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散文28

プラスチックのよくわからない形が追いかけてきていて、
やがてそれが大きく膨らんで、太陽を飲み込んでいった。

プラスチックのよくわからない形が追いかけてきていて、
海をつくり、山をつくり、川をつくったりしていた、夜。

その中では、主題の無い街が何かを笑っているので、
僕は後ろを振り向いたりする。 

続けて、僕はある詩人の概念と、ある画家の肉体とが混じり合うことを思い浮かべて、また後ろを振り向いたりする。あるのはタイダイの柄、怖い。 

振り向いたりした二回ともに、太陽は後ろには居なかった。あるのは、ケベック・シティの川床で、舗装された路面でフランス語だけが響く。

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