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休職→復職ではなく、休職→退職を選んで、楽になった

昨日、会社を退職してきました。
23年、勤めた会社でした。

休職→復職を計画し、色々試して経験して3年
経ちましたが、最後の最後に、休職→退職に
線路の切り替えレバーを倒しました。

これで今日から「無職」になります。
でも、それがダメなこととも、恥ずかしいこと
とも今は、思いません。
(前までは「それは人生の終わり」と思って
いました。)

日曜日に出社をし、大量の資料をシュレッダー
して、要るもの/要らないものを分けました。

出社をする前の夜、人事と会う事が不安で、
手足が冷たくなったり、

「こう言われたら、こう言い返す」

などの「備え」をやたらとやっている自分が
いました。

それもそのはず、1か月前に人事に会って
言われた言葉に激しく傷ついて、この1ヶ月
で食欲不振で、5.5kg痩せたのだから。

なので、"最悪の想定”を自分なりにして、
備えてみました。

ただ、こうした時に限って傷つく話は、
全くなかったでした(笑)。。。

1時間半くらいシュレダーをしながら、吸い
込まれていく資料をいく度も眺めていました。

そこには、自分が格闘していた、それはそれは
大量の忙しく苦しい日々が、資料の上で右往左往
していました。

ただし、それをみてブルっと鳥肌が立つのではなく、

「あぁ、こんなにいくつも同時進行して、
仕事ができるんだ、自分は。そんな力があるんだ。」

と感じたのは、意外でした。

"自分は、休職前も良くやっていた”
と思えたのです。

今は、「退職代行」もできる世の中だけど、

”自分の荷物を自分で整理して、自分で捨てる”

というこの行動に、めちゃくちゃ意味がある
と思いました。
(大人が言うような言葉ですが、そう感じました。)

テレビで、ゴミ屋敷になってしまった人を救う
断捨離のマスターの人も似たことを言っていました。
多分。

10ヶ月前は、休日に会社の壁をタッチして
帰ってくる事さえもできず、

その数か月後に、ようやくタッチをした時は、
全力でタッチ後に走って帰ってきました。

そんな自分が、オフィスの中に入り、過去を
振り返り、荷物を整理して出てこられた。

自分に勇気があったわけでも、次の仕事が
あるわけでもないので、未来が明るいかも
わからないし、

器用に臨機応変に、人事と交渉できるタイプ
ではないし、感情が優先されてしまう自分が
いるだけです。

それでも今回、何とか「脱出」できたのは、
3年間、これよりもっと大変な日々があった
からなのだろうな、と思います。

休職という毎日が、昨日の自分を作ったと
しか思えません。

家に帰ってお風呂に入ったら、指の表面が紙の
摩擦によって傷ついているのか、ヒリヒリ
しました。

それさえも何だか心地よく思えました。

#創作大賞2023 」と「#エッセイ部門

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