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太陽に誘われて

季節は五月の下旬を迎える。

順調に気温が上がり過ぎて、おや?っと思うような気温になったりしたけど、雨が降り少し落ち着いたのだろうか。

過ごしやすい一日になった。

この季節、とりわけ太陽の効果は絶大だ。

どうにも外に出たくなる。

家に居ても、じっとしてられない。

何故だか足が外に向かう。

きっと体が日光を浴びたくなっているのだろうか。

そんなことを考えてしまう程に太陽は燦燦と輝いている。

光輝く下で愛車(チャリンコ)にまたがり、風を切りながら外の空気を吸うのはとても気持ちの良いことだ。

好きなサイクリングコースに京都の嵯峨嵐山がある。

言わずと知れた風光明媚で、名勝羅刹に富んだ人気スポット。

ここ最近はあちこちからの人々が増え、日常が戻ってきた感がある。

そんな嵯峨嵐山にある大覚寺というお寺。

そこから東に位置する場所に「広沢池」という池が存在する。

元は灌漑用として作られた池で、周りの景色はのどかそのものだ。

山々がそびえ立ち、畑や田園風景がひろがり、四季折々の顔を見せてくれる。

故郷が自然豊かな場所で育ったので、妙に広沢池周辺の景色を見ていると心が和む。

気分を変えたい時などは、足を延ばしチャリンコにまたがり、広沢池周辺を見ていると良い気分転換になる。

ちなみに、この周辺の景観は1969年に歴史的風土保存地区に指定され、2010には広沢池が溜め池百選にも選定されている。

すぐ近くは住宅街で、嵯峨嵐山の駅からもちょいと距離がある。

渡月橋付近の多くの人々で賑わう雰囲気とは違い、静かで落ち着きのある場所だ。

自分の生まれ故郷と似たような雰囲気…

そんな広沢池周辺の景観が好きだ。


広沢池


周囲の田園風景


去年の晩夏の頃


田園と太陽は似合う(去年)

やっぱり田園風景って不思議と落ち着く。

日本人のアイデンティティなのかもしれない(笑)

ちなみに五月の終り頃…

以前から参考にさせていただいてる旧暦の本で「日本の七十二候を楽しむ」-旧暦のある暮らし-

季節のその都度見返したりして、参考にさせて頂いたりしている。

大体だが、新暦で言う5月20日~6月4日位までを小満というらしい。

年によって少々の前後はありますが…。

小満とは…

いのちが、しだいに満ち満ちていくころのこと。草木も花々も、鳥も虫も獣も人も、日を浴びてかがやく季節です。

日本の七十二候を楽しむ  70ページより

やはりこの季節は活動がどんどんと満ちていく頃にあたるのか。

どうりで日を浴びたいと思うわけだ。!(^^)!

昔の人もきっとこの頃には同じ事を考えていたのだろう。

今も昔も変わらないということか。

さらに新暦の5月20日~5月25日ごろを小満の初候で「蚕起きて桑を食う」というそうだ。

蚕が、桑の葉をいっぱい食べて育つころ。美しい絹糸となる繭を、小さな体で紡ぐのです。

日本の七十二候を楽しむ  72ページより

蚕は日本の歴史の中でも絹を取り扱うものとして、生活に密接していた。

侯に蚕と名前が出てくるのでそれだけでも重要性が伝わってくる。

絹糸は産業でもあり、生活の必需品でもある。

昔の日本では尚更重要なものだったのだろう。

この侯の一文を読むだけでも伝わってくる。

ちょうどこの時期にあたる旧暦の四月には、木の葉採り月という別名があります。蚕のえさである桑の葉を摘むころ、という意味です。眠りと脱皮をくり返す蚕は、四度目の最後の眠りから目覚めると、桑の葉を最もたくさん食べる、大桑の時期に入ります。養蚕は戦前まで日本で盛んで、たくさんの桑畑が広がっていました。

日本の七十二候を楽しむ  72ページより

昔の日本では蚕が桑の葉を食べる光景は、この季節ではよく見る光景で季節を計る上でも大切な日常であったに違いない。

全ての生命が日を浴びていきいきとしてゆくこの季節。

ちなみに旬の野菜の一つにそら豆がある。

あのほくほくと豆の味がするそら豆が自分は好きだ。

色々な食し方があるが、塩茹でにしてお酒とクイっと一緒に晩酌をするのもこの時期の楽しみなのかもしれない。

日を浴びて、家に戻ればお酒と共に、旬の食材を楽しむ…

なんて楽しみ方もまた良きことかな…。



太陽の季節にピッタリな曲、好きなシンガーソングライターのシェリル・クロウの「ソーク・アップ・ザ・サン」と、田園風景とこれからの時期にぴったりな吉田拓郎の「夏休み」を動画で添えつけてみました!

よろしければご視聴下さい!

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