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鬱の中にいて

目を開けたとき
別にどうでもいいのだろうけど「今」がいつなのかを一応確認しようとしてみる

窓の外は明るい
朝?昼?

「ママ~」

娘の声が聞こえて朝なのを知る

あぁ、起き上がらなきゃ
娘を保育園に送って仕事に行かなきゃ
今日は最後の出勤
今日で私は仕事を辞める

顔面麻痺で笑えなくなり
笑おうとしてもどうにもできない自分に辛くて涙がでる
被害妄想に怖くなってパニックになりそうになって
職場への往復は一人で行けなくなった

もう限界だったから
もう踏ん張れなかったから
大好きだった仕事と離れる決意をした

動けなくなってたのに
仕事への未練だけはすごくあって
しがみついてたのが余計に私を苦しめてたんだよね

最後はしっかり辞めてこなくちゃ






目を開けたとき「今」を確認することをやめてしまった

昨日はいつ終わって、今日がいつ始まったか
今日の終わりはいつくるのか

私の終わりはいつ訪れるのか



私は相変わらず笑えてなくて
娘に見せている笑顔らしい顔が
娘の心にどんな影響があるのかも考えられない

ご飯を作れなくなって
掃除もできなくなって
娘と遊んであげることも辛くて断ることのほうが多くなった

病気の影響でイライラが治まらず
大声で怒鳴って物を投げたり
突然泣きだして暴れたり

娘が言うことを聞いてくれないときは
手を上げてしまっていた

眠るときにまで泣いていた娘に
何度も謝った

もう怒らないよ
明日は笑うから
明日は優しくするから
明日は怒らないから

泣きながら何度も「ごめんね」を言った


それでも私は変われなくて

お薬を飲んでるはずなのに
私の症状の回復はやってこない



目を開けたとき
いつも絶望を感じていた

また始まる
苦しむ1日が



何度も何度も願ったのに…


もう起きませんように
目を覚ましませんように


それなのにどうして終われないんだろう



こんな役に立たない私はいらない
娘を幸せにしてあげられない母親はいらない

ただ生きてるだけなら
そんな「生」はいらない




幸せになりたかったのにな

笑顔の中で生きていたかった
明るい世界で輝いていたかった

こんなに暗い世界で

毎日自分が生きてることに申し訳なさを感じて
「生きててごめんなさい」を言う日々を
望んでなんかいなかったのに





あぁ…
また目を開けてしまった



起き上がらなくちゃ

生きていかなくてはならない今日を
私は生きないといけないのだから




消えたい

死にたい





───生きたい。



その後の歩みについても読んでもらえると嬉しいです


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