山CRAFT

山CRAFT(ヤマクラフト)は、京都市・京北という山間部にある「ひなギク工房」の取り組…

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山CRAFT(ヤマクラフト)は、京都市・京北という山間部にある「ひなギク工房」の取り組みです。地域材である「杉、檜」の柔らかく肌触りの温かい個性を生かし、手入れをしながら使い続ける事のできる家具を制作しております。 https://www.yamacraft.jp/

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記事一覧

パレットは何色 の巻

工房のある京北は、雪が降りました。 例年より早い気もするし、遅いような感じもするけれど、やっぱり雪はいいな。 古物の折りたたみのローボードを、作り直して たぶ…

山CRAFT
5年前
3

家具を納品に行く の巻

10月初旬頃、ご依頼のあった家具が完成! 納品に行ってまいりました。 お客様は、京都 西京極で美容院を営んでおられる hair くれよんさん。 以前、ご注文いただいたシ…

山CRAFT
5年前
4

胡粉(ごふん)と膠(にかわ)の巻

草木染 あかね、みょうばん から赤色が でて、 現在、エンジュ 錫焙煎で 黄色ができそう。 藍、くちなしで寒色、ヤマモモ、茜、 みょうばん、エンジュで暖色。 さて、白を…

山CRAFT
6年前
5

草木染、藍のスツールの巻

試していた藍染と 草木染の木片を天板にして、スツールを製作しました。 藍染と 古材のコラージュ 草木染(くちなし、やまもも)のコラージュ この色を、ウレタン樹脂や科…

山CRAFT
6年前
4

草木染 やまもも の巻

草木染の抽出液、くちなしにつづいて ヤマモモでやってみる。 くちなしと同じ様に煮込むこと三回、 そんでもって、天然鉄焙煎(写真左側)。 くちなし抽出液はブルーだった…

山CRAFT
6年前
5

天然染料 藍の巻2

藍で浸し染していた杉材を藍染液から 取り出し、水洗いして乾燥! 結局、5日間 つけました。 黄色→緑→藍色になると聞いていたが、 まさに緑色。 そして、藍色へと変化…

山CRAFT
6年前
7

杉のくちなしブルー煮込みの巻

藍染に続き、今回は草木染 くちなしに挑戦! くちなし抽出液を水で希釈して、煮込む事×3回!一日ねかして、、 天然銅で焙煎。 左側が、そのまま 乾燥。そして、右側〜 …

山CRAFT
6年前
3

このタイミングで・・の巻

先日、日本民藝館に展示「柚木沙弥郎の染色 もようと色彩」を見に行ってきました。現在、取り組んでいる家具づくりの参考、そして、何らかの影響があると思ったからだ。 …

山CRAFT
6年前
5

天然染料 藍の巻

只今、杉材を浸し染しています。 染料は天然藍を使用しました。 「布地の染色技法だからね、」と言いながら、色々と染色店のご主人、職人さんに教えて頂きました。浸透性…

山CRAFT
6年前
1

古物の家具を作り直す

古い下駄箱の様な家具が、工房にやってきました。天板、側板、扉など傷みのはげしい部分をやり直し、扉部分は 古材、柿渋、胡粉の天然素材をコラージュしています。 全体…

山CRAFT
6年前
3
パレットは何色 の巻

パレットは何色 の巻

工房のある京北は、雪が降りました。
例年より早い気もするし、遅いような感じもするけれど、やっぱり雪はいいな。

古物の折りたたみのローボードを、作り直して

たぶん、ずっと前に制作されたものが
僕のところにやってきて、また 誰かのところに
行きます。

そんな感じがいい。

"空は とてもきれい 曇りでも
晴れでも パレットは何色〜"by SION
#古物 #家具 #リノベーション

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家具を納品に行く の巻

家具を納品に行く の巻

10月初旬頃、ご依頼のあった家具が完成!
納品に行ってまいりました。
お客様は、京都 西京極で美容院を営んでおられる hair くれよんさん。

以前、ご注文いただいたショーケース。杉、檜材を松煙、柿渋などで古色着色しています。

そして、今回は髪を切る時に使用する作業台を
制作さしていただきました。

1番上の引き出しには、鏡が仕込まれていて

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胡粉(ごふん)と膠(にかわ)の巻

胡粉(ごふん)と膠(にかわ)の巻

草木染 あかね、みょうばん から赤色が
でて、

現在、エンジュ 錫焙煎で 黄色ができそう。
藍、くちなしで寒色、ヤマモモ、茜、
みょうばん、エンジュで暖色。
さて、白をどうするか?
色々な草木にアルミ焙煎で白系がでる!
はずであったが、天然アルミ液は
少し色をもっていて(うっすら赤系)ダメでした。焙煎用に つくられたアルミ液では、白がでるそうです。

