せー@病院薬剤師
昨日、小児薬物療法認定薬剤師の試験を受けてきたので、ご報告です。 小児薬物療法認定薬剤師とはそもそも小児薬物療法認定薬剤師とは? 「小児科領域において医薬品に関わる専門的立場から医療チームの一員として小児薬物療法に参画するための能力と適性を備え、さらに患児とその保護者等に対しても適切な助言および行動ができる薬剤師の養成を目的として、日本小児臨床薬理学会と日本薬剤師研修センターが平成24年度から創設しました。」(日本薬剤師研修センターより) たくさんある認定、専門薬剤師の
だいたいウンコになるので一部の専門家に通称DU薬(DAITAI UNKO)と呼ばれている薬があります。 通称DU薬とは、第三世代の経口セフェム系抗菌薬のことです。 第三世代の経口セフェム系抗菌薬はバイオアベイラリビティが低く、あまり消化管から吸収されず、そのまま便として排泄される割合が大きいのです。 この第三世代の経口セフェム系抗菌薬ですが、あまり使用が推奨されるものではなく、病院によっては採用そのものを削除している病院もあります。 その理由はどういったものでしょうか
コードブルー といえば、フジテレビの人気ドラマがまず思い浮かびますが、 実際の病院でも「コードブルー」は使います。 【病院におけるコードブルーとは】 病院におけるコードブルーとは患者さんが急変(呼吸微弱, けいれん, 心肺停止など)し、 救急蘇生法の実施が必要と考えられる場合に使われる院内緊急招集コールです。 コードブルーが院内放送で鳴ったら、近くにいると思った医療従事者は現場に駆けつけます。最初に駆けつけた医療従事者は状況を即座に判断して、救急蘇生法が必要と判断し
おくすり手帳の原型は東大病院であるといわれています。 1994年から東大病院外来診療において、薬歴の一元管理を目的に作成した「処方カード」を処方せんに印字し配布したことが始まりです。 「処方カード」を受け取った患者自身が「お薬手帳」を作成していた歴史があります。つまり、「処方カード」は現在のお薬手帳に貼付する「シール」の元祖です。 (西陣病院だより) 1993年にソリブジン事件がおき、くすりの相互作用がきっかけで患者がなくなるという事態が起こりました。 さらに、1995
人口当たりの医師の数が最も多い県と少ない県はどこでしょうか。 (厚生労働省平成30年(2018年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況より) 【医師数が多い都道府県】 第1位徳島県 第2位京都府 第3位高知県 【医師が少ない都道府県】 第1位埼玉県 第2位茨城県 第3位千葉県 医師数が多い都道府県は西日本に多く、東京の周りの都道府県は医師は少数です。 私はこれを知った時、とても意外に感じました。 医学部は全都道府県にありますが、人口当たりでの統計でみると都
個人的に登録していて、おすすめな製薬メーカーのサイトを紹介します。 【MSDマニュアル】言わずもがな、MSDが提供しているMSDマニュアルです。疾患名を検索すると疫学、診断や治療などの情報が得られます。いかなる製品の販売やプロモーションも行わずに有識者300名によって作成されています。医療版Wikipediaといったところでしょうか。 同じようなものにUpToDateやDynaMedがありますが、MSDマニュアルは無料なのが素晴らしい。 【サワイオンコロジー】・各レジメ
病院薬剤師が病棟業務を行うようになったきっかけを紹介します。 まずは、中医協に提出された資料から、病棟業務での診療報酬の変遷がこちらです。 注目すべきは2012年に新設された病棟薬剤業務実施加算(100点/週)。 基本的には入院する全ての患者さんから毎週100点をいただくことができるという加算です。 この加算が出てから、いままで、調剤中心だった病院薬剤師の業務がガラッと変わり、病棟で活躍する薬剤師、病棟に常駐する薬剤師が増えていきました。 さらに令和2年度の改定では
