経営と事業を人材の面から課題解決する、新設 “HRBP室”。組織拡大に向けたビジョンとは
新設部署、“人事”ではなく“HRBP”と名付けた訳
ー HRBP室の名前の由来や、どういった部署かをお伺いさせてください。
“HRBP”とは、Human Resource Business Partnerの略称です。昨年の10月に設立しました。事業成長や経営課題に対して人材と組織の面から課題解決を行い、戦略的にサポートしていく部署になります。
ー 敢えて“人事”ではなく“HRBP”を設立したのは、どのような理由でしょうか。
一般的に“人事”というと、コーポレートサイドで管理視点が重視される印象が強いですが、一方で“HRBP”は事業に寄り添う中立的な立場と捉えています。
“人事”として現在のエイスリーに必要なことと、長年事業畑でキャリアを築いてきた私ができることの両方を考えた時に、“HRBP”が最適だと考えました。
当社の現状でいうと、より柔軟にスピード感を持って、制度や仕組み等を作っていくフェーズであると感じています。もともとスピード感のある会社ですが、上場準備を行っており、より一層スピードが求められています。また、大企業とは異なり大きな組織を役割や機能で細分化するのではなく、ある部分で、会社の状況に対して適宜組織を柔軟に変えていくことも必要です。
私自身が過去のキャリアで事業側にいた際に、全社最適に押し流されて、事業が遠回りしてしまったもどかしさや結果を出しにくい環境になっていくことを経験しました。
正直、よく人事部とは喧嘩していましたね(笑)どのように事業が成長していくかといった視点と、それぞれがどう活躍できるかという組織と個の両方の視点を取り入れて人材面を整備していったほうが、より事業に貢献した取り組みになるのではと感じています。
HRBP室の意義を高めるために、まず取り掛かった事とは
ー 具体的にはどのようなことに取り組まれてきたのでしょうか。
主には採用です。“整理”と“可視化”をテーマに強化をしていきました。
私が入社する前までは、当社の代表取締役(以下、代表)が主体で採用を行っておりました。経営者視点で、会社にとって必要な才能を集めるべく、情熱的かつ、信念を持って
採用を進めていたように感じています。
一方で給与規定などの制度部分や、母集団形成の構築、また応募者管理の一元化と面接設定の仕組みづくりができればより良い採用実績が作れるのではと感じました。
母集団形成については、各レイヤーに合わせた具体的な媒体を選定し直しました。
あとは、全社での選考の連携強化、そして選考スピードの向上です。当社には、前段の代表自らが採用を行っていたこともあり、会社全体で人材を採用していくムードがあります。
そこに、選考フローの見直しや採用管理システムを導入することで、これまでの課題を整備していきました。採用は部署を跨いだ方々に関わっていただいているがゆえ、情報共有の効率化や限りあるリソースで回すための合理性はとても大事だと思います。
今まで大切にしてきたものを継承しつつ、課題を一つ一つ具体的に改善していき、採用の仕組みが整ってきたように思います。
ー 採用の他に取り組まれたことはありますか。
評価制度も徐々に改善しています。長く活用できる評価制度を目指しているため、すぐには完成できませんが、評価の“透明性”と“個人の成長が会社の成長にどう紐づくか”の視点で進めています。具体的には、目標管理制度を導入して運用し始めました。
また、社員とのコミュニケーション強化。
面談やミーティングなどを通じて社員と対話する事はもちろんのこと、2022年の年末にはキャリアや仕事に関するアンケートを実施しました。社員がどのようなモチベーションで、どのようなことを大切にして働いているのかを理解する良い機会となり、今後も実施していきたいと思います。
ー 総じて取り組みの中でどのようなことを重視されていますか。
「HRBP室が出来てよかった」「HRBP室に相談したい」と社内から思っていただけるチームにすることです。
些細なことでも相談や情報共有してもらいやすいように、自分達が開けた姿勢をもち、社員との対話を大切にしたいと思っています。
「100名の社員を輝かせる」というビジョンに向けて
ー 今後はどのようなことに取り組まれていきたいと考えていますか。
私は、代表から「1年以内に100名の会社にするので、100名の社員を輝かせてほしい」と期待されて、入社しています。100名が輝くために何が必要なのかを引き続き考えていきたいですね。
その一つとして、採用の強化は必須です。チームにもう一名メンバーが加わった後には、採用の工数を分散させて、現社員の活躍を促進するような研修メニューや福利厚生等の企画も考えていければと思います。
ー HRBP室メンバーとしてどういう方に入社いただきたいと感じますか。
まずエイスリーの社員という観点ですと、自分自身に大切なものがあったり、人から大切にされてきた記憶があったり、人に対して思いを持っている方がいいのではないでしょうか。人を扱う仕事であるため、「人」の能力を信じることを大前提に置いた視点が大事かと思います。
HRBP室のメンバーとしてでいうと、会社を人の面でサポートしたいという意思と合わせて、数字意識や目標達成意欲など、結果に対してコミットできる方がいいですね。
目に見えにくい仕事だからこそ、自分たちが結果を残すための指針を持つことは重要です。数字の結果に限らず、会社の中でどう必要とされていくか、会社の目標達成に人の面でどう役に立てるかを考え、一緒に結果を残せる方を望んでいます。
ー 最後に、HRBP室で得られる経験ややりがいをお伺いさせてください。
制度設計や組織開発など、採用以外の戦略的人事に広く関わることができます。やりがいでいうと、HRBPの働きが会社に貢献している実感でしょうか。
当社には、誰と働くのかを大切する風土があります。さらに、代表が創業時から採用に携わってきたため、採用が経営戦略の一つである意識が根付いています。
そのため、代表や経営陣とじっくりと話して、どういう人材やスキルが必要なのかを議論していける環境です。経営者と会話する機会も多く、そのような会社で人事に関われるのは、とても前向きで、貴重な経験かと思います。
一緒にこの経験ややりがいを味わいたいと思ってくださった方には、ぜひフォームより応募していただきたいです。
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