おとなのクリエイターのお話。
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ぎんぎん、こんにちは、ノウト!
転びそうになれば自然と手をつこうとする、という話を
前回させていただきました。
どれだけ最善の策を講じていても、ちょっとした段差なんかで転びそうになるときがあります。最善の策ですから段差があることを始めに真面目に考慮していたりするから転びそうになるだけで転んだりはしません。考慮がなければ激しく転んだりします。なんて話はしておりませんが、前回のお話もお読みいただければ幸いです。
大人になれば膝小僧に擦り傷なんてつけることは、ほとんどなくなります。転ばないように考慮しているからではなく、単純に全力で走らなくなるからだと思います。全力で走らなければ段差などで転びかけることはあっても、転ぶことはそうはありません。そして何より、まず手が地面に先につき膝や顔をかばいます。
小さいころに子どものころに、何度も転び転び方を受け身を学習したからなのでしょうか。先に手で地面との衝撃を和らげようとします。しかし手には傷やあざは出来てしまうのでそれが転び方を学習した結果、正解だったのかは疑問は残ります。ちゃんとした受け身を習っていれば、傷やあざも最低限で済むはずです。きっと。
子どもはなぜあんなに全力でかけだすのでしょうか。ちょっとしたところで、急に走り出したりします。無意味に走り出します。隙あらば走り出したりします。と思ったり思わなかったりしています。
無意味だと思っていたのですが、子どもの心臓はまだポンプ機能が弱いために運動なんかをして心拍数をあげることによって体中にラクに血液を循環させるみたいな話を聞いたことがあります。少しドキドキしているくらいのほうがラクと言うことなんですね。
なるほど、だから子どもは急に走り出すんですね。なんて思ったり思わなかったりするようになりました。
クリエイティブでも、全力で走り抜けようとすれば転ぶこともあると思います。派手に転んで膝に手のひらに傷をつくることだってあると思います。時には顔面から地面に突っ込み顔面傷だらけになることもあります。
でも、逆に考えれば、全力だからこそ膝に手のひらに顔面に傷ができるんだと、全力でなければ、転びかけるだけでつまずくだけで傷なんてつきません。
どちらのほうがいいなんてことは、よくわかりません。どちらがよくないってこともよくわかりません。
無意味に全力で走り抜けたほうがラクなこともあるかもしれません。
第三者的に見れば、全力で走りだしている人は楽しそうにしています。派手に転んでいても楽しそうにしています。
しかし、クリエイティブも仕事なのでビジネスなのでそうそう転んでもいられません。クリエイティブで転んだことが失敗かと言われればまた別なのかもしれません。転ぶことも前提でプランBとして考慮して含めておけば成功なのかもしれません。
でもなかなか全力でクリエイティブでかけぬけると言うのは、難しいことです。徹夜で寝ずに考えたからって作業をしたからまったく全力ではない感じがしますし、何個以上アイデアをコピー案をデザイン案を企画案を出したから全力ってわけでもないですし、いや、全力なんですよ、転ばない程度に。
肉体的な感じではないから表現が例えが難しいのかもしれません。難しいことの例えをしようとしているのだから、それは難しいのかもしれません。
こっちのほうがいいアイデアと思っているアイデアは明らかにダメな部分も見えている。つまりは転ぶ可能性も見えているいいアイデアに取り組んでいるときでしょうか。この「いいアイデア」と言う定義が難しいにのですが・・・。
「子どもっぽい例えで言うならば、下ネタだよね」と私が例えを言ってきた。
「子どもっぽいかどうかはわからないけれど、下ネタとかだね」と納得したボク。
「いや、納得されても困るんだけれど、いいアイデアの定義が下ネタって」と自分から言ってきたのにも関わらずツッコミを入れてきた私。
「いや、定義ではなく例えで、下ネタのアイデアのほうがいいときってのが多々あったりするって意味ね」とボケでもない旨を伝えた。
「なんだ、よかったよ」私は安堵したみたいだ。
「下ネタは明らかに転びそうだもんね、でもかけぬけることが出来ればめちゃくちゃ楽しい感じ」
「楽しいのかは、私は保証もしない肯定もしないけれどね」急に寝返った。
「ボクの提案ではないんですけれど」と驚きを隠せないボク。
いいアイデアの定義は難しいですが、自分たちがクライアントが世界が社会が納得できるものを喜ぶものを考えられれば提案できれば、なんて思ったり思わなかったりしています。
転ぶくらい全力でなんてずっと言ってますけれど、
大人になったのなら、全力で走っても転ばないように日頃からトレーニングをつんでおかなければならないですね。
それが大人のクリエイターです。
なんて思ったり思わなかったりしています。
膝小僧に絆創膏を貼らないといけないので、このあたりで。
みな様のごコメント、ご意見、ご感想、ご批評などなど
お待ちしております。
今回もありがとうございました。
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