医薬品を宣伝するにあたり、その内容に誤りがないか、誇大広告でないか厳しいチェックがあります。 誇大広告違反として、当時、初めて行政処分を受けた武田薬品工業の事例を簡単に紹介します。 武田薬品工業の販売促進用資材等が医薬品医療機器法第66条の『誇大広告』に当たるとして、平成27年6月に行政処分を受けました。 誇大広告の対象となったのは「CASE-Jに学ぶ(2006年10月、Medical Tribune)」、広告「切り札は多い方がいい(2010年3月、日経メディカル)」の
血液製剤と宗教のお話です。 輸血は手術のとき、ヘモグロビン値が著しく低下しているときなど、医療上、治療を受けるうえでなくてはならないものです。 しかし、その教えにより、輸血を受けられない宗教があります。 それがエホバの証人です。 【エホバの証人】エホバの証人とは、キリスト系の宗教で、国内では212,802人の信者がいるとされています。(2018年) 詳細は割愛しますが、 全血輸血は拒否、血液分画(アルブミン・免疫グロブリン・凝固因子・ヘモグロビン・ヘミン・インター
【医療経営士とは】医療経営士は 一般社団法人日本医療経営実践協会が認定している資格で 医療機関をマネジメントする上で必要な医療および経営に関する知識と 経営課題を解決する能力を有し、実践的な経営能力を備えた人材です。 【医療経営士(3級)の勉強方法】 2019年のことですが、医療経営士(3級)を取得しましたので、勉強方法を紹介します。 医療経営士(3級)の試験は毎年3回行われていて、受験資格は特になく誰でも受けることができます。 取得している方は病院の事
NICU(新生児集中治療)病棟で薬剤師がどんなことをやっているのか これも各病院で様々かと思いますが、当院の場合を紹介します。 【1日の流れ】ざっくりとした1日の流れはこんな感じです 8:00 回診 8:30-11:00 TPN・中心静脈投与薬剤の調製、医薬品の処方のきれの確認、 TDM業務、PBPM業務、医師・看護師からの相談対応、 処方監査 11:00-12:00 休憩 12:00-14:00 TPN・中心静脈投与薬剤の調製
薬剤師が放射性医薬品を調製する理由。 それは、放射性医薬品は医薬品だからです。 以上。 【しかし実際は、、、、】 しかし、実際には、薬剤師が放射性医薬品の調整を行っている病院は少なく、放射線技師が調整を行っています。 放射性医薬品の院内調製に関するアンケート調査報告(日本アイソトープ協会) ・ミルキングを担当している職種は薬剤師は2.2% ・標識調製を担当している職種は薬剤師は1.4% 医薬品であるはずの放射性医薬品を薬剤師が調整していない。 これが問題視さ
今回は私は入職してから今に至るまでの業務の変遷を紹介します。 【1~2年目 研修】 入職1年目の9月から夜勤が始まります。 そのため、まずは夜勤ができる薬剤師になることを目標に教育を受けます。 注射部署、内服部署、外来部署、化学療法部署、院内製剤部署をそれぞれ研修で周ります。 薬の知識に関することよりも、どうしてもマニュアルに関する教育が中心になります。 また、この期間は薬剤師として1人としてカウントされないため、監査時は先輩薬剤師のダブルチェックが必要です。
私は業界の将来性に関しては不安を感じていました。 超高齢社会で現役世代が支える高齢者が増えること、 国の財源が十分でなく、医療崩壊が叫ばれていること。 そういった中で、社会全体をみて、将来に向けて変化に寛容である病院を探しました。 また、十分な臨床知識を身に着けた薬剤師になりたい。 そのための指標として薬物療法専門薬剤師になることを目標にし、薬物療法専門薬剤師研修施設である病院であることを選定しました。 【変化に寛容である病院とは?】月刊薬事や月刊誌「薬局」、メー
私が卒後のキャリアとして病院薬剤師を選んだのは当時次のような考えを持っていたからです。 ・電子カルテをみながら、検査値、疾患名、他職種と患者さんのやりとりの記録などの各種情報を把握したうえで、服薬指導ができること ・多職種の意見や考えを知りながら体系的に治療を学べること ・総合病院だと特定の領域だけでなく幅広い領域で学べること ・注射薬や抗がん剤など内服薬のみならずすべての薬を学べること では、その選択が適切だったのかどうか今から振り返ると、そこまで間違っていなかっ
こんにちは。 東北で生まれ育ち、 関西の薬学部へ。 現在は病院薬剤師として働いています。 日々のことをこれから書いていきたいと思います。