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やってはいけないボイトレ

俳優や役者を目指している方、声優になりたい方、歌手、アナウンサー、教師、保育士・・・。きっとたくさんの方が今日もボイトレをしていて、明日も明後日もやっていくのだと思う。

ボイトレ自体はいい事で、何もせずに発声や歌が上達する事なんてない。でも、やってはいけない事があって、それをやると声帯に悪影響が出たり変な癖がついてしまう。

そのやってはいけないトレーニングが、「お隣さんを気にしてボイトレ」意味わからないかもしれないけど、要は、マンションなどに住んでいて、上下や左右に住んでいる人を気にしながらボイトレをしてはいけないという事。

声を出すのは、相手に届ける為の物。俳優も声優も歌手も教師も声を届ける対象がいるからボイトレをする。独り言を上達させるためにボイトレはしない。それなのに、お隣さんを気にして声を小さくしたり絞ったりしてボイトレするのは、届けたくない意識が働いているという事。聞かれたくないとか迷惑になるとかを考えてボイトレしてる事になる。

このブレーキを踏みながらアクセル踏んでるみたいな発声を続けていると、声帯やその周りの筋肉が変になったり余計な疲労が溜まる事は想像できるはず。それに気付かずに部屋でこっそりボイトレを続けていると、発声障害が出来上がる。聞かれたくないのに声を出す矛盾した発声が癖になると、声帯の閉じ具合に異常が出たり、本来使わない筋肉が動いたりする。

まぁ、このボイトレは僕がやっていたので実体験なんですよね。所属していた事務所でレッスンがあったのですが、毎日レッスンがあるわけではないので、早く上達したい僕は、家でボイトレをしたり演技の勉強をしていました。マンションに住んでいた時も、実家の一軒家に住んでいた時も、周りを気にしてボイトレをしていたのでダメだった。

このボイトレで発声が良くなっていく部分も少しはあったのですが、やっぱり上達はあまりしなかった。それでもっとやらなきゃとなって、さらに良くない発声を続けてしまった。それで声がちゃんと出なくなってしまったんです。

たぶん、この1つだけが原因ではなく、色んな事が混ざってはいると思いますが、発声に悪影響を与えた1つである事は間違いないと思います。音を出さずに出来るトレーニングはあるので、周りを気にせず声を出してトレーニング出来る時のみ思い切り声を出してボイトレしましょう。

腹式呼吸のトレーニングや、Sの音でのロングブレスや、舌回しにストレッチなど迷惑にならないトレーニングはあります。僕と同じ失敗をする人は見たくないし、出てきてほしくない。この記事を読んでくださる人はまだまだ少ないけど、もし演劇や歌や教育現場などの声に関係する人が読んでくださったのなら、このことを広めて欲しいです。

真面目な人ほど陥りやすいんです。もっと上達したいとか、迷惑かけたくないとか考える人ほど、こういうボイトレをやってしまうんです。短期なら間に合います。やらないようにしてください。やってそうな人がいたら止めて下さい。発声障害になると元に戻らないか、戻っても時間がかかりますし、再発の可能性もあります。ならないのが1番です。

どうしても部屋で声を出すのなら壁ドン覚悟でやりましょう。トラブルになっても責任は負いませんがねー!

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