介護療養型医療施設 

今まで介護老人保健施設( 老健 )での出来事について多くお話ししてきました。

病院は治療をする場所であり、治療が終わったら退院しなければなりません。

家( 在宅 )で生活することが困難な要介護者は老健や特養( 特別養護老人ホーム・介護老人福祉施設 )に入所することが多いのはご存知だと思います。

しかし、老健や特養で受け入れが難しい要介護者はどこで受け入れてもらえるかご存知でしょうか?

・食事が食べられず点滴をしている。
・胃瘻( いろう )を造設せず鼻から管を入れて栄養補給している。
・呼吸状態が安定しないため酸素を投与している。
・インスリン注射や血糖測定を行っている。
・痰を自分で吐き出すことができずまめに吸引している。

他にもありますが、このような事例は老健や特養への入所ができない訳ではありませんが、断られることが多いと思います。

実際に、鼻から管を入れていると肺炎となりやすいため受け入れられません。まめな吸引には対応できません。点滴をしていると難しいです。
・・・と入所をお断りする事例を見てきました。

もちろん受けてくれる老健や特養が無いわけではありませんが、かなり少ないと思います。

このような老健や特養では困難な事例を比較的スムーズに受けてくれるのが介護療養型医療施設となります。

療養型の病院なら聞いたことがあると思いますが、それの介護版と考えてもらうと分かりやすいかも知れません。

点滴をしていても大丈夫。
鼻から管を入れて栄養補給していても大丈夫。
酸素投与していても大丈夫。
インスリン注射や血糖測定も大丈夫。
まめな吸引も大丈夫。

老健や特養と違い色々なことが大丈夫となります。

要介護度が高く寝たきり状態の人や経管栄養の人が多いのも特徴の一つではありますが、中にはシルバーカーで歩けたり、自分でご飯を食べられる人もいます。


これからシリーズとしてお話ししていく介護療養施設( 療養介護施設 )は60床( 定員60名 )のうち経管栄養が30人くらいいます。

頻回な吸引が必要な人は10人はいませんが、7人くらいいます。食前の吸引だけなら経管栄養者がほとんど+口から食べる数名。

酸素投与中の利用者さん5名以上。

点滴をしている利用者さん5名以上。


初めて介護療養施設で働く看護師の1日の出来事や入所している利用者さんについてお話ししていきたいと思います。

新たな介護現場の様子を独断と偏見を交えてお届け致します。

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