そこで 天然の白顔料、胡粉を使います。(貝殻

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草木染、藍のスツールの巻

草木染、藍のスツールの巻

試していた藍染と 草木染の木片を天板にして、スツールを製作しました。

藍染と 古材のコラージュ

草木染(くちなし、やまもも)のコラージュ

この色を、ウレタン樹脂や科学塗料を使用せず どうやってとどめるか、、、

今回は、荏油、桐油、亜麻仁油、紅花油
と 社寺や古色を専門の塗料問屋の
親父さんから知恵をかりて、試した結果
荏油が紫外線やけに強かったり、油の透明度など相性がいい感じ。何度も乾燥さ

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草木染 やまもも の巻

草木染 やまもも の巻

草木染の抽出液、くちなしにつづいて
ヤマモモでやってみる。

くちなしと同じ様に煮込むこと三回、
そんでもって、天然鉄焙煎(写真左側)。

くちなし抽出液はブルーだったので、
木に対して わかりやすかったが、
ヤマモモは、黄色なので わかりにくい。というわけで、残りは銅で焙煎。

すると、すっかり黄色になりました。
焙煎おそるべし!

そして、焙煎することで草木染料の色が
安定し、退色防止へ繋がる

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天然染料 藍の巻2

天然染料 藍の巻2

藍で浸し染していた杉材を藍染液から
取り出し、水洗いして乾燥!
結局、5日間 つけました。

黄色→緑→藍色になると聞いていたが、
まさに緑色。

そして、藍色へと変化しました。
空気中の酸素と藍の色素が引っ張りあって色が変わるそうだ。この時の含水率は
68〜65%で 色も濃いですな。

乾燥材を浸したからなのか、天日乾燥3日目で
含水率は、この季節の18%くらいに落ち着いた。(上の写真)これで部

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杉のくちなしブルー煮込みの巻

杉のくちなしブルー煮込みの巻

藍染に続き、今回は草木染 くちなしに挑戦!

くちなし抽出液を水で希釈して、煮込む事×3回!一日ねかして、、

天然銅で焙煎。

左側が、そのまま 乾燥。そして、右側〜
少し 緑がかってきてるではないか!

こりゃ はまるな。
#草木染め #家具 #染色 #くちなし #杉 #焙煎

このタイミングで・・の巻

このタイミングで・・の巻

先日、日本民藝館に展示「柚木沙弥郎の染色 もようと色彩」を見に行ってきました。現在、取り組んでいる家具づくりの参考、そして、何らかの影響があると思ったからだ。

館内に足を踏み入れると、正面に
柚木沙弥郎さんの型染布(縦290センチ)が飾られてある。圧倒されながら常設の民芸品を観ていると、友達の言葉を
ふと思い出した。1999年12月 ポール マッカートニーが、イギリス リバプールのキャバーンク

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天然染料 藍の巻

天然染料 藍の巻



只今、杉材を浸し染しています。
染料は天然藍を使用しました。
「布地の染色技法だからね、」と言いながら、色々と染色店のご主人、職人さんに教えて頂きました。浸透性の着色は、オイルステインと似てるといったところでしょうか。とりわけ、藍は草木染とは違い顔料が付着するかどうかで 「布地なら30分!」と言ってました。さて、木は どうなることやら?ちなみに、工房の所在する地域材 杉、ヒノキは水を根から葉っ

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古物の家具を作り直す

古物の家具を作り直す

古い下駄箱の様な家具が、工房にやってきました。天板、側板、扉など傷みのはげしい部分をやり直し、扉部分は 古材、柿渋、胡粉の天然素材をコラージュしています。

全体の写真です。
#古物 #家具 #インテリア #リノベーション