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そあ
2020年8月27日 21:00
階下 見下ろして流れた涙強がりが剥がれ落ちて 大怪我をした回らない観覧車は 夜の時計台電飾と歓声が消えた夕景補正できない 視界は雲隠れシャッターを切るたびに 君は赤い瞳熱風に吹き飛ぶ カリカチュアは忘れられた怒りの風刺か過労のキリギリスが 自販前でバーンアウトエメラルドの蜂鳥は 水煙管に集う地下への入り口は すっかり閉じてしまって君も僕も 細く長く 生きるだけぬるい炭
2020年7月27日 21:07
見透かしたような猫の目線をビニール傘で隠した早足 乾いた喜怒哀楽に寄り添うは生ぬるい風のひと吹き右足 灰色の過去に捕われて風景 滲んだら 負けよ感傷 喉に詰まらせて上手に泣けやしないのにダウナーとハイが隣り合わせなこの季節の仕組みは 躁と鬱シューゲイザーで 霞ませてゆく心象降りしきるのは ただ 焦燥の雨首を切られた紫陽花が 朽ちる頃に青い空と 狂騒を思い出す疑心
2020年7月24日 21:00
太陽を隠した雲の縁が銀色に透けてグリッターあの夏が来たと勘違いして黒い駅のホームに鳩が堕ちる慰めは高い塔 青い光の点滅にフラワーダストの瞬きを重ねた低く低く飛行機は翔けて手を振る人は5秒間の物語になる放射 火花 咲いて 静寂次の灯火は誰の残像?網膜は正常で 偶像を殺めたのは僕の脳結べない 無数の残響僕の目の中で 君は死ぬのさ絶えず屈折する希望 涙から掬い上げた金魚