病院でのコードブルーとは
コードブルー
といえば、フジテレビの人気ドラマがまず思い浮かびますが、
実際の病院でも「コードブルー」は使います。
【病院におけるコードブルーとは】
病院におけるコードブルーとは患者さんが急変(呼吸微弱, けいれん, 心肺停止など)し、 救急蘇生法の実施が必要と考えられる場合に使われる院内緊急招集コールです。
コードブルーが院内放送で鳴ったら、近くにいると思った医療従事者は現場に駆けつけます。最初に駆けつけた医療従事者は状況を即座に判断して、救急蘇生法が必要と判断したら直ちに行います。
コードブルー発生、その時薬剤師は?
コードブルーが発生した時の薬剤師の対応は病院によってさまざまで、特になにもしないという病院も多いかと思います。当院の場合は、 薬剤師、ME、 臨床検査技師は所定の薬剤や機器器材を持って現場に駆け付けます。
24時間365日、薬剤師は駆け付けることになっており、
たとえ、1月1日00:00でもコードブルー用の薬剤をもって駆け付けます。
私も何度か出動し、現場で薬剤の調製を行ったり、心臓マッサージを行ったりしました。中にはただフラっと倒れただけで何も処置をせずに回復する患者さんもいますが、亡くなる方も多く、急変によって亡くなってしまう方を何度も見てきました。
急変による死亡はご家族は心の準備ができていませんので、その悲しむ姿、泣き叫ぶ姿に、私はただただ、茫然と立ちすくんでしまいます。
薬剤師は全員、BLS(一次救命処置)の講義・実技を受講し、2年目になるとACLS(二次救命処置)を講義・実技を受講します。
事務の方もBLSを受講するため、コードブルーがなったら薬剤部員はだれでも駆け付け、緊急時対応ができるように教育されています。
Highlights of the 2018 Guidelines Focused Updates より
さまざまな招集コード
ちなみに、病院では、コードブルー以外にも様々な招集コールがあります。
病院ごとに違いますが、一例をあげると、
【コードイエロー】
患者さんからの暴言・暴力に対する招集コール。粗野な行為が反復するなど暴力事件に発展する虞が差し迫っている場合や 脅し文句(「ここにいられなくさせてやる」、「殴るぞ」、「マスコミにばらすぞ」)等
【コードレッド】
主に精神疾患を持った患者さんの不穏状況が切迫し対応出来ない場合の招集コール。
そのほか、コードグリーンやコードゴールド、コードホワイトなどさまざまコールを用いて、なるべく、他の患者さんを驚かさせないように、隠語として使われています。
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