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〇〇〇〇〇〇。#とは 現代における美少女戦士である


知らない人はいないだろう。日本の未来にWOWWOWし、あんたもあたしもイエイイエイしている彼女たちを。大切な人ができて父さん母さんありがとうな彼女たちを。泣いちゃって腹減って恋愛革命を起こす彼女たちを。私と同じくらいの世代、もしくはそれ以上の人はきっと覚えているはずだ。

つんく♂プロデューサーのもとに集いし、少女たちの姿を。

モーニング娘。 #とは

1997年に結成され、メンバーの加入と卒業を繰り返し、現在結成23年目を突っ走っている現役アイドルグループである。(ここ重要)

「#とは」のお題を見た時から絶ッッッ対に書こうと決めていました。LOVEマシーンハッピーサマーウェディングLOVEレボリューション21など、数々の大ヒット曲を世に出したモーニング娘。のことを。

というのも、友人との会話でよく出てくるんですよ。

「モーニング娘。好きだったなぁ」「今どうしてるのか全然知らないや」・・・そう、過去形で。これがね、私はとても悔しい。

今日は、「過去から今へと続くモーニング娘。」への、私の愛を書き連ねたいと思います。いつもより熱量多めかもしれませんが、最後まで読んでいただけたらとても、とても嬉しいです。

モーニング娘。と私

小学生の頃、私の周りではモーニング娘。が大流行していました。グッズもそりゃあたくさん集めていて、「モーニング娘。鉛筆」に「モーニング娘。消しゴム」、あとはトレーディングカードみたいなのも持っていた気がする。当時はゴマキ(後藤真希さん)が大好きで、彼女のプリントされたケースの消しゴムだけは使わずに、大切にとっておいた記憶があります。恋のダンスサイトのPVビデオが家にあって、何度も何度も繰り返し見ては「ウーッハーッ」と踊っていた小学生がそう、私(と妹)。

テレビ番組に出ていれば追いかけて(うたばん大好きだったなぁ)、カラオケに行けばモーニング娘。を歌う。「モーニング娘。になりたい!」と思ったことも何度もあった。(オーディションに応募する勇気はなかったけれど)

このあたり、気持ち分かってくださる方いるんじゃないだろうか。「昔モーニング娘。好きだった~!」って方。握手しましょう。


中学、高校と周囲の環境が変わるにつれて、好きなアーティストもどんどん増えていきます。いきものがかり、BUMP OF CHICKEN、チャットモンチーは私の青春!また高校の頃にはニコニコ動画にハマり、友人に「初音ミク」を布教され、VOCALOID文化にもずぶずぶとのめり込んでいきました。「ブラック★ロックシューター」とか「恋は戦争」なんかはど世代です。米津玄師さんがまだハチさんだったころから聞いてます。きっとこの時聞いてた曲たちが多分今でも一番歌えると思う!それぐらい、音楽にずぶずぶと浸りきっていた頃でしたね。

そのころの私は、モーニング娘。は好きだけど、そこまで熱を入れて追いかけてはいない状況。歌番組のオリコンチャートで名前を見かけて情報を知る程度だったかなぁ。多分、他に好きなものが増えていく中で、熱量がほかのものに奪われていたんだと思います。こういうのないでしょうか、嫌いになったわけじゃないけどなんとなく遠巻きになっていくもの。嫌いじゃないんですよ、ほかの好きなものに熱が入ってるだけで。つかず離れずな距離感で、「ファンです!」と名乗るのはちょっとおこがましいのかなぁなんて思ってしまう、どこか見守っているような感覚。


そんなモーニング娘。と私のあいまいな距離をぶち壊した、忘れもしない2012年春。


妹から「ガキさん(新垣里沙さん)がとうとう卒業するらしい」との連絡が。5期メンバー(他に高橋愛さん、小川麻琴さん、紺野あさ美さん)の最後の一人がとうとう卒業か・・・と感慨にふけっていると、「とにかくいいからこれ見て。はよ。やばいから。」と続けてYouTubeのURLが送られてきます。



ん??美少女戦士かな???


