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パリさんぽ #10 〜 芸術と食欲の秋本番


秋です。
芸術の秋です。
だけど高くつく芸術はキライです。
そこで、持つべきものは友です。
美術館で働いてる友です。
その友が、
「美味しいもの食べに行こう! でも悪いけど、展覧会見ながら仕事終わるの待っててー🥺」
と言うので、そりゃ〜待っててあげなきゃねー。と、その日訪れたブラッド・ピット様と同格の対応で、堂々とVIP専用入口から、勿論の顔パスで、入場。
っていうのは、ここ。
いつ行っても超混みの、
フォンダシオン・ルイ・ヴィトン。
今回はそこで開催中の『モロゾフ・コレクション』。マダム達の立ち去る、仕事帰りの18時過ぎ狙い。


本日のMAP


姐さんの仕事帰りのシャンゼリゼから、それ程遠くはありませんが、一日立ち仕事で、誰かこの美脚揉んで〜! っ て後はメトロ乗って歩くよりも、直行シャトルバスで、一気に!

先日の縛り技から開放されて、ややスッキリした感のする凱旋門の脇から出発。



笑顔のきゃわゆいミニサイズシャトルバスくん。
よろぴく😘

カード払いのみの1€乗車。
約20分の乗車時間です。

ホントにミニミニサイズ。
中では今までの活動の様子をビデオで紹介。
なかなかなコンサートもあってあはん♥

凱旋門を至近距離でナメるように見たいっ!という方にはとってもオススメ😋

凱旋門の足元でおみ脚ナメながら、緑の森の中を突っ走ります。

だってここは、ブーローニュの森への入口。
暗くなると、立ちんぼのおネエさん達の待ち構えるオトナゾーンですっ。
もうちょっと南下するとロンシャン競馬場もあったりなんかして、グッとオトナ度アップ♥

とか言ってる間に到着〜。
今回は、2022.2.22までの開催という2並びで!


入館後、友を待ちながらのミュージアムショップチェーーック!

ミュージアムショップに先ず寄ると、ソコのイチオシが一目瞭然。


壁の装飾もモダンアート風。
モダンアートは高いんです。

ココは、2014年に著名なカナディアン・アメリカ人建築家フランク・ゲーリーによって設計された、近現代アートを紹介する財団美術館。

今回は、印象派絵画の重要なコレクショナー、ロシアのミハイル&イヴァン・モロゾフ氏所有のコレクション。


セーヌ川にもたくさんいた、無名の印象派期の画家達を、いつでも経済的に助けてくれていたのは、ブルジョア層であった訳で。
だから、現在のアートシーンでさえ、感嘆の領域に達している訳で。

ブラピのみならず、お金持ちの代名詞、カタールの王子も堪能した、というこの展覧会、何がスゴいのかと言えば...

並ぶ作品群を見ればわかりますが、オルセー美術館並の上質絵画を、個人の家に持っていた、ということのスゴさ🤩
まさに、おそロシア😱

こちら、そのご自宅のお写真。


以前、セーヌ川さんぽ! をしていた時にご紹介してきた画家たちの絵が自宅に!?


モネ、ルノワール、ピカソ、ロートレック等、皆モノホン。


それから、ゴーギャン、ムンク、ゴッホ、セザンヌのモノホンなんかも。

そして、皆さんの見覚えのあるシーンも再び。

ご存知、赤フェチ、ルノワールの1868年の作品で、「ラ・グルノイエール」。
凝りもせずに、まだ描いていたのかっ! 
しかもロシアへ持って行かれていたとは。

印象派だけでなく、地元ロシア人画家の作品もありますよ。
私は、実はコチラに興味津々。

何故だか、異様に好きなマレヴィッチ。

そして、左のマシコフと、
右のコンチャロフスキー、
のそれぞれの自画像。


そして、コチラ。
姐さん、遂によじれ隊!

「コンチャロフスキーとの自画像」っていうんだからマシコフの作品。(1910)
どうやら彼ら、マブダチだったらしい!


