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時計に追われる人種

皆さんこんにちは。
阿部巧太(アベコウタ)です。



お忙しい中今日も私の記事を読んでくださってありがとうございます。

今日はまさにその“忙しい”ということをテーマにした記事をお届けします。





私は社交ダンスの仕事をするようになってもうすぐ2年になりますが、つくづくこの業界は特殊だと思います。なんというか、不思議で面白い界隈ですね。

ダンス界の何が特殊かと言われれば様々ですが、1つはプロ社交ダンサーのライフスタイルが挙げられます。


多くのプロダンサーはダンスのインストラクターでありながら競技にも出るコンペティターでもあります。つまり、講師と選手の二足のわらじを履いた状態がデフォルトなのです。

加えて、選手としての練習やトレーニングは講師としての仕事の時間以外で行うので、その分の時間がプラスで削られます。

さらには、ダンスの試合やイベントは基本的に土日にありますので、そういう類の予定があれば休日も返上します。一般の会社員の方からは悲鳴が上がりそうな話ですね。

実際周りのプロの方を見ていると、皆さんとにかく忙しそうです。いつ眠っているのか、というか本当に眠っているのか疑わしいくらいです。よく身体を壊さないなぁ、と感心してしまいます。






こういう忙しい人だらけの環境にいると、休むことが不安になってくるといいますか、だんだんと「休息=悪」みたいな発想になってきます。

思い返してみると、ある現役トッププロの先生に、


「プロダンサーに休んでいる暇はないよ」


と格言を授かったこともありました。
「プロでやっていく覚悟とはそういうことなのか……!!」と感銘を受けた記憶があります。





一方で、休むことが軽視されすぎているような風潮も感じます。

先程も書いたように、プロダンサーの多くはダンサーとしての研鑽を仕事以外の時間で行っています。勤務時間以外でその時間を確保することになるので、必然的に休む暇がなくなります。

ダンサーは結局練習しなければ仕方がないので、そうやって必死に練習しているうちに休むことを忘れてしまうのです。ただ、そのようなことをしていれば必ず身体が付いてこなくなる時が来ます。



これは社交ダンサーに限ったことではありません。

人間はとにかく休むのが下手な生き物です。何か意味のあることをしていないと不安になるのです。休もうと思っても少し時間があれば何か仕事をしてしまいます。この感覚が分かる方は多いと思います。


そうやって時間やタスクに追われ続けていると、心と体の両方に悪影響が出てくることは想像に難くありません。人間分かっていてもそうなっていくものですけどね。

皆さんの周りの方はどうでしょうか?大概いつも「忙しい!」「時間がない!」なんて言っているのでは?よく聞いてみると面白いかもしれません。

ちなみに、私の知り合いにいつもヒマだと言う人は1人もいません。






私はプロダンサーであり、ダンスに人生の時間を捧げることを覚悟した身です。有意義なダンス人生のためを思えばこそ休息の時間も大切にするべきだと、最近はそう思うようになりました。

練習のための時間は前もって確保しますが、必要な休息の時間は慌ただしく過ごすうちになくなってしまいます。今後は休息の時間も予め作っておくようにしてみたいと思っています。




では、今回はこのへんで。
次回もお楽しみに!



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