和感がないくらいの内容です。

違和感を感じないと思ったのは以下のことについてです。

・安全策に走って生きようとする
・やりたいことが分からない
・男女格差があるのはおかしい
・親は子を甘やかせて育てる
・他人と比べて自己嫌悪に陥る
・教養のない人が多い

どれも一度は聞いたことがあります。

この時代と比べるとテクノロジーは進化しているけれども、人間の精神的な悩みはテクノロジーが進化しても変わらないのかな~って感じました。

男女格差に関しては昔よりは良くなっていると感じています。と言っても、社会的に根付いている習慣はガラッと変わるわけではなく、ちょっとずつしか変化していかないんだと。


逆に、その当時のことだな~と感じたのは、坂本九さんが亡くなった飛行機事故のことがちょっと前の出来事として書かれていたことです。

坂本九さんと言えば、『上を向いて歩こう』を作曲した人です。音楽の授業で習ったり、テレビでも時たま流れるのを聞いてました。

ここは時代を感じました。


・最後に

どこか、「昔の本を読んでも今と違うからな~」なんて思う気持ちがありましたが、昔の本だからこそ読むことも必要なんだと感じました。
(ありきたりな意見ですが)

話題になっている問題が、ここ数年で現れたものではなく、昔からある問題で、今も解決されていないだけというのが往々にしてあるということを学びました。自分や誰かが抱えている問題は知られていないだけ(自分だったり、世間的にだったり)で、過去にも同じ問題があって、みんな何とかしていると思うと、昔の本を読むことも必要だなと感じました。

それに、今も「2030年はどうなっている?」とか、「2045年くらいに*シンギュラリティが来る」なんて言われていますが、昔から見て2020年にはどうなっていると予測されているのか知りたくなりました。
1つの例としては、経済学者のケインズは「2030年には週の労働時間が15時間になる」なんて予測していましたが、今の正社員の労働時間は週40時間なので、当たりそうにはないよなって思います。

*シンギュラリティ
AIが人間の知能を超える特異点のこと


気になる方は是非読んでみてください!

では。

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