浦和レッズを100倍楽しむ!│2023シーズン開幕展望、選手・監督の取材から浮かぶスコルジャスタイル。言葉先行の「ハイプレス」は決して“尖りすぎ”ではない? だからこそ期待できる理由│轡田哲朗×塚越始対談
浦和レッズを徹底的に語り合う対談企画、2023シーズン開幕を前に行いました。今回は「ピッチ上にフォーカス」しました。浦和の歴史を見守ってきたフリーランスの轡田哲朗氏、サッカー雑誌時代から取材してきたサカノワの塚越始氏が、久々に一般にも公開された練習の様子、そして選手・監督の言葉を交えて、新シーズンについて、詳しく徹底的に展望します。
指揮官交代により、一体、何がどのように変わろうとしているのか。チームはまず何に取り組んでいるのか。マチェイ・スコルジャ監督の「ハイプレス」という言葉が先行して話題になったが、どうやら決してスタイル的な“改革”を施す意味ではないと見られる。ただ、それこそが浦和が過去にできずにいた「継続性」へのチャレンジになると見られる。
その上積みによって、ガラッとチームが変化するかもしれない――。
今回は「現場」の選手・監督の声をもとに、新シーズンを展望しています。浦和レッズをより深く探求し、2023シーズンをより楽しむ一助になれればと思います! (※文中、選手の敬称略)
塚越 轡田さんは沖縄キャンプ全日、そして大原での公開練習も全て取材されてきました。私は大原での練習をいずれも取材させてもらいました。やはり実際のトレーニングを見られるのはいいですね。おお、この選手、調子いいのでは!? と、プレーはもちろんですが、オーラというか、雰囲気というか、そういったものから感じた選手はいますか?
轡田 キャンプはコンディションを上げていくための場で、早くできあがっていることが必ずしも善ではないと思っています。そうは言っても、今季はACL決勝(あるいはクラブワールドカップ)が2月上旬に入る可能性があったため、全体的にオフは体を動かしてきている選手が多く、早い段階から無理なく戦術的なメニューに入れたのは良いと言えます。全体的に多くのトレーニングセッションを飛ばす選手が出なかったため、チーム全体が良いプレシーズンを過ごしてきていると言えるのではないでしょうか。
塚越 興梠慎三は元気だなと。シュートに向かう時がより軽やかで、柔軟性が増しているのか!? とさえ思いました。オフ期間に人生初の自主トレを行って、「36歳になって初めて大切だなと思いました」と言っていました。さらに目についたのが……。
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