言葉にして初めて気づくこと
みなさん、普段、頭の中でとても多くのことを考えていると思います。それはもう、目まぐるしいスピードで。頭の中の考えは、言葉に出して話すよりもずっと速いので、頭の中にあるうちは自分でも認識できないと言われています。
生物学の用語で「オートクライン」という言葉があります。これは、細胞が自ら発信した情報を自ら受信する過程のことです。
コーチングにおけるオートクラインとは、自分の耳で聴いて初めて「自分はこんなことを考えていたのか!」と気づく一連の流れを指して言います。
耳馴染みはあまりないかもしれませんが、こんな場面に遭遇したことはありませんか?
・悩みを人に相談したらすっきりした
・大きな声で叫んでみたら悩みが吹き飛んだ
・会話中に「今気づいたんだけど・・・」と言っている自分がいた
これ全部オートクラインだと思うんです。
いずれの場面も、声に出して初めて気づいた、というのがポイントなんです。
コーチングは基本的に双方向の対話です。
相手の話をよく聴き、認め、さらに質問することで、目標に向かっていくための行動を促していきます。
親子間だとどうしても、親から一方的に話すことが多くなっているかもしれません。コーチである親の役割は、真剣に子どもの話を聴いて、子どもの心の内側にあるものを引き出すことに徹するということです。これをくりかえし行うことで、子どもたちに自分の考えや目標に気がついてもらうことができます。
オートクラインの状態を作っていくのです。
塾内でも「やらされているうちは伸びない」とよく言います。それは本人がオートクラインの状態にまだ入っていないからだと思うのです。
これを引き出すために授業の中で繰り返し(根気強く)、少し先の未来の話をして想像してもらったり、なぜ今この練習をしなければならないかを伝えたり、先輩である生徒の話を聴いてもらったり、気づきをたくさん与えるよう工夫しています。
➡自分の考えが整理される
➡自分が取るべき行動に気づく
➡実践し結果を受け止める
➡繰り返すことで前進していることが分かる
このようなオートクラインの一連の流れはご家庭でもできるので、おうちの方にもぜひ意識してもらいたいです。下記参照ください。
『コーチ(親)の心構え』
コーチ(親)が聴きたい事ではなく、相手(子ども)が話したいことを聴くことを心がける。
★主役は子ども(コーチである親はサポート役)
★答えは子どもの中にある(言葉を引き出すことに集中する)
★子どもの可能性は無限(心から子どもを信じる)
★正しい答えはない(子どものどんな意見も受け入れる)
次回は「コーチングをやってみたけど効果が出ない?」について書こうと思います。
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引き続き読んでいただけると頑張れます。
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