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役員インタビュー「企業側の気づいていない可能性を広げる」 ~企業編~


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初めまして!現在A-Co-Laboでインターンをしている藤堂(大学3年)です。
第一弾の今回はインターンの私がA-Co-Laboの実態を探るべく企業担当の早船真広さんに色々とお話を伺いました!!

A-Co-Labo COO


取締役COO 早船真広 (Hayafune Masahiro)
【Twitter🕊】hayamasa1988
【Youtube】かがくコミュニケーターの楽屋

1988年東京都生まれ。明治大学大学院博士後期課程修了。博士(農学)。人事・採用コンサルティング会社にて、新卒採用や研修企画〜実施まで幅広く従事。2018年からは科学コミュニケーションを行うCo-Lab.の活動を開始。イベントの主催、情報提供、出張講師などを行い、参加者数は延べ2000名以上になる。ライフテーマは「科学を通して小さなきっかけを感じてもらう」こと。


HPでは企業側の課題の洗い出しをしていると記載されていますが具体的にどの様にやられているのですか?

「1番大事なのはヒアリングだと考えています。初回のミーティングでは打ち合わせをして何に課題を持っているのかを聞きます。また表面化している部分だけでなく、クライアントの気づいてない部分も考えて提案したりと掘り下げもしています」

プロジェクト終了までの進捗の管理はどうやっていますか?

「まずはクライアントとお話して一番お互いがやりやすい方法をとることが重要です。基本的にはクライアントにA-Co-Laboのプロジェクトマネージャー側から確認しますが、それだけではなくクライアントからも報告をして頂いたり、一緒に仕事をしている形で進めています。例えばガントチャートを作らせてもらい、お互いに同じ物も見ながら進捗を確認して進めたりしています」

企業と研究者のすり合わせを具体的に教えて下さい。

「ヒアリングをもとにパートナー研究者を決めていくのですが、その際にどんなパートナーを提案するかという点で2つあります。1つ目は企業が求めている人に合致する人。クライアント側である程度この分野のこんな知識を持っている人、と言う事が明確になっているような場合です。このようなときには、我々のパートナーの中からそれに合致する人を選んできて、企業にご紹介します」

もうひとつはどのような方法でしょうか?

「2つ目に企業が求めているものとは少し違うもののA-Co-Labo目線でこんな可能性もありえる、という方を紹介するパターンです。例えば、先ほどのようにこの分野のこんな知識を求めている、と言う場合でも少し違った視点や違った分野だからこそ見えてくる部分や新しい事が出来るのではないかとも思います。そのため、あえて少し違うパートナー研究者をご紹介することもあります。
このような視点を大事にしていてパートナーの力を最大限活かしながらクライアントにお答えする様にしています」

なぜ2パターン提案するのですか?

「これは我々の存在意義に繋がっていると思っていて、研究者を検索して繋がる様な単なるマッチングの形ではなく、違う角度からアプローチが出来たり、企業の考えをどうデフォルメして考えるかという所を大事にしようと考えています。だからこそもっとフラットに、気軽に、うちに相談して欲しいと考えています」

CICで撮影した写真
企業の規模や属性について教えて下さい。

「実は、私たちが立ち上げた当初の想像以上に幅広いです。社長一人しかいない様な会社から、誰もが知っているメーカーの方など、様々なお話を頂いています。業界も幅広くて“研究者”というと理系をイメージされがちですが、教育、コンサル、広告などからもお話を頂いてます。もちろん理系企業と呼ばれるような石油や半導体、ヘルスケア関係などもあります」

単なるマッチングプラットフォームではなく併走型のサポートをする際、大事にしていることを教えて下さい。

「どちらにも寄り添える点です。中立的な立場で第三者の様な目で見ています。私自身も大学で研究をしていたのでよく分かるのですが、自分が中の人間として研究を進めていると視点が狭まってしまうことがあります。もちろんそれも重要なのですが、狭まってしまったが故に見えなくなってしまうものもあり、そういったことを周囲の人に気付かされることも多くありました。そういった経験もあり、プロジェクトを進めていく中では私たちが意図的に広い視野で見るということを気にしています

具体的に今まで企業から頂けた声などありますか?