「え、ガキさんこんな美しいお姉さんになってるの?というか曲がバッキバキにかっこいいぞ?ダンスめちゃくちゃ揃ってるな?なんだかすごいものを見てる気分だぞ?え、かっこよ。かっこよいんだが。ほぉぉぉぉ??」

そしてこの曲の冒頭の歌詞が、とにかく当時の私には刺さりました。

どんな場面でも逃げない 立場なんてのは関係ない
恋のタイミングを逃さない 計算なんてのはしない

計算じゃなくありのままの自分で、立場なんて超えて逃げずに立ち向かう。

心臓にまっすぐ突き刺された感覚。ただただかっこよかった。

小学生のときに憧れたモーニング娘。はすごくキラキラしていて、手の届かないアイドルだった。大学生になって見たモーニング娘。はキラキラさらにギラギラしていて、「こんな女性になりたい」と思う美しくてかっこいい女性の集団だったんです。


ちなみに、このとき上記の動画0:48~にチラッと映る少女に心臓を鷲掴みにされまして。そう、10期メンバー工藤遥さん。人生で初めて「推し」という概念を理解しました。

彼女は11歳でモーニング娘に加入(最年少記録)。18歳で女優になるという目標一本に絞るために同グループを卒業、卒業後初の仕事がニチアサ、ルパンレンジャーです。これは知ってる人もいるかもしれない。

真ん中でくしゃっと笑っている彼女が工藤遥さん。彼女の卒業の為に作られたこの楽曲は、とくに学生さんに聞いてほしい。失敗が怖くて踏み出せなかったり、目指したい夢があるのに周りに反対されそうでおじけづいちゃったり。そんな人の背中を、初夏の風のような爽やかなメロディに乗せてぐっと押してくれる、そんな1曲です。

愛するあの人には見せられない ほんとの私だって私なのだ

思春期に感じてしまう自己嫌悪だって、それも受け入れちゃう。

本当は彼女の推しポイントとか(工藤遥さんがいるから転勤を乗り越えて今夢に向かってるんです、考え方も人柄も尊敬しかない)
このPVの歌割とか(「迷うも若人たちの特権」を歌っているのは彼女の先輩にあたる9期メンバーの2人なんだよ!とか)語りたいポイントたくさんあるんだけど、改めていつか語りつくします。終わらない。

何はともあれ、「恋愛ハンター」で心臓を鷲掴みにされた私の第二のモーニング娘。熱は順調に高まっていきます。社会人になり自分でお金を稼げるようになって、初めてコンサートへ。生歌・一糸乱れぬダンス・なんかもう爆発してる表現力、その熱量に圧倒され、大興奮&大号泣。

自信をもって「モーニング娘。が大好きです」と言えます。


とりあえずこれ聞いてみて~歌詞から曲から~

モーニング娘。の魅力を伝えるために何を語ったらいいんだろう・・・ってめちゃくちゃ考えました。メンバー1人1人が個性的&魅力的だし、そのメンバーの「関係性に萌える」形で興味持ってくれる人もいるかもしれない。23年の歴史を語り始めたら3日3晩眠れないし、ライブでの生歌・フォーメーションダンス・とにかくパフォーマンスレベルを見てもらうのが一番早い気もするけど今のご時世それも難しいし。もうリクエスト募ってその方用にカスタマイズしてプレゼンしたいぐらいですよ。語るよ?任せて。


いろいろと考えた結果、今回は歌詞メロディに着目して、5曲ご紹介します。というのも、創作が好きな方だったり、エッセイを書く方だったり、「言葉を大事にされる方」「インスピレーションから作品を作る方」がこの記事にたどり着いてくれるんじゃないかなって思ってるんですね。さらに公式がYouTubeに楽曲PVを上げてくださっているんですよ。見放題なわけですよ。これしかない。ということでいきましょう。


まずはこの曲。「Are You Happy?」

「あなた幸せ?」ド直球ですね~~~。

重低音がズンズン響く、かっこよくて男前な伴奏に乗せて、「強がりな女の子」の本音を爆発させた1曲だと思っています。

もう遅いよ 愛の貯金なんてできないよ
もう遅いよ 今日は今日の愛
もう遅いよ こないだのサプライズなら
もう遅いよ リアクションしたでしょね

これ身に覚えある人いるんじゃないかな・・・いつまでも「自分がしてあげた」過去の思い出を引きずるパートナー。「先月の誕生日に盛大に祝ってあげたじゃん」みたいなさ。それはそれで嬉しかったんだけどさ。だからって今日のデートドタキャンしていい理由にはならないじゃんか。ねぇ??? 

