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【メモれ! メモリーズ】フィレンツェへの道〜前編

いよいよ秒読み開始!
久しぶりの、待ちに待った日本行き。

ウニ寿司食ってー、うなぎ食ってー、イチゴサンド食ってー、コエドビール飲んでー、日本酒も冷でクイッとー。という妄想もいよいよ現実♥

なのに!このタイミングで、やらかしちゃいました😓
クレジットカード、ブロックされちゃったみたい...
元々数字弱い人なんですが、カードの暗証番号間違えちゃいました。こちら暗証番号って強制的に決められて送られてくるものなんですが、割と最近作った上に、この頃置くだけで支払い済んでしまうので、ド忘れ!
3回間違えると使えなくなるのは知っていたけど、 自分的には2回間違えただけなのに、ダメ。
日を置いて試したけれど、ダメ。
コールセンターでは特に問題ありません、と言われるけど、ダメ。



〜いきなりここから【ラララ替え歌】

♬ダメ、ダメ、ダ〜メダメよ
じゃあ、S・O・S👏👏 S・O・S👏👏
ほらほら、呼んでいるの、誰も出てこないー!
銀行のヒトー!!

なんかずっとボーっ。
そんなことしてると、また昔の記憶がふっ、と。
暗証番号は、解明したんですよ。とりあえず。教えないけど。
そうじゃなくて、忘れかけていた小さな記憶が蘇ってきました。

パリに初めて来て、下宿していた所で仲良くなったのがスイス人女子。お名前が、Oh!クラウディア。
一応彼女もフランス語の勉強、という名の世間勉強。(私も似たようなもんだし) その彼女が、春休みに実家に帰ると言う。彼女の実家は隣国チューリヒ。スイス人、フランス語喋らんの?と思うかもしれませんが、チューリヒの人はドイツ語喋ります。あともう少し南だとイタリア語。ここも3カ国語共有国。

そこで一つ、彼女からの提案。
「うちに遊びに来なよ。」
😍えー、イクイク、ハイジの国! ど〜せ春休みは予定なし。
当時貧乏学生は、基本列車移動。ワタシ、乗り鉄。いーねー、いーねー。この頃まだガタゴトボックス6人席の列車で東駅から5〜6時間かかったか。
そこへ通りかかるもう一人の仲良し、イタリア人のアンナ。彼女は、真面目な法学生で日本人男子に片想い中。
「ねぇ、アンナも一緒にうちに遊びに来なよ。」
😍えー、イクイク、チーズフォンデュ食べたい!
「アローラ(イタリア人は必ず話の始まりがコレ)、だったら、そのまま二人でフィレンツェまで来れば?」
😍😍えーーー、イクー! そのまま列車で南下すればすぐやん〜。
と、ヒマな女子3人、意気投合。

チューリヒではクラウディアの両親のうちへ。テラスで壮大な山々を見ながら、ビールがウマい🍺
夜は彼氏に連れられて、山小屋に集まる友人たちと合流。初めて見る日本人を珍しげに眺めたり、真っ黒な髪に触ってみたり。ちょっとお人形になった気分。
あなた達ってホントに藁で作ったお布団で寝るの?と聞いてしまった。
キャー、ハイジの話で見た。
しかも彼らドイツ語でしか喋らん!
チューッス🙌

次の日はチューリヒの街を見て、ミュージカルアクターだというクラウディアの両親の舞台にご招待。

そして次の日、何故か早くに目が覚めたので、朝食の用意でも、と台所へ。
リビングに続く、テラスの大きく放たれた窓からはまだ雪の残るスイスの山々。美し〜。
...の前でその美味しい空気を満喫する、スッパダカの父! まさかの 仁王立ち、手は腰へ!

へ🤩!? こ、れ、って、スイス流? チューッス🙌
その国によって色々シキタリ違うから。だけど、ちょーっとねー。乙女、ここにひとり...
さすがに固まった私も、ジャマしちゃいけないし、かと言って声上げて騒ぎになったら困るし、ここは見なかった!ってことで、ひとつ。
そーっと後ろへ振り返り...コーヒーでも入れよかなー!
父、やっと気づく。
無言でスタスタと移動。
一応前を手で隠すように急ぐのを横目に🙄

あとは何事も無かったようにその日のうちに退散!
おジャマしましたー。
今まで封印してきた秘密🤫

でもコレ、この珍道中のプロローグ。

この後チューリヒから列車に乗り、ミラノヴェネツィアラヴェンナフィレンツェへ。
イタリア人のアンナは、チューリヒから直接フィレンツェへ。
「フィレンツェ着いたら電話してね〜。」
と言いつつ。


スイスの列車は、例え乗り鉄でなくても🤩🤩🤩
三ツ星クラス! (3つが最高です)
山の中をくねくねと走る快適列車、くねり隊!
別に観光用の登山電車でもない普通の国鉄だったけれど、ハイレグだわっ、と思うようなパノラミックビュー・トレイン。天井の半分ぐらいまで窓ガラスで眺めのよ〜い列車。スイスは絶対列車が良い!