「あるクライアントでは、様々な研究者と出会いたいと考えており、登録して頂いている研究者の研究を紹介してもらうA-Co-Laboリサーチナイトというイベントをやらせて頂いています。毎回4-5名の研究者に登壇してもらうのですが、参加されている社長様からは“色んな方がいて面白い”という声を頂いています。また、幅広く情報を持っている社長様でも、“この情報は知らなかったわ!”と言って頂いています。まだ世の中には転がっていないものが我々の中にはあるんだと実感する瞬間ですね

他にはどんな声がありましたか?

「今一緒にやっているスタートアップの方は包括的な知識、ビジネス的な考え方をお持ちなんですが、より具体的な研究開発の部分の知識・経験があまりなく、その部分を私たちがサポートする事により、事業バランスを整えています。併走しながらのアドバイスだけに留まらず、一部はパートナー研究者に委託して実験開発をしてもらっていてその部分はこちらが提案したから進められたという言葉を頂いたりしています」

HPに書いてある資金投入の柔軟さについて具体的に教えて下さい。

「わかりやすいところでお話しをすると、特徴として採用しなくていいという点があります。例えば、とりあえず話を1-2時間聞いてみたり、一ヶ月お試しのような形で研究者と一緒になってやってみるということができるので、採用を考えるよりもスピーディーです。
採用となると人集めをして面接を2回、3回して内定を出して…でも研究者側が
“現職があるので◯日までは今のをやらせて下さい。”
となると入社してスタートするまでに3ヶ月ぐらいかかったりします」

そんなにかかるんですね!

「うちでは少し話すだけだったら一週間でアサインすることもあり、スピーディー感や柔軟にプロジェクトの進め方を考えることが出来ます。
また、契約部分やコストの部分でも柔軟に進める事ができます」

スタートアップの企業が研究開発を研究者とするにあたってA-Co-Laboもプロジェクトマネージャーとしてアドバイスをしたりしますか?

「先程話した様にあえて違う研究者を当ててみたり、A-Co-Laboチームの持っているノウハウを使いながらプロジェクトに突っ込んでいきます。A-Co-Laboチームはそれぞれが、企業で研究開発をした経験、コンサル経験、経営経験などを持ち合わせているのでそれぞれの持っている知見を活かしながらクライアントと一緒になって考えるようにしています」

今まで研究者が関わったことで可能になった製品開発にはどんなものがありますか?

「まだ形になったものはないのですが、今後そういうものが出てきてくれたら嬉しいと考えているのと、我々もその点を目指しているのは立ち上げ当初から変わってないです」

CICでの集合写真
今後どんな業界のクライアントにA-Co-Laboを利用して頂きたいですか?

どんな業界でも歓迎です。今いる研究者達が集まれば色々なことに対応できると考えていて、変に“うち理系じゃないから”とか、“これはやろうとすると大変そうだから”と諦めるのではなくとりあえず声をかけて欲しいです。ちょっと相談してみるか!という軽い気持ちで良くて、研究者が集まっているとなるとハードルを高く感じてしまうところもあるのだろうと思いますが、我々の気持ちとしてはハードルは感じてもらわずに“よくわからなくても聞いてみる”くらいの気持ちで声をかけて頂けると嬉しいです。我々はサポートが出来きます」

〜感想〜
企業と研究者の方が一緒にプロジェクトを進むにあたってヒアリングを大事にされている点は両者にとって安心できるポイントだと思いました。
またプロジェクトには専門分野に合致している研究者だけでなく、A-Co-Labo目線でこんな可能性もありえる、という方を紹介するのは研究者にとっても企業にとっても可能性が広がり、非常に心強いプロジェクトマネージャーだと感じました!
早船さん、今回はインタビューでお話を聞かせて頂きありがとうございましたー!   藤堂

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