冒頭から「もう遅い!」と突き付けていくこの女の子。でも実は。

すっごい好きだからすっごい寂しい
一緒にいた後は 不安しかない

好きだから寂しいんですよ。一緒に過ごしてる間は楽しくても、「じゃあね」ってバイバイした後に孤独を感じるんですよ。だから今日、いま、愛が欲しいんですよわかってほしい。こないだ確かにプレゼントもらったけど今、今好きだって言ってほしいのわかって。

時折ぽろっと零れる本音を抱えながら「もう遅いから。わかってる?」と強がる、心の柔らかいところをバチバチに包んで固めた強さで突っ走ってるそんな楽曲。

曲の構成等含めて、中毒性のある曲です。ココカラダシテ…ココカラダシテ…!!!

ちなみにバッキバキの曲に合わせてダンスもバッキバキです。腹筋めっちゃ割れてます彼女たち。もはやアイドルを超えてアスリートです。


続いて2曲目。「I surrender 愛されど愛」

ハイテンポなギターとベースから始まる疾走感!ロック全開!!なメロディに乗せて、「愛がないなんてありえない!」と歌い上げる曲。PVはライブ映像から作られているので、年頃の女の子が全力で髪を振り乱し歌い踊る、ライブでの彼女たちの雰囲気も味わえます。お得です。

そう、これ愛の歌なんですよ。そんな楽曲の出だしの歌詞がこちら。

大好き 大好き 超大嫌い 最低最悪 but 好き
なんでだろ なんでだろ なんでだろ わかんないべ

このめんどくさい感情に心当たりしかない。

好きだから嫌い、でも好きなんだよね、でも最悪なんだよ。この感情のふり幅ですよ。「愛ってなに!?もうよくわかんない!!」と葛藤してる心の中をもうぶちまけちゃってるわけですよ。

嫌われたくないから 我慢をした結果
後悔ちゅうかなんかムカつく
不公平じゃん そうでしょ!?

好きだから我慢する、好きだから嫌われたくない、でもなんで我慢しなきゃいけないんだろう、え、なんかムカついてきた不公平じゃない私も愛欲しいんだけど(ここまで妄想)

サビに入ると「愛は〇〇、愛は〇〇」と、結局愛ってこういうことなんじゃない?な言葉を怒涛に畳みかけてきます。あなたにとっての「愛は〇〇」、なにが当てはまるでしょうか。曲を流しならぜひ考えてみてください。



さぁ次いきましょう3曲目。「人間関係No way way」

タイトルから分かるとおり、「人間関係」について丸々1曲歌っています。人間関係って皆さんにとってどういうものでしょう。

この楽曲はサビからスタートするのですが、

人間関係No way way どうしたらいい
人間関係No way way 大事にしたい
人間関係No way way ちょっと重たい
人間関係No way way 伝わらない!
変わりたいよ  もういっそ Reset

人間関係の悩みってほんと尽きないし、でもご縁は大事にしたいし、ただ振り回されてちょっと重たいなぁと感じてしまったり、伝わってると思ってたのになんか全然伝わってないし!と頭を抱えてしまったり。

全部リセットしてしまえたら。

なんて歌詞から始まるんです。でもAメロに入ると「とてもじゃないけどそんなことできない!」という葛藤が見え隠れする歌詞に一転します。
全編通して一度歌詞を見ていただきたい。

「ごめん 今ひとりにして」
…言えない

このワンフレーズの歌詞が・・・心臓に刺さる・・・空気を読まざるを得ない環境で、この一言が言えるのか言えないのか。「言えたら苦労しないんだけどな」って関係の相手、いません・・・?


次の4曲目なんですが、ぜひとも3曲目を実際に聞いてから聞いていただきたいのです。楽曲は「LOVEペディア」

3曲目、4曲目と続けて聞いてくださった方、お気づきになりましたでしょうか。そうこの2曲はメロディラインが全く同じなんです。ただ歌詞、編曲、ダンス、歌のパート割りが違うため、先ほどの曲とガラッと雰囲気が変わります。

一番新人である15期メンバー3人に、先輩たちがそれぞれの愛を伝えていくこのPV。これまでの曲に比べて、メンバーの個性も伝わりやすい楽曲になっています。人間関係No way wayとはまたうってかわって、可愛らしい愛の歌です。

誰かに訊いたとこで納得するの?
愛の定義  あなたと作ってみたい

愛の定義ってなんなんだろう。いろんな人に聞いてもイマイチしっくりこなかったり。誰かの言葉に惑わされるんじゃなくて、私は「あなたとの」愛の定義を作りたい。え、これめちゃくちゃかわいくないですか・・・?