これはチューリヒ〜ミラノ間ではないと思いますが、こんな感じでしたね。
あはん♥乗り鉄、満足。

3時間ぐらいでミラノへ到着。これから、ヴェネチア方面へ方角を変える。
イタリアに入ったことだし、お金変えておいたほうがいいでしょ、リラに。(大変古いお話です😅)
「ちょーっと待ったー!」
Oh!クラウディア。どうしたの?
「クレジットカードが無い!」
あっちゃ〜。やらかしちゃったね。
うんうん、今日はあの時のクラウディアの気持ちが、とってもよくわかるよ。カードが使えないってことがどんなことか。
「うえ〜ん😢どーしよ。」
とりあえず、私、貸してあげるから心配しないで。安宿泊まれば大丈夫!
若さで納得。
「でもパパが、何かの時に使いな、ってくれた昔のリラ硬貨で電話してくる! カード失くしたって。」
いやん♥あのスッパダカ父ね。
わかった。わかった。携帯なんて存在してない時代だったからね。大事なリラ硬貨で公衆電話行っといでー。

と、優しい裸の父に励まされたらしいクラウディア。ちょっと気を取り直す。
いよいよヴェネツィア。この水の都も水の中を滑るように列車で到着するとまるで竜宮城へでも入っていくような感覚。
安宿バックパッカーとなった私達二人は、有名なサン・マルコ広場から更に船で反対側の島にあるユースホステルへ直行。昔の修道院か、運送倉庫を改装したようながらんとした造り。

荷物を置いて一休み。反対側へ渡ってきちゃったので、繁華街を恨めしそうに眺めながら、地べたに座って夕日を眺めて、風を感じる。
大変な一日でした。
その私達二人を挟むように座る若者二人。
「どこから来たの?」
怪訝そうに振り返るクラウディア。
「当ててみな。ゼッタイにわからないから。」
と自信ありげ。
イタリア、スペイン、ドイツ、中国、日本!?
えー、どこどこ。
「私スイス人です。」
それは、わからんー!!
と妙にウケるお二人。
じゃ、あんたらどっからじゃ。
聞けばここに来てから知り合ったらしい。
波打つ黒髪、褐色の肌、キラリと白い歯。ラテン系だね。こちらのお兄さんはフリオ・イグレシアス張りの(これも古いな)イケメン。英語にもやや訛りが。
「リオのコパカバーナで歯医者してるよ。仕事場は25階なんだ。」
ほんまかいな。
で、こちらは?
「メキシコの警察官。」
またまた〜、何でそんな人がユースホステルよー。
彼ら曰く"物価の高いヨーロッパ。安く長く過ごしたい"
ハイ、そ~でっかー。
ま、いーよ。飲も飲も。イタリアワイン安いしウマいし。しこたま飲んでゲラゲラ笑って。
ユースホステルの良い点はとにかく安い。悪い点は消灯時間が早い。
そろそろ行かないとでしょ。

「キミと一夜を過ごしたい」
って!
それはアナタ、歯医者のセリフじゃないでしょう。歯が浮いちゃう。あ、歯医者だけに歯がキラリなの? えー、でもリオのコパカバーナのフリオですよ。
で、アンタそのメキシカン・ポリスと?
いやー、ダメダメ。ん、じゃ。
「帰りまーす。また明日ー。」

安宿のドミトリーで大人しく男女別々に一夜を明かし、朝食の食堂で再開。早く行かないと朝食も抜きよ。
めっちゃ二日酔いー。もちろんフリオもポリスもね。
その後、酔い覚ましに4人で迷路のようなヴェネツィアの街をぐ〜るぐる。
途中、トマトを買い込みみんなでかぶりつき。ウマい🍅



その後は...どうしたんだっけ?
一緒に出発しなかった、ということは意気投合もそこまでで、また歯医者さんとポリスで挑戦したんだろうね。彼ら。




〜コレ、続きますよ〜







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