で、なんで脱いでんねん!!
で、なんでヴァイオリンとポーズやねん!!
で、なんで後ろに花の絵やねん!!
で、二人共めっちゃコワ面やん!!
で、やっぱり自分の方が友よりややムキムキに(誇張して)描いてまうねん!!

、とツッコミどこ多すぎで、らぶりー😍😍😍

よじれちゃう〜♥


ちなみに。
右のコンチャロフスキーは、息子が二人共揃って映画監督。
弟の方は、ロシア映画のニキータ・ミハルコフ監督。
自ら主演、監督した、1994年の『太陽に灼かれて』というステキな映画が。
1930年代のスターリン大粛清を舞台に、引き裂かれた愛。
でも私はここで、冷やっとした表情の中に宿る、熱い愛を演じていたオレグ・メンシコフという俳優さんに、あはん♥


そして兄の方は、アンドレイ・コンチャロフスキー監督。
アメリカへ渡って、『マリアの恋人』('84)を。『パリ・テキサス』('84)で赤いセーターがステキだったナスターシャ・キンスキーが、戦中のショックで商売女しか抱けなくなってしまった(!?)帰還兵の欲求不満新妻に。だけどこの新妻、焦らされ過ぎて、流れ者歌手とLOVE。きゃうん♥
そしてここのあはん♥は、その流れ者歌手を演ってた、本職も元カントリー歌手のキース・キャラダイン😍


そして、もうひとつは妄想の、『暴走機関車』('85)!
お約束っ! の淀川長治先生の解説でどーぞ。

ちなみにここの主演が、ジョン・ヴォイト。
アンジェリーナ・ジョリーのパパですね。
...あ〜、やっとブラピ繋がりに!

そして、いつも取り憑かれたように撮りまくってしまう、情熱的な彫刻であはん♥


思わず憧れちゃうような曲線美にきゃうん♥


そして最後は夢のような空間へ。

教会を模して配列したモーリス・ドニの『プシュケの物語』。
ギリシャ神話で、キューピットが間違えて、自分に愛の矢を向けて、プシュケへの愛の虜になってしまう、っていうお話。

こんなんが、自宅にあったんかーい!?

クラシック音楽にもたくさんこのテーマで曲を作った作曲家が居るので、それがBGMになっていました。ステキ〜♪

そしてここは、絵のコレクションも去ることながら、やはり美術館の設計自体があはん♥


私が好きな、水のある外通路。
色がステキでよじれる〜♥


閉館間際の階段を降りながら。

エッフェル塔の2倍!2倍! の鉄使いをした、というこの壁。
よじれちゃいますよねぇ。


そんなあはん♥な夜は更けて。


そろそろ、腹時計くん鳴る頃で。

本日のディナーは、こちらのフレンチ。
『ラ・プティットゥ・フォリ』。

やはりワインは辛口白から。


まずは前菜。
ザリガニくん。

〈ビフォー〉


〈アフター〉


〈見事な子持ち〉


友は、牛ヒレのタタキ、をオーダー。


そしてメイン。
カモちゃん。

はちみつとライムの皮でさくっと味付け。
付合せはじゃがいもピューレ。

こちらはしっかり目の赤ワインで。

ラストは珍しくデザート。

だって、大好物のババ・オ・ラム😘
ブリオッシュのようなスポンジに、どぼどぼっとラム酒をかけて染込ませた上に、ホイップクリームを乗せてしゃぶりつくっ!
私のおすすめレストランでは、ラム酒を瓶ごと持ってきて、気が済むまでどぼっ!どぼっ!っと浴びせさせてくれるのだけど、ここではそんな気前の良いサービスはなく。しかもクリームがぽってり甘口。

姐さんの好みは、気前の良いラム酒と、ほぼ甘くない軽めのクリームを、口の中でしょわっと溶かして、舌に絡めるワザ。
あはん♥イッちゃう〜。

本日の感想としては、どのメニューも素材を十分に生かした調理で、誤魔化さないブレのない味でした。
トレ・ビヤ〜ン😍。
全面的にごちそうさま。

ステキな絵画とおいしいディナー。
姐さん、久々満足でしたー。


お次はどこへ行くのやら。

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