これが、先ほどの人間関係にむしゃくしゃしてる楽曲と「全く同じメロディー」に乗せて繰り広げられるんです。編曲や作詞の力を痛感します・・・



最後、5曲目。この楽曲だけ少し時代をさかのぼって、2014年のものになります。6期メンバー道重さゆみさんがリーダーだったころの楽曲。

ストリングスとピアノが奏でる幻想的なメロディから始まるこの曲。クラシックのようでEDMでもあり。緩やかなメロディラインに細かなリズムが加わって、バラードと言われているけど作曲家曰くバラードではない。これ、創作が好きな方にぜひ聞いていただきたいんです・・・この世界観からいくらでも作品作れると思う。

そして、ぜひつんく♂さんのライナーノーツも合わせて見ていただきたい。

このシングルは
まだ会えない誰かを過去からずっと待っている人の歌。
運命なんて言葉があり、赤い糸なのか、縁なのか、
人は出会うべくして出会うというのだからいつかきっと出会う。
そんな気持ちで待っている人の歌です。(ライナーノーツより)

歌詞の言葉運びもメロディもとても流麗。綺麗というよりも「流麗」という表現が似合う。この曲に関しては歌詞を引用しないので、楽曲の世界観含めてどっぷりと浸かってみてほしいのです。裸足で舞う少女たちの姿とか、時空とか宇宙とか、壮大で繊細な世界観にどっぷり浸かってほしいのです。


愛を歌い伝える現代の美少女戦士

今回ご紹介した曲も、紹介しきれなかった曲も含めて、「愛」を歌う曲が多いなと思ってます、モーニング娘。って。

でも決して光だけでなく、実は同じだけ陰もある。陰も陰として受け止めて、どこまでも全力で、等身大に愛を歌い続ける、それが23年間たすきをつなぎ続けてきたモーニング娘。です。まだゴールしてないんです。

昨年、2019年のROCK IN JAPAN FESTIVAL。最大収容人数ステージであるGRASS STAGEのトップバッターとして舞台に立った11人の少女は、50分ほぼMCなし14曲をノンストップで歌い踊り6万人の観客を沸かせました。

リンク先のライブフォトレポートを見ていただくと、美少女戦士感が伝わるんじゃないかと思います・・・かっこいいんですとにかく・・・6万人相手にかかってこいと言わんばかりの視線。立ちはだかる敵も、愛と歌声とパフォーマンス力で浄化していきますねこれはきっと。間違いない。

実は6万人もの観客を目の前にしてのパフォーマンスって、モーニング娘。史上これが初めてなんです。そんなステージに、これまでたすきを繋いできた先輩方の想いも全部全部連れてきた彼女たち。

セットリスト中盤、6万人を前に歌う楽曲はそう、


「LOVEマシーン」


あんたの笑顔は (Wow×4)
世界がうらやむ (Yeah×4)
夢があるんじゃないか! (Wow×4)
Dance! Dancin’ all of the night

6万人がひとつになって、みんなリズムにのせて踊りだす。音楽は人と人を繋げる。愛を届ける。あなたの笑顔は世界中がうらやむ笑顔なんだよ!と、少女たちは歌い続ける。

モーニング娘。は昔も今も、たったひとつのたすきを繋いで愛を歌い続けています。


一度好きになったものならいつだって

「これ昔好きだったな」ってもの、たくさんあると思います。そこに苦い思い出ができてしまって、好きだったもの自体苦手になってしまう・・・ということも、もちろんありえます・・・ちょっと寂しいね。

でももしそうでないなら。なんとなく離れちゃっただけで、「そういえば、今ってどんななんだろ」と興味をそそられたら。

とりあえず、で構いません。記事内のリンク動画、見てみてください。気になる曲があれば、気になるメンバーがいれば、コメントいただけたら全力で語ります。

メンバーは変われど、歌い続けてきた楽曲、愛を伝える姿勢、魅力的なメンバーたち、芯は変わっていません。あなたが好きだった頃のモーニング娘。との共通点、いっしょに探しましょ。


「5曲紹介」って書いたけど結局7曲紹介してるなぁとか、いやでももっとおすすめしたい曲あるなぁとか、今のメンバーも個性的で魅力的なんだよとか、まだまだ語りたいことはたくさんあるんですが。


いつの時代も、今のモーニング娘。が最強なんです。



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